「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

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道東横断~グルメ時代を旅する~(平成27年8月23~27日)

1日目(平成27.8.23) 4/4ページ「くしろラーメン」

別天地? 釧路

列車は、最後はゆっくりと走って、灯りこうこうたる釧路駅の2番ホームに滑り込みました。距離308.4km、時間にして8時間27分の2429D全区間走破が、この瞬間達成されました。

改札できっぷを提示し、完全乗車証明書を受け取って、改札の外へ。ボクが辛いと感じるほどの長時間乗車でしたが、なんだかんだ楽しく、気が付いたらやりとげてしまいました。

外に出ると、そこには初めて見る釧路の街並みが。……といっても、同じ北海道内で、乗っていた列車が北海道のキハ40とあって、「別天地に来た」という気はそこまでしていなかったり。

車内で長袖に着替えていましたが、それで全く暑くないくらいには涼しい、いや寒くすらあるという気候。やはり釧路は札幌とは違います。

知ってるけど、知らない土地。遠くないけど、遠い場所。そんな感じ。まあ前回旅行で最初に降り立った仙台ほど札幌とかけ離れているワケではないので、ね。

さて、早速ですが釧路で夕食を食べます。「元祖・くしろラーメン」の店、銀水さんで、自慢の醤油ラーメンをいただきました。

釧路も様々なグルメが咲き乱れる街。何にするかは旅行前に結構悩みました。くしろラーメンは、札幌・旭川・函館の北海道三大ラーメンに対し、(室蘭と同様に)「ウチも入れて四大ラーメンにしろ」と殴り込み中の、三大に比べマイナーではあるものの評判の高いグルメです。

では実食。醤油ラーメンを売りにするのは旭川同様ですが、あちらとは異なり釧路は薄口のスープが特徴的。しかし決して淡白ということはなく、しっかりといい味を醸していました。

スープだけ飲むと、すっきりとした口当たり。麺と合わさることで、また違う旨味が口に広がります。

その麺も、札幌などとは異なり細ちぢれ麺。細く柔らかい麺ながらも、しっかりと食べごたえがありました。

正直、かなりおいしいと思いました。札幌・旭川と十分にタメを張れると感じました。以前食べた室蘭のカレーラーメンもよかったので、札幌・旭川・函館・釧路・室蘭で「五大ラーメン」でいいんじゃないか、とすら思いました。

幣舞の夜

素晴らしいラーメンに出会ったところで、店を出て今宵の宿へ。宿は幣舞橋の向こう側。ゆっくり歩いて向かいます。

歩いていると、釧路の港が見えてきました。漁業の街である釧路の港は大きく、灯りがこうこうと灯っており、活気を感じます。

大通に出ると、道は明るく照らされているのに、決して明るすぎない、地方都市だから出せる風情がありました。

そして幣舞橋。薄暗さと、ムーディな灯り、そして間近に見える釧路の港……。心を打たれ、しばし眺めていました。ボクの中では、函館の金森レンガ倉庫より上の情景。小樽運河には叶わんようにも思いましたが。

……が、海がしけているので、波が橋のあたりまで上ってきており、波音が暗闇の川に響いていて、ちょっと怖さを感じました。ある程度景色を堪能したところで、橋を渡り切ってしまいました。

渡りきると、そこに待っているのは幣舞橋に並ぶ街のシンボル、花時計。時計が止まったというニュースを聞いていましたが、ボクが訪れる前に復旧したようで、きちんと正しい時刻を示していました。

民宿にて一泊

暗い中を地図を凝視しつつ歩き、宿に到着。初日の宿は、民宿の「休坂」さん。

ドミトリーに一泊。同じ部屋には他に2名の宿泊客がおり、一人は米国、もう一人は韓国の方でした。日米韓が集う、なかなかにインターナショナルな空間でした。2月の仙台の時とは異なり、少しではありますが、忘れつつある勉強の成果を引っ張り出し、英語でのコミュニケーションを試みました。

やはりボクのレベルではナチュラルな英語は完全には聞き取れず、苦戦しました。ボクが宿に着いた時には米国の方だけが到着しており、コミュニケーションに苦心しているところに、韓国の方が到着し、「ああ、アジア人だ……」となんかホッとしたなんてシーンもありました。まあ何とかなったってことでたぶんオーケー。

宿のオーナーの方や、韓国の方(少し日本語話せたので比較的話しやすかった)といろいろお話したりしているうちに、時刻は11時をまわっていました。

例によってこの旅行でも朝早くに起きる日が多く、翌日は特に4時半起床という厳しい条件が課されています(課したのボク自信だけどさ)。いい加減寝ないと死にます。

結構話が盛り上がったので、もう少し話していたい気分もありましたが、おとなしく寝床へ。

翌日は早朝出発のため、話なんてできませんでした。休坂さんはお昼にはカレー屋として営業していらっしゃるので、次に釧路に行ったら今度はお昼に行ってみようかな、と思っています。

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