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東京を目指す旅 ~この坂を越えて~(平成29年3月4~10日)
エピローグ(平成29.3.10)
3月10日。長かった「東京を目指す旅」も、この日をもって終了となります。
札幌から東京まで、足掛け5日をかけてやってきました。その後、1日半にわたって東京・神奈川を観光していました。ここまでの道のりを思い出しながら、この日の予定をこなしていきます。
この日は東京都内をあちこち巡っていきます。
浅草を出発して――
上野、
新宿、
秋葉原と――
東京の繁華街を歩きました。
人生で初めて新宿区に足を踏み入れるのにワクワクしたり、びっくりするほどの摩天楼に無性に感動したり、移動の中で乗り鉄を楽しんだり。
東京で過ごした時間は、あっという間に過ぎ去っていきました。
とうとう、羽田空港に向かう時間が迫ってきました。6日前に札幌を出たのが昨日のことのようなのに……。
空港に向かう前に、夕方に一旦浅草に戻って、宿に預けていた荷物を取りました。その後、浅草で夕食を食べて銭湯に入ります。これで、最後の移動に移る準備が整いました。
都営浅草線の浅草駅に向かい、京急線直通の羽田空港行きエアポート急行に乗車。ちなみに、車両は北総7500形でした。
品川を過ぎると、夜の闇に包まれた東京の街並みが見えてきました。眩しいほどの夜景は、まるでこれから飛び立つボクの背中を押すように、煌めきを増していました。
列車は蒲田から空港線に入り、しばらくして地下区間へ。天空橋を過ぎると、その次は羽田空港。とうとうここまで来ました。
列車を降りて、改札から出発ロビーへ。
……え? 「天空橋の次って、羽田空港国際線ターミナル駅じゃないの」って?
ええ、そうですよ。ボクが降りたのは、「羽田空港国際線ターミナル駅」です。
「まさか、お前……、その腰に巻いてるセキュリティポーチの中身ってひょっとして……」
察しがいいですね。そう、そこにはパスポートが入っています。
もうわかったでしょう。今回荷物がやたらと重かった理由。「東京を目指す」という旅の目的を達成し、「旅行最終日」が近づいていたのに、ここ2日間体力を温存しつつ行動していた理由。そして、ここ数ページほど、ぼかした表現がやたらと多かった理由。
すなわち、「この旅」とは札幌を出てから札幌に帰るまでを指すものではありません。
この「東京を目指す旅 ~この坂を越えて~」はここ羽田空港にてたった今完結し、ここから新たな旅が始まるのです!
そして、向かうは海外。ここまでの旅路とは全く違う旅が、ボクを待っているのです。
というわけで、羽田空港国際線ターミナルから、人生初の海外旅行に飛び立ちます。
さて、気になる行き先です。羽田空港からは世界各方面に航路が延びており、乗り継ぎを含めれば世界のほとんどの地域にアクセス可能です。
数多の国と地域から、ボクが初海外の旅行先として選んだのは――
マレーシアです!
「次の旅」は……
酷暑。
言葉の壁。
日本とは、大きく異なる生活や習慣。
人生で初めて足を踏み入れた海外。マレーシアという国は、何度となくボクを驚かせ、そして時にはボクを苦しめました。
それでも、ボクの心に燃える「情熱」は変わらない。
異国の鉄道に心を躍らせ、
さまざまな文化が入り乱れる中で形成された、独特のグルメを味わい、
好奇心のままに、マレーシアを北へ南へ、駆け巡りました。
暑さや疲れにやられつつ、慣れない環境で無理を続け、限界に近づきつつあったボクは――
不思議なほどに、笑っていました。
知らない土地を旅することが、探究することが、前に進むことが、ボクの生きがいといっても過言ではないからです。
当サイトが初めてお送りする海外鉄道旅行記「マレーシア乗り鉄ひとり旅」、近日公開予定。
お読みいただきありがとうございました
ということで、今回の旅行記はこれにて完結となります。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。実質的には次回作が今作の続きになりますので、あくまで「建前上」完結という感じではありますが、ね。
これまでの大きな旅行記では、本編終了後にあとがきを書いていましたが、今回はマレーシアの方のラストでまとめてやります。
その代わりといってはなんですが、余談のような話と、重箱の隅をほじくるような講釈を後ろに付けてありますので、お暇でしたらお読みください。
表紙
0日目 札幌→函館
1日目 青森→比立内
2日目 比立内→鶴岡→酒田
3日目 酒田→宇都宮
4日目 宇都宮→東京(浅草)
5日目 東京都・神奈川県観光
エピローグ
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