旅行記2日目 鶴岡→酒田 / 東京を目指す旅~この坂を越えて~ - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
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東京を目指す旅 ~この坂を越えて~(平成29年3月4~10日)

2日目(平成29.3.6) 7/7ページ「鶴岡→酒田」

庄内の大地を食す

午後7時ころ、鶴岡駅付近のショッピングモール・エスモールに戻ってきました。ここで夕食の調達などを行います。

このエスモールで夕食にするのですが、さてどうしましょう。何の店があるかは、把握しきれていません。下手をすると営業中の飲食店がないかもしれません。その場合は食品売り場で適当に食べ物を買って食べつなぐ予定でいますが、せっかくなのでおいしいお店で食べたいところ。

……と思っていたら、2階にレストランを発見。「パティオ 鶴岡S-MALL店」です。

時間も少ないのでメニューを一通りざっと見て、「熟成豚の手仕込みロースカツカレー」(900円)をチョイス。

このお店の白米はすべて山形県産の「つや姫」を100%使用。さらにこのメニューで使われるロースカツは山形県内にある牧場のホエー豚が原料とのこと。思いがけず、地元産のものを使った食事をとることができました。この日の食事は事前知識が少ない状態で半ばアドリブ的に選んでいったのですが、何かとおいしいものや地物を引けています。

お店はお客も少なく、静かで豊かな食事が楽しめる環境です。平日で、しかもラストオーダーが近いので、こんなものでしょうね。

しばらくするとカレーが運ばれてきました。エスモールの閉館が8時で、閉館までに食事のほかに買い物をして、さらにロッカーの荷物を取り出したいので、少々時間がおしています。なのでちょっと急ぎ目で食べていきます。

なんといってもこのメニュー最大のウリはカツです。ジューシーなんですがあまり脂っこくなく、食べやすい味がよかったです。

そしてお米もおいしい。つや姫は庄内のブランド米で、朝に食べたあきたこまちと同様、北海道米に迫るおいしさを誇ります。山形と言えば「はえぬき」が有名でしたが、これからはつや姫の時代のようです。まあ絶対北海道の方が上ですが。

事前情報ゼロでしたが、地元の食材を使ったおいしい食事をとれるとは、願ったり叶ったりです。


食事のほか、エスモールでは体勢を整えるためいろいろ行います。

まず食品売り場で翌日の朝食を買います。閉店間際とあって安売りしている商品があったりして、金銭的に助かりました。

金銭面と言えば、スーパーと同じようなものですから、ペットボトルの飲み物も安く手に入ります。いつも旅行では時間などなどの都合でコンビニで飲み物を買うことが多いですが、可能であればこういうところでコツコツ節約するのがゲニ流です。

それから、お土産の購入。食品売り場の隣にお土産コーナーがあったほか、食品売り場でもあるものを買いました。

そして、さっきロッカーに預けたものを出して、荷物を簡単に整理します。夜になると冷え込んできたので、冬用の上着を再び出して、春秋用の上着をしまいます。

などとやっていたら、閉館数分前。準備を済ませたところで、エスモールに別れを告げます。

宿を目指しいったん北上

あとは宿に向かうだけですが、この日の宿は鶴岡ではなく、酒田にとっています。これは、翌日の日程の都合です。

なので、羽越本線を少しばかり北に戻って、酒田に向かいます。

まずは鶴岡駅へ。辺りも暗く、人通りも少ない鶴岡の街は、目印にできそうなものもなかなかなく、危うく方角を間違えそうになりました。こういう時のために方位磁針を持って来たんですが、なんで取り出そうと思わなかったんだろう、あん時のボク。

ともあれ、鶴岡駅に無事到着。ここから酒田行きの普通列車で移動します。

先ほど同様、持っている「角館 → 今市」の片道きっぷの経路外の移動となりますので、ふつうに近距離きっぷを買って改札を通ります。

駅のホームでは、学生などが列車を待っていました。ちょっと遅い時間ですが、部活終わりの学生が結構いて、ホームは割りかし賑やかでした。


ほどなく8時15分発の酒田行きが来ました。車両は新ニツのキハ47形の2両編成で、白と青の二色がメインの塗装に赤いストライプが入った「新潟色」の車両でした。

ドア付近はデッキがないので、普段北海道のキハ40形に乗っているボクからすると違和感が。でも、やっぱりキハ40系列だなあ、と内装を見て思いました。冷房のない天井、70~80年代の国鉄車両らしい無機質な座席、ちょっと古ぼけた雰囲気……、どれもキハ40系列の特徴です。

車内は学生の姿がけっこうあり、それなりに座席が埋まっています。ボクはボックス一つ独占していました(旅人が座るボックスに学生が来ることはまずない)が、ほかのボックスは2人くらいずつ人が座っているところが多かったです。

ボクはぼんやりと車内を眺めたり走行音を聴いたりしながら過ごしていたのですが、どうしてなのか、なんとなくデジャヴを感じていました。

旅行後に思い出してみると、ボクはたぶん今回乗っていた列車が、北海道の室蘭本線の苫小牧~東室蘭間の普通列車と重なって見えたのだと思います。

この二つ、意外なほど共通点があります。長距離列車がメインの路線を走る脇役感のある普通列車で、架線の下を走る気動車で、2両編成で、夜でも結構学生が乗っていて、車両が70年代に登場した形式で、セミクロスシートで、デッキなし。ずいぶんと似ているでしょう?

とは言え、大きな違いがあります。先述の通りこの列車は非冷房なんですが、そのほか列車の窓のつくりが違います。今乗っている車両は、窓が上下二段になっています。

あともう一つ。この酒田行きは車掌が乗務しているのです。

東北のJR路線は北海道ほどではないにせよ閑散区間が多いのですが、意外なほどワンマン運転が浸透していません。何か裏がある……のかもしれませんね。

学生たちは途中の駅でもちょこちょこ降りていきましたが、多くは酒田まで行くのでしょう。


さて、このままこの列車に乗っていれば酒田に着けますが、ここでちょっと余目で降りてみます。

なぜかというと、後続の列車がちょっと気になっていたから。待ち時間は30分ほどです。徹底的にムダを廃する日程を組むことを心掛けている(=ほぼ常に動きっぱなし)のに、こういうところで一般的な感覚からしてムダなことをやるあたり、相変わらずボクは根っからの乗り鉄です。

で、今使っているきっぷは営業キロ100km以内のきっぷなので、改札は出られません。なので、ホームの待合室で列車を待ちます。

夜の余目駅のホームには誰もいません。駅は静まり返り、がらんどうの新庄行きの気動車だけが寂しげにエンジンの音を響かせていました。

快速「最上川」

9時すぎ、新潟からの特急いなほ11号が若干遅れて到着。いなほが発車したあと、同じように数分遅れて列車が入ってきます。この列車こそが、狙い目の列車です。

乗るのは、新庄から陸羽西線を走ってきた快速「最上川」酒田行きです。

陸羽西線は、細々ながらも山形新幹線と酒田を連絡する役割を持ちます。今回乗車する「最上川」は新庄~酒田間に1往復設定されていますが、そのうち上りの列車は新庄でうまいこと「つばさ」に接続し、東京~酒田間を4時間48分で結びます。

実は東京~酒田間の営業キロは、上越新幹線・白新線経由よりも、山形新幹線・陸羽西線経由の方が短いのです(ただし東京~鶴岡は上越新幹線ルートの方が短い)。それゆえ、陸羽西線経由のルートも、新庄での接続次第ですがまあまあ使えるルートと言えなくはありません。

ただ、そうは言っても今回乗車する下り「最上川」は新庄での接続がよくありません。一応山形からの普通列車に接続しているので、需要はあるのかもしれません。そこらへんが気になったので、実際に乗ってみる次第です。

……などと御託を並べはしましたが、こんなの後付けの理由に過ぎません。理由はただ一つ、早い話がいつものローカル快速フェチです。

今朝も奥羽本線の快速列車に乗り、2年前は快速「はまゆり」にたった30分乗るためだけに指定席を買い、道内でも「いしかりライナー」「なよろ」「はなさき」などの快速を愛で、といった具合にあちこちの短編成の快速列車を好んできたボクが、いつもの通り同じにおいのする快速列車に惹かれてホイホイやってきた、というだけのお話です。


では快速最上川に乗車します。車内の様子は……

2両合わせて乗客は十数名というところでしょうか。NDC1両でも空席だらけになるレベルとは悲しい限り。がらーん……

この快速最上川は山形新幹線の新庄延伸の際に山形~酒田間の快速「月山」の新庄以西を切り離す形で設定された列車ですが、月山時代の名残でしかなく、「惰性」で快速として走り続けている、としては酷評にすぎるでしょうか。朝乗った快速「かまくら」がなくなってコイツが生きているというのも納得いかないような気もします。

車両は東北の非電化路線ではおなじみのキハ110系ですが、その中でもこの車両は主に陸羽東線・陸羽西線用の車両で、専用の塗装となっています。

ただ、この車両は近年は石巻線でも見ることができるといいます。そういえば以前北上線に乗った時も、大船渡線用の車両が来たんでした。こんな風に車両を共通運用するなら、路線ごとの専用塗装はもはや混乱しか招かないと思うのですが、どうなのでしょう。

余目を出ると、次の停車駅は終着・酒田。そんなに時間はかかりませんし、外も真っ暗なので、はっきり言ってもう書くことがない……。

というわけで9時20分ころ、列車は遅れを引きずったままで酒田駅に到着しました。

きっぷを自動改札に通して、改札の外へ。この酒田と、先ほどの鶴岡は、しっかり自動改札がありました。新幹線が来る角館は自動改札がないのに、こっちは自動改札があるのは、やはり庄内の二大中心都市ということで駅の需要が比較的大きいからでしょうかね。


夜の酒田駅は人も少なく、駅前もタクシーは停まっていますが、今列車を降りた乗客以外に人気がなく、ただ闇と静けさに包まれた寂しい状態でした。

駅の周辺は目を覆いたくなるほどの寂れっぷりで、開いている店もないようでした。郊外のロードサイド店舗にやられたのでしょう。

一応再開発計画はあるらしいですが、今後どうなるやら……。

空模様はというと、雨はほとんど降っておらず、傘を差すほどではありません。一方、先ほどの鶴岡市街よりも海に近いということもあってか依然風は強いので、疲れている体にはちと辛い。

さて、人通りのほとんどない街を少々歩いて、宿に入ります。

……とここでおことわり。諸事情により、この日泊まった宿は非公開といたします。

というわけで旅行記2日目はここでおしまいです。明日は雨にならなければいいのですが……。

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