旅行記3日目 時刻表にない列車 / 道東横断~グルメ時代を旅する~ - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
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道東横断~グルメ時代を旅する~(平成27年8月23~27日)

3日目(平成27.8.25) 1/5ページ「時刻表にない列車」

本日の行程

移動手段乗車(移動開始)出発時刻下車(到着地点)到着時刻車両
根室本線普通5624D根室5:57厚床6:42キハ54 518(単行)
根室本線普通8325D厚床6:55東根室7:44キハ54 521(単行)
徒歩東根室7:55頃根室8:15頃-
根室交通 観光バス「のさっぷ号」根室8:25根室10:45頃-
快速はなさき3630D根室11:08厚岸12:36キハ54 516(単行)
根室本線普通5632D厚岸13:29釧路14:22キハ54 521(単行)
根室本線普通2528D釧路15:25池田18:06キハ40 1775(単行)
根室本線普通2442D池田18:53帯広19:21キハ40 1760(単行)

港町の朝

8月25日、午前5時25分ころ。根室市の天気は、晴れ。潮風吹く、すがすがしい朝でした。

昨晩は疲労やトラブルが重なり、心身ともに疲れた状態で終えることになりましたが、一晩寝ると気分もだいぶ変わっており、体力もだいぶ回復しており、精神的にも比較的安定した状態になっていました。

無人の(同宿の人は前ページの通り前夜のうちに出発(謎)、宿の方は常にいるわけではない)宿を出て、根室駅へ。数分ほど歩くと、広い交差点へ。右を向くと、そこにはもう海が見えていました。昨晩は暗くてわかりませんでしたが、そこはすぐ海だったのです。今までの人生で最も海の近くでの宿泊だったわけです。

風は強いですが、ちょうど追い風になっていたので、心地よい風に感じられました。といっても寒いものは寒いので、この朝もウインドブレーカーを着用しての移動です。

塀に描かれた説明入りの絵や、その付近にある銅像など、根室の歴史を感じさせるものを横目に見つつ、まずは根室駅へと向かいます。

時刻表に載っていない列車~遭遇編~

20分少々かけて、駅に到着。この日も始発に乗ります。2月の東北旅行に続いて、初日から3日連続始発であります(今回も初日の札幌駅までの移動は始発でした)。

まずは、厚床駅まで戻ります。厚床発の列車で、乗ってみたい列車があるんです。

根室駅には、早朝ながら駅員がいました。18きっぷにハンコを入れてもらい、ホームへ。4回目(「留萌本線散歩」で1回目、今回の旅行で2~5日目を使用)のところに、日本で一番東にある有人駅のハンコが入りました。

ホームには、釧路行きの列車がすでに停まっていました。実は、すでにここに「乗りたい列車」がいるのです。

発車を待っているのは、2両編成の列車。うち、後ろ1両は回送で、乗車不能。その回送車は、途中の厚床で切り離され、折り返し根室行きの普通列車になります。

ただの根室への通学列車……のように思われますが、この列車、おかしな点があります。

市販の時刻表(道内時刻表、JR時刻表、JTB時刻表など、JR北海道の路線が載っているもの)を開いて、根室本線の釧路~根室の区間の時刻をご覧ください。厚床の下り始発は、時刻表によれば7:33発(旅行当時)の快速はなさき(釧路始発)となっています。

しかしながら、それより前に、前述の厚床始発の普通列車が存在するのです。そう、厚床の本当の下り始発列車は、時刻表に載っていない列車なのであります。

手元にある時刻表を確認すると、平成24年5月の時刻表には確かに列車の時刻が記載されていましたが、25年8月の時刻表には載っていません。普通なら、列車が削減されたと考えるのが筋です。しかし、列車はまだ走っているというのです。

ボクは、ネットでこの「時刻表にない列車」の情報を入手し、強く興味を持ちました。そんな列車が本当にあるのか、あるとしたらどんな様子なのか。根室に宿泊した最大の理由は、その列車に乗ることでありました(根室観光だけなら釧路泊でもよかった)。

乗車時に、運転士に後ろ1両が確かに厚床で切り離され、根室行きになることを確認。本当に、時刻表に載っていない列車が運行される。それを確認したところで、座席を確保し、一路厚床へ。

まずは、件の列車の始発である厚床へ。車内では、朝食として前日のうちに買っておいたサンドイッチを食べました。タイエーで購入したとはいえ、普段セイコーマートで買っているものです。まあ道内旅行ですから、そうなりますな。

始発ではありますが、10人以上の乗客があり、それなりに席が埋まっていました。おそらくは釧路、もしかしたら札幌に行くのでしょう。きっちり都市間輸送を担うことができているあたり、まだどうにか死んではいない区間だな、と思いました。

列車は朝日を浴びながら西へ。花咲の風力発電所や落石岬といった景色は、前日は暗くてあまりよく見えませんでしたが、ここできれいに見ることができました。特徴的で、かつ美しい景色が続きます。やはり花咲線は乗っていて楽しい。

厚床には6:42に到着。降車は案の定ボク一人。降りたら、駅舎を撮ったり、ホームで列車の分割作業を見物したり。この分割作業にビデオカメラ向けたの、もしかしたらボクが初なんじゃ……。

時刻表に載っていない列車~乗車編~

乗ってきた釧路行きは、後ろ1両を切り離して一路釧路へ。それを見送ったボクは、残された方の列車に乗車。すでに根室行きの列車として客扱いを開始していました。

駅舎内で列車を待っていた学生が乗車。その後もちょこちょこ乗ってきました。時刻表に載っていない列車は、彼らにとっては普通の通学列車。彼らの中に、この列車が変わっているということを知っている人はいたのでしょうか。

さて、ボクは一番前に乗車。学生の座席を横取りしない、というのは建前で、乗車人数や(運転時刻表に載っている)各駅の時刻を確認するためでした。

そう、時刻表に載っていないということで、各駅の時刻、あとついでに乗客数などのデータを採ってみました。そのデータは次の通りです。

これが時刻表にない列車の全貌だ!①

列車番号最高速度速度種別現車車両備考
臨 8325D95km/h停気F81両キハ54形500番台(キハ54 521)学休日運休

これが時刻表にない列車の全貌だ!②

駅名時刻乗車(名)降車(名)合計(名)
厚床6:5510-10
初田牛7:030010
別当賀7:111011
落石7:2211022
昆布盛7:276028
西和田7:331029
花咲7:391030
東根室7:440282
根室7:47-2-

※最高速度は、スタフ(運転時刻表)によれば95km/hですが、厚床~根室の線内最高速度は80km/hとのこと。

※自分は乗降客数にカウントしていません。

列車はスタフに記載の時刻の通り、6:55に厚床を発車。途中駅で学生を拾いつつ根室に向けて走っていきました。

前日と同じ区間を前面展望していたわけですが、朝なのでまるで違って見えました。これは先ほどと同じことですけれども。

落石・昆布盛ではまとまった数の乗車がありました。一方、初田牛と花咲では学生の利用はゼロ。うち花咲はJR北海道が廃止の方向を示していますが、朝の通学列車でこれでは、助かる術はないでしょう。

結局、乗客はボクを除いて最大30人。列車1両で余裕で足りる程度です。列車を仕立てるに十分な利用があるとは言えますが、釧路~根室間の存続を主張するには到底足りないと言わざるを得ません。まあ、両方向の需要が(一応)あるだけマシですね……。

しかしこの8325D、翌年3月のダイヤ改正で消滅してしまうようです。ただ、代替として後続の快速が厚床から各駅停車になるので、問題はあまりなさそう。夜行特急まりもが廃止された以上釧路始発の快速はなさきは広域輸送の役目なくなったも同然なんだから、最初からこれでよかったんじゃ……。

花咲を出ると、次は東根室。ボクは東根室で下車します。ご存知の通り東根室は「日本最東端の駅」です。乗り鉄としては東西南北端の駅をいつか制覇したいと思っており、まずは道内にある最東端・最北端の駅を押さえておきたいと思っていました。今回の旅行の大きな目的のひとつは、この最東端の制覇でした。

列車は根室の町中をスイスイと走っており、最東端という気はあまりしませんが、なにはともあれまもなく東根室。

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