「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

……ゲニウス(北)がお送りする、北海道を中心とした旅行・鉄道情報サイトです。

  1. トップページ >
  2. 乗り鉄な旅行記 >
  3. 道東横断~グルメ時代を旅する~ >
  4. 札幌の外の北海道へ

道東横断~グルメ時代を旅する~(平成27年8月23~27日)

誰かが言った――

旬のいわしをネタに、大根の薄切りを被せた寿司をいただく名駅弁、「いわしのほっかぶり」があると――

肉厚・ジューシーなカツに、タケノコの入ったライスが、人々を魔法のごとく魅了する料理、「エスカロップ」があると――

世はグルメ時代――

未知なる味を求めて、探究する時代――

1日目(平成27.8.23) 1/4ページ「札幌の外の北海道へ」

本日の行程

移動手段乗車(移動開始)出発時刻下車(到着地点)到着時刻車両
函館本線普通2127M札幌7:01滝川8:34クハ721-12(3両編成・1両目)
根室本線普通2429D滝川9:36釧路18:03キハ40 1755+キハ40 1752(2両編成)

今回の旅行にあたって

ボクは札幌の人間です。札幌の外のことは知りません。だから、「札幌以外の北海道」を知りたくて、道内旅行に出ます。

ボクも一応北海道民ですが、札幌以外の北海道は実のところよくわからないというのが偽らざる状況です。

今回の旅行は、道東の太平洋側を5日かけてめぐります。北海道民が道内4泊というのは普通ではないような気がしますが、これでも全然足りないくらい。知らないことだらけなんです。

というワケで、平成27年2度目の長期旅行です。前回の「東北リベンジ」同様、学生のうちに悔いのないように、とのコンセプトで旅程を組みました。また、これも前回同様、目指したのは「総合旅行」。ありとあらゆる要素を重視しました。

ただし、今回はその中でもとりわけ「グルメ」に焦点を当てています。ボクは北海道の食がおいしいことは分かっていますが、具体的に何がおいしいかは知りません。だから、食べて知るのです。

使うきっぷは「青春18きっぷ」。普通列車オンリーです。地味に全く特急・急行を使わない長期旅行は初だったり。

今回も、いろいろなことが旅行中に起こりました。きっと、それらはこれからの人生のどこかで生きてくれるはず。そう確信できる旅でした。

それでは本編はじまり。ごゆるりとご覧になってください。

始まりは、いつもここから

8月23日、朝6時すぎ。早朝ながら多くの人が行き交う、札幌駅。

泊まりを伴う旅行ではいつも、札幌市内の他の駅ではなく、この札幌駅から旅は始まります。今回も、やっぱり札幌スタート。まあ、儀式のようなものですね。

駅弁を買って、9番ホームへ。列車を待ちます。

青森からの急行はまなすの回送と入れ違うような形で、その列車は入ってきました。車両は、721系の6両編成。札幌で切り離され、前3両が6:37発、後ろ3両が7:01発の、いずれも滝川行きとなります。

今回の第一走者は、後ろ3両、7:01発の列車です。この列車は、この年の3月までは711系での運用でした。現在は721系が担当しています。

前の列車が発車すると、程なく後ろの列車のドアが開きます。早速乗り込み、座席を確保。

次第に客が乗っていき、発車前にはだいたいの座席が埋まっていました。早朝の札幌発でもそれなりに乗るのが、大都市・札幌。

さあ、道東への第一歩です。札幌とは違うものが、そこには待っています。

本当のスタートへ

滝川行きの普通列車は、いつも乗っている列車と同様、軽やかに札幌駅を発車しました。旅のはじまりです。

……とは言いましても、ぶっちゃけ言えば滝川なんてもう庭です。何度も通っています。しかも昨年までなら車両が711系なので非日常感があったところ、今はボクにとって日常の列車である721系。そういう意味でも、まだ日常の利用に近い気分。本番は、むしろ滝川に着いてからです。

旅の演出と言えば、駅弁。ボクが札幌駅で最も好きな、「石狩鮭めし」を車内で食べました。相変わらずのうまさ。……でも、いつも食べている駅弁なので、あまり気分を高めてくれなかったというのは、まあご愛嬌といったところでしょうか。そんなワケで、やっぱり日常感のある移動が続きます。

列車はいつものように札幌市内を走ります。苗穂~白石で特急スーパーおおぞら1号との並走を期待していましたが、苗穂駅構内であっさりと抜かれてしまい、熱いバトルとはならず。

車内は、野幌あたりまでは、いつもと同じ垢抜けた雰囲気。岩見沢を過ぎると、だいぶ趣も変わってきます。少しずつ、ボクが普段過ごしている大都市のエリアから抜け出しつつありました。

さて、実はボク、岩見沢以東で721系に乗るのは初めて。ですが、実際に乗ってみると、711系で同じ区間に乗るのとあまり変わらないように感じました。だって、今回乗ったのが基本番台だから711系と同じサイリスタ位相制御なんで走行音も似通ってるし、駅間が長いから加速度なんて気にならないし、どっちも100km/h以上でビュンビュン走るし……。

結局、滝川に至るまでに旅行気分はほとんど高まらず、非常に落ち着いた気分で滝川に到着。

でも、前回の東北旅行が特急スタートで、しかも本州に行ったので異質だっただけで、いっつも旅の始まりってこんな感じ。旅気分は一日散歩きっぷエリアを出れば、自然と湧いてくるはず。そんなことを思いつつ、滝川のホームに降り立ちました。

高校生に混じって改札を出ます。美唄・豊沼・砂川あたりからカワイイ女子高生など学生が乗車してきており、岩見沢あたりのローカルムードから一転、にぎやかな通学列車に様変わりしていました。

滝川では、約1時間の乗り換え待ち。ここで、少し買い物がてら滝川を歩きます。

といっても、ルートは前年10月の散歩で来たときと同じ。まず蔵前通をまっすぐ歩いて、空知川の河川敷へ。時間調整兼休憩の後、少し戻って「おかだ菓子舗」さんへ。このあと列車の中で食べるお菓子を購入。

そして滝川駅へと戻り、再び改札内へ。すでにホームには列ができていました。

この滝川から乗る列車が、この旅の実質的な第一走者にして、道東への入り口です。

「乗り鉄な旅行記」のトップに戻る

当サイトトップページに戻る