旅行記6日目 最後の青函トンネル / 東北リベンジ~旅は、何かを変える~ - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
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東北リベンジ~旅は、何かを変える~(平成27年2月11~16日)

6日目(平成27.2.16) 3/4ページ「最後の青函トンネル」

最後の移動へ

川部駅に戻りました。ここで青森行きの普通列車を待ちます。

この時間帯は窓口業務を行っておらず、改札にある乗車駅証明書の発行機を操作し、証明書を発行することが求められます。フリーきっぷなので大丈夫かとは思いましたが、初の乗車駅証明書なので、せっかくだから、と発行。

待っていると、青森行きが到着。本州内で完結する列車に乗るのは、今回はこれで最後です。青森で降りた後に乗る列車は、函館行き。北海道に帰る時が、刻一刻と近づいていました。

列車は先ほど同様、701系3両。というか全く同じ編成でした。車内はオールロングシートです。座席はほとんど埋まっていましたが、なんとか座れました。

ひとつ隣の北常盤で、対向の特急つがると離合。つがるには是非乗りたかったですが、致し方ありません。

今回の旅行では見納めとなる本州の車窓を目に焼き付けるように、ゆったりと列車での移動を味わっていました……が、終点手前の新青森で状況は一変。

次々と乗ってくる学生。あっという間に乗車率は100%を大幅に超えました。そして彼らは元気におしゃべり。喧騒の中で列車は発車。もはや移動を味わうどころではなくなってしまいました。

ともあれ、青森駅に到着。学生らが成す人の波とともに改札を抜け、一旦外へ。

駅舎や、青森ベイブリッジなど、最後に見る駅前の景色を眺めます。青森の駅舎ほど旅愁を誘うものもそうありません。思えば、2年前も青森駅で暇だったので、この駅舎を眺めていました。青森駅は駅舎建て替えの話があるようで、現駅舎との対面はこれが最後になる可能性があります。

といっても、そうした感傷に浸る時間まではなく、駅舎に戻りました。

北海道に渡る列車の時間が、近づいてきます。

再び、青函トンネルを抜ける

「函館」。この文字を見る時が来ました。

――ホームの電光掲示板には、これからボクが乗ろうとしている列車名と、その行き先である「函館」の二文字が表示されていました。

これから乗るのは、特急白鳥17号。この旅も、いよいよクライマックスを迎えようとしています。

車両は、485系。かつての国鉄特急の花形です。平成生まれの道民ということもあって、今の今まで乗ったことがありませんでした。だから、今回はこの車両に乗ろうと計画当初から思っていました。いち乗り鉄として、外せない車両。それが、485系です。

ただし、乗るのはJR時代にリニューアル工事を請けた、485系3000番台。先頭部の塗色などは、国鉄時代とは異なるデザインとなっています。先ほどの列車からも、津軽新城駅で見ていました。

その入線を撮るべく、早めにホームへ。2年前にはまなすを降りたのと、そして5日前にスーパー白鳥が停まったのと同じホーム(隣の番線だけど)。

その列車は、ゆっくりとホームに入ってきました。側面の行先表示には、確かに「函館」の文字が。車両から発せられる国鉄車らしい音も、また心地よくすら感じます。

4号車に乗り込みます。特に希望はしていませんでしたが、行きと同様に海側の座席でした。

ほどなく発車時刻に。発車メロディの「water crown」が響きます。2年前にも聴いた、そしてこの旅でも青森・盛岡で聴いた、思い出深い1曲に送られます。そして、北海道目指し、列車は走りだしました。

津軽半島の景色を眺めつつ、ボクは朝のような甘酸っぱい感情が甦ってくるのを感じていました。

いい旅だったと言って、笑顔で帰れると思っていたのに。やっぱり、まだ帰りたくないと思っている自分がいました。切なくて、名残惜しくて。

本州最後の停車駅(管轄はJR北海道だけど)、津軽今別に停車し、そして再び青函トンネルへ。そういえば、青函トンネルを本州から北海道に抜けるのは初めてです。

当サイトで北海道新幹線には乗らないと公言した以上、これが最後の青函トンネル通過になります。

その時間は、異様に短く感じました。それは、旅の終わりを頑として認めようとしない自分と闘っていたから。前日の深夜、そしてこの日の朝と同じく、まだ帰りたくないという気持ちを、なんとか押さえつけようとするうち、列車は竜飛定点、そして吉岡定点を過ぎていきます。

「まもなく、青函トンネルから出ます。」車内の電光掲示板にそう表示されると、ほどなく外が明るくなり、見覚えのある青い屋根の建物群が視界に入りました。北海道に、戻ってきました。

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