「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

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東京を目指す旅 ~この坂を越えて~(平成29年3月4~10日)

人生とは、坂道である。上り坂もあれば、下り坂もある。坂を上るほど、我々は成長する。

上り坂にも、緩い坂、急坂、いろいろある。急坂を必死で上るとき、それは「人生の節目」と呼ばれる。

今回の旅行は、まさに節目の旅行に相応しい「急坂」であった――


「卒業旅行」。それは、卒業という人生の節目に多くの人が行う、それまでの集大成としての旅行です。もっともふつうの人は、そんなことは考えずに行うのですが、旅を人生のメインのひとつと考えるボクにとっては、卒業旅行とはまさに「集大成」であり、それ自体が「節目」です。

自分の持てる全てを出し、何かを得ようと必死にもがく。常人には理解されませんが、これがボクのスタイルであり、「集大成」であるからには、いつもにも増してこうした面を強く意識します。

4年前、高校卒業時に初めての泊まりがけの一人旅を行いました(「東北(主に秋田)と室蘭の旅」)が、その時は「卒業旅行」とは銘打ちませんでした。しかし、今回の大型旅行は、ハッキリと「卒業旅行」として計画・実行しました。以前は「集大成」どころか初の道外一人旅でしたが、今回は数々の旅という土台があります。その土台の上に、今までで最高のものを積み上げるのが、今回の目的です。

道外の一人旅は、今回が3度目。そして今回は、初めて関東、そして東京へと乗り込みます。東京へは何度か行ったことがありますが、一人旅はしたことがありません。

そしてテーマは、やっぱり「総合旅行」。鉄道関連を含めてあらゆる要素を重視し、無用の妥協は許しません。

しかし、こうした意気込みとは裏腹に、準備にかける時間は思うように確保できませんでした。まさに人生の節目にいるワケで、当然ながら旅行以外の準備もあります。しかも悪いことに、出発の前々日と前日は1泊の用事がある、というオマケが付いてしまいました。

普段であれば旅程組みには非常に時間をかけますが、今回は熟成する時間がやや不足している感があります。またその他の準備もかなりの急ごしらえ感があり、いろいろな意味でアラが残る形となりました。

万全の状態にはほど遠いですが、できる範囲で妥協を排除し、よりよい旅を追求しました。

旅が終わって感じたことは、「やりきった」という感覚でした。今回もまた、大きな成果を挙げることができた。いや、今までで一番大きなものを、積み上げることができた気がする。

それが何かは、まだわからない。旅行記を綴って、記録を残しておくことは、それを紐解くことになるでしょう。

だから、今回はいつもと違って、自分の気持ちを整理してから書くのではなく、自分の気持ちを「整理しながら」書くこととしてみましょう。


さて今回の旅行を一文字で表すと、「坂」。旅の思い出といえば、列車に乗っていたことと、おいしいものを食べたこと、そして「坂を上っていたこと」、この三つです。

毎日のように、上り坂でした。これは比喩でもあり、そのままの意味でもあります。目的地がことごとく坂の上にあったんです。

坂の上の雲は、つかめないとわかっている。でも、何かつかめるものがあるかもしれない。いや、絶対にある。だからこそ、この坂越えん――

と、まさに人生訓のような状況が、何度も繰り広げられました。その先にボクが何を得たのか。それを皆さんと一緒に見てまいりましょう。

行程図

札幌出発から東京(浅草)到着までの行程図です。

もくじ

0日目 札幌→函館

本州は青森へと向かう夜行フェリーに乗るべく、まずは特急で函館へ。函館で独特のグルメや湯けむりを楽しんで、旅のはじまりを彩ります。そして、いさりび鉄道の「あの」車両でフェリーの乗り場へと向かいます。

1日目 青森→比立内

秋田内陸縦貫鉄道で秋田北部の山間を観光。果たして、森吉が誇る「自然の神秘」は姿を現してくれるのか!? ほかにも地域の歴史や秋田ならではの文化に触れ、秋田の豊かな大地や山が育んだ食に感動。秋田という地域をより深く知り、愛着を深めました。また、乗り鉄面でも、内陸線の面白い列車が登場します。

2日目 比立内→鶴岡→酒田

速達列車を乗り継いで庄内・鶴岡へ。霊場・出羽三山の一角である羽黒山に参拝……しようとしたら、予想外の事態に!! 参拝や移動の合間には庄内の誇る食材・食文化に痺れます。あたたかな人情にも助けられ、みちのくを駆け巡ります。

3日目 酒田→宇都宮

最上川の景色を楽しみつつ山形横断。立石寺では思索を深めながら参道を登り、下りた後は数々の山形グルメを食べ歩き。福島県では、近づいてきた関東に思いを馳せつつ、自慢のお城とラーメンを堪能。移動がメインの日ということで、乗り鉄も濃厚に。話題の車両も続々登場!

4日目 宇都宮→東京(浅草)

名湯・鬼怒川温泉に入浴した後、東武鉄道の看板特急に乗って、浅草へ。ひとまずのゴールである東京入りを果たした後は、浅草寺と東京ドームを見学。これまで巡ってきた東北とは違う大都会の風景が、東京では待っていました。

5日目 東京都・神奈川県観光

日本橋・東京駅を見物した後、「赤い電車」で神奈川県へ。岬めぐりのバスと、さまざまな鉄道で県内を駆け巡り、海岸の絶景と鎌倉の歴史に触れました。全国的に有名な絶品グルメたちにも注目!

エピローグ

最終日は東京の街を見物。そうこうするうち、ついに羽田空港へと向かう時が来ました――

車掌室

旅行の裏話的な何か。

付録

旅行記本編とは直接関係ない、やや余談めいた話題をここにまとめました。

※本編は完結いたしました。現在、付録などの横道ばなし系ページを作成中です。

記事作成履歴

平成29.5.1
0日目1/2「胸騒ぎの出発」~1日目3/8「ゴンドラで目指せ森吉山」公開
平成29.5.15
1日目4/8「森吉の樹氷」~1日目8/8「比立内・マタギの宿」公開
平成29.6.13
2日目1/7「秋田の朝」~2日目7/7「鶴岡→酒田」公開
平成29.6.21
付録①「秋田の愛称付き快速」公開
平成29.7.1
3日目1/6「陸羽西線・最上川と共に」~3日目3/6「立石寺」公開
平成29.7.9
3日目4/6「作並温泉&東北新幹線」~3日目6/6「関東突入、宇都宮へ」公開
平成29.8.1
全体的に推敲
平成29.8.16
4日目1/4「宇都宮餃子」~4日目4/4「東京ドームでWBC観戦」公開
平成29.9.30
5日目1/5「日本橋&東京駅」~エピローグ公開
平成29.10.19
車掌室②「きっぷについて」公開(サイト運営の都合上先に②をアップロードしました)
平成29.11.1~4
全体的に推敲

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