「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

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東北リベンジ~旅は、何かを変える~(平成27年2月11~16日)

6日目(平成27.2.16) 2/4ページ「川部温泉」

津軽のグルメを全速で満喫

ねぷた村から歩いて向かったのは、ホテルニューキャッスル。館内の喫茶店「ル・キャッスル・ファクトリー」でお茶します。

リンゴの名産地・弘前ということで、リンゴを食べたかったので、「焼きリンゴ」を注文。あとコーヒーも。

実はこの時点で凄まじく時間がおしてまして、当初乗る予定だった列車に乗れないことがわかっていました。座って時刻表をめくって列車の時刻をチェック。その後の余裕時分を削って、列車を1本遅らせることに。それでも余裕はほとんどなし。

で、上着のポケットから「オレッタ」というファイルを出して、それに入れた旅程表に変更した予定を書き込む。喫茶店ということでちょっとビジネスマンぶってみました。だが私服だ。

などとやっているうちに焼きリンゴが出てきました。リンゴのフレッシュな甘さと、クリームが持つ砂糖の甘さ。ふたつの相異なる甘さがいい感じにマッチしていて、おいしいひと品でした。盛り付けもオシャレで、上品な感じがします。

食べ終わったら、JR弘前駅に急行。といっても、途中で郵便局に寄って風景印もらってましたが。

弘前駅は近代的な橋上駅舎。でも、隣接のデパートが目立ち、ともすればそっちが駅舎のように見えてしまいます。

駅の中では、「津軽弁」という、津軽の名産を使った弁当が販売されていました。昼食はその中からチョイス。

選んだのは、「ふつうの津軽のお弁当」。津軽の食卓の定番が並ぶ弁当だそうです。初日の「冬御膳」と同じく、お品書きが入っていました。

これが本州で食べる最後の食事になります。また、札幌とは違う地域のものなので、食べたことのない料理もありました。「ふつう」といっても、ボクにとっては特別な食事でした。

ゆっくり味わい……たかったのですが、もう発車まで時間がない。急いで、かつ魚の骨が喉に入らないよう慎重に食べました。ちゃんと味わってますからね!?

そして、慌ただしく青森行きの列車に乗車。観光も、残すところあと1ヶ所になりました。

川部温泉

青森行きの普通列車は、701系の3両編成。701系、というかJRの電車は3日目の午前中以来ですね。それだけ非電化路線にばかり乗っていたワケですな。

3両の電車というのは、東北では珍しいですね。札幌ではごく普通ですが。

弘前駅の発車メロディは、津軽じょんがら節。先ほどもねぷた村で聞きましたが、それを発車メロディ用にグッと短くしたものなので、別の曲にすら聞こえました。

列車は701系らしく、元気に走り出しました。ここでも、岩木山を拝みつつ移動します。

さて、最後の途中下車です。ふたつ隣の川部駅で下車。

駅から15分ほど歩いたところに、川部温泉があります。

跨線橋を渡った向こう。何の変哲もない建物に、「川部温泉」と大きく書いてあります。

ここは、「北海観光節」様の旅行記で絶賛されている温泉施設で、旅の大トリに相応しいだろうと思って行ってみました。

内装は実に普通。しかし、必要なものは揃っており、シンプル・イズ・ザ・ベストを地で行く施設です。お湯は非常に気持ちよく、来て良かったと感じました。

のぼせかけながらも、旅の疲れを癒すように入っていました。

湯槽からあがった瞬間、今回の旅行で予定していた観光はすべて完了しました。後は、帰るだけになりました。

岩木山に向かって、叫ぶ

ついに、札幌に帰るだけとなってしまいました。

でも、先ほどまでとは違いました。むしろ、気分は清々しいものでした。やりきった。素晴らしい旅行だった。そんな風に、少し雲が出てきた空模様とは逆に、気持ちは晴れやかになっていました。

朝はあんなに物悲しい気持ちだったのに。自分でもびっくりするくらい、スッとしていました。

しかし、それはすべてに満足したということではありませんでした。

まだ行きたいところが山ほどあります。それに、旅行中にたくさんの人に迷惑をかけてしまいました。この旅行は、決して完成されたものではありません。

この旅行で、自分の中で何かが変わったと確信しました。それを、日常生活の変化や、今後の旅行の質的向上に繋げなければなりません。

それは、きっと大人になるということ。こんなに良い旅行だったんだから、この旅行を通じて大人になれたと、そう言えるようにしたい。

いい旅だった。

跨線橋の向こうに、岩木山が綺麗に見えます。その姿は、まるで温かくボクを見送ってくれているようで……。

また来よう。今度は、もっと大人になって。そう、跨線橋の上で、岩木山に向かって心の中で叫びました。

"I wanna…… no, I WILL be the guy!"

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