「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

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道東横断~グルメ時代を旅する~(平成27年8月23~27日)

1日目(平成27.8.23) 2/4ページ「『長い旅』のはじまり」

It's gonna be a long long journey

いよいよ道東へと歩みを進めます。滝川から、根室本線で一気に釧路へ。

ここで乗るのは、ご存知「日本一距離・時間が長い普通列車」である、2429D。9時20分ころ、駅の留置線にいたキハ40形1両が、一旦旭川方面に引き揚げた後、滝川の1番線に入ってきます。

最高速度、95km/h。速度種別、停気F8。総走行距離308.4km。総所要時間、8時間27分。

函館本線の2953D(長万部~札幌。現在は小樽どまりに)・2147M(小樽~旭川。乗車当時は2151M)を完全走破したことがあるボクですが、今回はこれらの列車の倍近い、8時間を超える乗車。前々から挑戦したいと思っておりましたが、今回ついにその時がやってきました。

車内は、普通の観光客や、鉄道ファン、それに地元客と、様々な顔ぶれの客が勢ぞろい。座席はだいたい埋まり、立ち客もいました。

ボクはいわゆる「かぶりつき」。前面展望を楽しみます。もともと、8時間座りっぱなしのつもりはなく(エコノミー症候群になりかねない)、変化をつけるために富良野までは立つつもりでしたが、乗車口に並んでいなかったため、そもそも席を取ろうにも取れませんでした。

列車(単行だから列車と言うなとか言われそうですがボクは列車と呼びます)は時刻通りに発車。最長の普通列車とのバトルが始まります。

滝川から富良野まで

最初は、何度か乗ったことのある路線を行きます。富良野までは3回、幾寅までは2回の乗車経験があります。おまけに、ニコニコ動画で「一日散歩きっぷ くじ引きの旅」を見ているので、幾度となく見ている区間です。

ただ今回は前面展望なので、今まで見てきた景色とは少しだけ違って見えます。

この日の天気は曇り。滝川では一時晴れていましたが、列車が発車する頃には陽の光は雲に隠れてしまいました。

途中駅ではちらほらと乗降が。芦別では比較的まとまった乗降がありました。富良野へ行く観光客もいますし、利用客は少ないながらもしっかりと使われている路線だな、と感じました(乗るたびに思ってますが)

運転手は新人のようで、先輩の運転士の指導を受けつつ運転していました。見ていたら、自動車の教習を思い出しましたよ。

車窓には空知川や北海道大観音像など、見慣れてはいますが特徴的な風景が広がり、なかなか楽しいものがありました。これも乗るたびに言っていますが。

気分的には割とすぐに富良野に着いた感じ。富良野の観光客はここで下車。後ろに1両増結したこともあって、富良野以降はボックスシートを1~2人で占領できる程度の乗車率に。

11時ちょうどに、札幌からの臨時特急フラノラベンダーエクスプレスが到着。ノースレインボーエクスプレス車が充当されており、結構客が降りてきました。休日とあって結構利用客がいたようです。やっぱり富良野への観光客は結構な数がいて、この路線もそれなりに客が乗っています。閑散としているようで案外元気な路線だな、と改めて感じました。

こちら2429Dは、特急の到着を待つような形で、富良野を発車。道東が近づいています。

峠を越えて

富良野からはボックスシートに座っての移動。後ろの車両が連結されるのを見た後で、2両目のドアの前で待機し、ドアが開いたらすぐに乗って座席を確保していました。

無事に着席できたところで、この列車に乗る前に買っておいたお菓子を食べます。

まず、岩見沢駅で停車中にキオスクで買っておいた、「ゆあみ」というお菓子。このネーミングは、岩見沢の語源が「ゆあみさわ」だったことに由来しています。岩見沢はかつては湯治場だったといいます。お菓子のお味はというと、アーモンドの味わいがたまらなく、上々です。実は食べるのは2回目で、前回食べておいしかったので、今回の旅のエッセンスにするべく買いました。

お次は、先ほど滝川を歩いた際に買った、モンモオ。昨年10月にも食べましたが、やっぱりおいしい。ミルキーかつ素朴な白あんの味わいは、さすがといったところ。

富良野から新得までの区間で景色がいいのは、かなやま湖と山越え区間。今回も期待して車窓を注視していましたが、かなやま湖は水位が低く少し残念。人造湖だとこれがありますからね……。

では、もうひとつの山越えの絶景……の前に、落合駅で20分を超える長時間の停車。駅舎・駅ノートを見に行くなどしていましたが、停車時間の半分以上を持て余してしまいました。長時間の乗車の中でのブレイクタイムではありましたが、車窓が1ミリも動かないため、同時に暇な時間でもありました。駅前散歩にもちょっと時間短いし。

ところで、ネットのどこかで、落合駅には名前繋がりでかの落合博満氏が表紙にドドーンと載ってる、いわば「ご当地駅ノート」とでもいうべき駅ノートがあるという情報を得ていましたが、ありませんでした。持ち去られたのでしょうか。だとしたら腹立たしい。

さて、いよいよ山を越えます。いくつものトンネルを抜け、ついに狩勝の絶景を拝みます。天気こそ曇りで、最高とはいえない状況でしたが、それでも広々とした大地を望み、新得の町を見下ろす雄大な景色は、十分にボクをうならせてくれました。

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