旅行記1日目 いざ、本州へ / 東北リベンジ~旅は、何かを変える~ - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
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東北リベンジ~旅は、何かを変える~(平成27年2月11~16日)

はじめに

2年ぶりの、東北。2年間で、ボクは変わった。そして、これからはもっと、変わってゆくだろう――


初めて一人で北海道を飛び出した、あの日。

「東北(主に秋田)と室蘭の旅」は、当時のボクにとっては大成功の旅でした。しかし、2つの心残りがありました。

ひとつは、秋田・大館をほぼ完全に素通りしてしまったこと。発車メロディ「ハチ公物語」を知って以来、大館という町に興味を抱き、魅力を感じていました。ハチ公の鳴き声が、ボクを東北に誘ったのです。

もうひとつが、太平洋側の県、特に東日本大震災の被災地に全く行っていないことです。前回は秋田県に主眼を置いたので、岩手県は通っただけ、宮城・福島に至ってはかすりもしていないのです。

そのほかにも、様々な思いがボクを東北へと駆り立てました。行くしかない。今しかない。

大学生という身分を生かし、大きな旅行ができるうちに。そういう思いもあり、期間は今までで最長の6日間となりました。

今回のテーマは、「総合旅行」。乗り鉄・景勝地・文化・グルメ・温泉など、ボクが旅行を楽しむために必要と思ったあらゆる要素を軽視せず、完成度の高い旅行を目指しました。果たして、全ての日程が過去になった後、「今までで一番いい旅だった」と、そう自信を持って言える旅になりました。

旅行から帰ってしばらくの後、旅のことや、旅行後の自分を振り返った時、ボクはある言葉を胸に刻みました。

「旅は、何かを変える」

1日目(平成27.2.11) 1/3ページ「いざ、本州へ」

本日の行程

移動手段乗車(移動開始)出発時刻下車(到着地点)到着時刻車両
特急スーパー北斗2号札幌6:36函館10:17(時変)キハ283-4(7両編成・1号車)
特急スーパー白鳥20号函館10:21新青森12:25モハ789-201(6両編成・2号車)
東北新幹線はやぶさ20号新青森12:39仙台14:29E526-326(6号車)
仙台市営地下鉄南北線仙台14:50富沢15:021109
仙台市営地下鉄南北線富沢16:01長町16:051211
東北本線普通581M長町16:21仙台16:26クハE720-21(4両編成・4両目)

いつもと違う、旅立ち

2月11日、朝6時過ぎ。札幌駅に、ボクはいました。これから、6日間にわたる旅が始まります。

駅弁を買って、列車に乗り込む。朝に出発する場合、ボクは泊まりの旅ではいつもこうします。言ってみれば、これは儀式です。

しかし、乗る列車は、今までとは大きく異なるものでした。4番線に入線してきたのは、特急スーパー北斗。普段は普通列車や快速エアポートで出発するボクが、今回は特急で札幌を発つのです。

理由はふたつ。まず、今回メインで使うきっぷが「北東北フリーきっぷ」なので、札幌から青森までは特急の指定席を使えるということ。もうひとつは、前年の6月に「道南の旅~鬼に誘われし者の受難~」で通っているので、最近通った路線を同じ列車で移動するのも芸がないという理由です。

しかし、ボクは「いきなり特急に乗る」ということに、「非日常に行くんだ」という感覚よりも、むしろ違和感を感じてしまいます。「本当にこれから旅が始まるのか?」とさえ、考えてしまいました。旅の始まりにあるまじき状態です。

6時36分。列車はうなりをあげて札幌を発車。ボクの気持ちとは関係なく、旅が始まる時が来たのです。

列車が動きだしたら、さっき買った駅弁を食べます。冬季限定の「北海道三昧 冬御膳」。その名の通り、北海道の冬の味覚を存分に楽しめる駅弁で、お品書きが入っているなどかなり気合の入った弁当です。とりあえずお品書きに書いてある順に手を付けていきました。どのメニューも非常においしく、正直な話この旅の中で一番おいしい食事でした。これを旅の最初に持ってきてよかったのか、と疑問に思うくらい……。

この「列車が走り出したら駅弁を食べる」というのも、ボクにとっては「儀式」。列車旅の定番とも言える駅弁を食べて、旅気分を演出するんです。これでようやく、旅の始まりに相応しい、ワクワクな気持ちが出てきました。

特急の車内で、おいしい駅弁を食べる。これは乗り鉄にとって、至福のひとときです。駅弁の味とともに、その幸せもかみしめました。

ところで、今回乗ったスーパー北斗2号、車両はキハ283系でした。本来ならキハ283系は件の出火騒動のせいでスーパー北斗の運用を離脱したのですが、この日はキハ281系の代走として入っていたものと思われます。キハ283系は道内の他の特急車両よりもいろいろと「アカン」状態という話を聞いており、そのせいかスーパーおおぞらの最高速度は他よりも低い110km/hに制限されています。でもスーパー北斗を代走するということは、今日は枷を外して120km/h運転をしてくれる……?

なお、それとはおそらく別の理由で、この日は時刻変更がなされ、八雲以降の到着が少し遅くなっていました。

また、代走ゆえか自動放送も入りませんでした。

さて、このクルマはキハ281系と比べてもかなり揺れることに定評(?)がありますが、実際だいぶ揺れてました。揺れるというか、「跳ねる」ような感じです。加えて、いつ火が出たり脱線したりするかわからないという、若干の恐怖。悪いことにボクは先頭車に乗っていたので、何かあったら一番危ない。

揺れと恐怖に耐える。頭文字Dの中里のGT-Rにでも乗っているような気分でした。その代わり、気持ちいいくらい速いんですけどね。

北斗、爆走

列車は順調に……は走っていませんでした。先行列車が遅れたのか、新札幌の時点で2分遅れ。その後も遅れが増し、東室蘭は5分延発でした。

ところが、ここからスーパー北斗の捲りが始まりました。次の伊達紋別までの区間では、おそらく120km/hを超える速度で走行し、実に3分も遅れを回復しました。その次の洞爺では、(自分の体感が合っていれば)「B3→B4→B3→B1(残圧停車かも)」という、JR北海道らしからぬブレーキの詰め方を見せ、さらに遅れを1分回復。その後も捲り、長万部はまさかの定発。安全第一とはなんだったんでしょう。

さて車窓には、白鳥大橋・噴火湾・有珠山などが見えます。以前も見た景色ですが、特急に乗っていることもあって、違う気持ちで景色を楽しんでいました。この日の天気は場所によって違い、晴れだったり雪だったりしましたが、この辺は天気もよく、素晴らしい海の景色を拝めました。

長万部を過ぎ、列車は函館へ向けラストスパート。走っているうちに天気が変わり、八雲あたりから雪がちらつき始めました。

森からは、駒ケ岳や大沼の景色を堪能。以前見た時も胸を打ってくれた風景ですが、その時とは違って雪化粧して白く輝いていて、それもまたいいものです。

渡島大野付近の、平野を見下ろす景色も、雪が積もる中で見るとまたこれが味。この辺の景色はボクが北海道で好きな車窓風景の中でかなり上位に来るのですが、改めて好きな景色だなあ、と。

景色を楽しむ(とともにキハ283系の恐怖と闘う)うち、函館に到着。列車は再び遅れることはなく、(時刻変更こそありましたが)ダイヤ通りの10時17分に着きました。3時間半という長い道のりでしたが、景色がいいためか、普通列車よりずっと速いからか、そこまで長いとは感じませんでした。

さて、ここまではいわばプロローグ。函館から、本格的に旅が始まります。

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