旅行記5日目 日本橋&東京駅 / 東京を目指す旅~この坂を越えて~ - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
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東京を目指す旅 ~この坂を越えて~(平成29年3月4~10日)

5日目(平成29.3.9) 1/5ページ「日本橋&東京駅」

本日の行程

移動手段乗車(移動開始)出発時刻下車(到着地点)到着時刻車両
東京メトロ銀座線普通A1061田原町10:03日本橋10:151521(6両編成・5両目)
京浜東北線快速1017B東京11:03品川11:12モハE233-1015(11両編成・5両目)
京急本線・久里浜線快特1110A品川11:37三崎口12:442133(8両編成・1両目)
京急バス 三22系統三崎口駅12:52荒崎13:16-
京急バス 三22系統荒崎13:34長井13:47-
京急バス 逗6系統長井13:55逗子駅14:37-
久里浜線普通1422S逗子14:42鎌倉14:46クハE216-2024(15両編成・11両目)
江ノ島電鉄普通100レ鎌倉15:00長谷15:051002(4両編成・3両目)
京急バス 鎌6系統大仏前15:42鎌倉駅15:50-
徒歩鎌倉駅15:55頃鶴岡八幡宮16:10頃-
京急バス 鎌36系統八幡宮16:26鎌倉駅16:29-
京急バス 鎌40系統鎌倉駅16:50新逗子駅17:15-
京急逗子線・本線エアポート急行1717D新逗子17:34金沢文庫17:441364(6両編成・3両目)
京急本線特急1707C金沢文庫17:45横浜18:021059(8両編成・6両目)
京急本線普通1846レ横浜19:47弘明寺20:001372(6両編成・6両目)
京急本線エアポート急行2157D弘明寺21:25横浜21:34602-3(8両編成・6両目)
京急本線快特2011A横浜21:38品川21:571440(12両編成・9両目)
京急本線・東京都営地下鉄浅草線エアポート快特2191K品川22:02浅草22:203438(8両編成・8両目)

東京にて、「生」を感じる

3月9日、午前8時ころ。東京・浅草の東海荘にて、ボクは今までの朝より少しゆっくりしたスピードで、朝の支度をしていました。

この日の起床時刻は7時。ようやく余裕のある朝を迎えて、ここまでの疲れをだいぶ落とすことができました。

今回の宿にはリビングがあり、ゆったり足を伸ばしてテレビを見ながら前日コンビニで買った朝食を食べることができました。宿で朝を食べること自体が今回の旅では初めてですね。

さて、この日ももちろん観光をするわけですが、まだまだ時間には余裕があるので、ここで服を洗濯したりすることにします。

宿には洗濯機が設置されていますが、なぜかボクはそれを無視して、付近のコインランドリーへ(なんでそっち行ったか、理由は忘れました)。洗剤の自動販売機で必要分の洗剤を買って、洗濯機を回します。

で、都合により省略しましたが、前日にも洗濯をして、宿の屋上に洗濯物を干していたので、それを回収。

そのほかの準備をしていたら、洗濯機が止まる時間に。洗濯物を取ってきて、宿の屋上に干します。連泊なので、屋上に服を干しておけるのがラクなところです。


……東京に着いてから、普通の買い物(前日に宿に着いてからドームに行くまでの間に買い物してました)をしたり、洗濯をしたり、文字通りの「生活」をしています。

日常を彷彿させるような生活を行い、その合間に東京の街並みの中、晴天の下そよ風を受ける。その時、ふとこんなことを思いました。

「あぁ、ボク今生きてるなぁ……。」

生きているという、確かな実感。いつもとは違う環境にいて、それでいて普通の人間として生活を営むという行動が、不思議とボクにそんな実感を抱かせたのです。

自宅を中心とした普段の生活では、「自分が確かに生きている」ということは、意外なほど感じないものです。しかし、旅をすると、自分と言う存在がハッキリ認識できます。

この旅でも、この東京での一幕だけでなく、山形・羽黒山の決死の登山の中でも、自分が生きているということを感じました。

生きているという実感が生み出すもの。それは、「生きているって素晴らしい」と考えられることです。自分は確かにここにあって、旅を通じてこんなに素晴らしい体験ができる、という実感が、自らの生に対する肯定へと繋がるのです。

日常にずっと閉じ込められていると、環境によっては自分が生きていることの意味を見いだせなくなってしまうことがあるかもしれません。旅というのは、そういった気持ちを一発で吹っ飛ばしてくれることが結構よくあります。

やっぱり、旅っていい。改めて、旅を人生の一部にしてよかったと、強く感じました。


横道ばなしはここで打ち止めにして、この日何をするかを説明します。

この日は、東京都と神奈川県をめぐります。どちらかというとメインは神奈川県です。

「東京を目指す旅」と銘打っておきながら神奈川をメインに据える理由は、主に二つ。まず一つに、今のボクにとって東京都内に行きたいところがあまりない点。もう一つは……次のページでお話ししましょう。

午前中は神奈川に向かう準備をしつつ東京をめぐります。目指すのは日本橋と東京駅。これらを見物した後、神奈川県を目指します。

というわけで、洗濯などが終わった午前10時前くらいに、宿を出て行動開始です。

道路の始まり、にほんばし

浅草にある宿から、日本橋に向けての移動となりますが、交通手段は前日の最後に乗った東京メトロ銀座線を使います。

都営浅草線で行く手もあり、そちらの方が乗車時間が短いのですが、宿から歩く距離を考えると銀座線を使った方が早いです。

というわけで、前日最後に降りた田原町駅に行って、渋谷行きの列車を待ちます。

通勤ラッシュ時間は避けたので、そこまでの混雑にはならない……かと思いきや、上野で大量の乗車があり、車内は結構な混み具合となりました。

上野からさらに五駅先の日本橋で下車。混雑する中、途中駅で降りるのは骨です。これがイヤでラッシュ時避けたのに……。


B9出口から外に出て、北の方角に100mほど歩き、信号を一つ越えると、日本橋に到着です。

日本橋は、言わずと知れた五街道の起点。2日前の白河の関と同じく、ボクにとって「旅人として一度は訪れたかった場所」です。

ご存知の通り、現在の日本橋の直上には首都高速が通っており、眺望が全く晴れません。これをもって、「がっかり名所」の一つに数えられることもあるのが、日本橋の悲しいところです。

しかしながら、眼前に架かる日本橋はそれでもなお、ボクにとって非常に魅力でした。

五街道の起点、すなわちわが国の交通の原点と言ってもよい日本橋という地点は、白河の関と同じように、ボクにとっては「行くこと自体が目的」であったのです。学ぶところがなくても、グルメが楽しめなくても、自分を変えるきっかけがなくても、来ただけで十分だったのです。

それだけではありません。付近には日本橋に関する説明が記載された碑があり、それを使って勉強ができました。

その碑によると……、日本橋は国の重要文化財に指定されていますが、その理由として、現在の日本橋が建設された明治期における石造りのアーチ橋の技術的達成度がわかる、というのがあるそうです。

欧米に何とか追いつこうと必死に走り続けた明治期の日本。日本橋は、技術面で列強に負けないよう修練を続けてきた当時のわが国の足跡を、しっかりと残す遺産であるといえそうです。

さて、実際に川の上の部分を歩いてみます。石造りの橋ですので、路面はアスファルトではなく、美しい色合いをした石。日本の道路の始点を、一歩一歩踏みしめます。

橋の上から景色を見ます。車道は国道ですので、車がひっきりなしに行き来し、直上が高速なせいで排気の逃げ道が少ないので少々煙たい。逆側を見ると、高速道路の下を流れる川の水面が、静かに揺れていました。

……まあ、やっぱり風景は地味ですね。ただ、日本橋の魅力はそれだけではないので、「がっかり」なんてとんでもない話ですが、ね。


次なる目的地は東京駅。日本橋からはかなり近いので、徒歩で向かいます。

橋詰の交差点まで戻り、西の方角に歩きます。JRの高架橋をくぐって、東京駅の西側へ向かいます。

ビル街を歩きながら、ふと思ったことがありました。それは、「東京って普通の街だなあ」ということ。

前日に浅草に降り立った時は黒山の人だかりに驚愕しましたが、それは観光地としての東京。それ以外の普通の街中では、札幌以上に道行く人が多く、雰囲気も都会的ではありますが、それ以外は札幌と何も変わるところがありません。

ボクもよく知っている、都会の日常。吹き抜ける風が特段息苦しいわけではなく、摩天楼の数々がうるさいと感じることもありません。「ミニ東京」と形容されることもある札幌の真ん中での生活に馴染んだボクにとって、東京の空気は札幌と大きく変わるものではありませんでした。

実は、ボクは東京に対して、複雑な感情を持っていました。地方都市出身の方なら理解していただけるかと思いますが、今までのボクは東京に対して憧れを抱くこともあれば、時には東京を嫌ったり、憎んだりすることもありました。

「東京より札幌の方が住みよいに決まっている。」こんな言葉を何度吐いたことか。いや実際環境などなど考えると札幌もいい所ではありますが、ボクは明らかに、必要以上に東京を嫌悪していました。本当に札幌の方がいいと思っている……と信じていましたが、その実、東京でうまくやっていけるのかという不安だとか、故郷・札幌より大きな街に対してのコンプレックスが、混じっていたのかもしれません。

しかし、前日の浅草とこの日の日本橋と、実際に東京の街を歩いてみて、モヤモヤとした東京コンプレックスは吹っ飛びました。

東京と札幌、この二都市を、どちらが優れているとかは考えなくていい。東京は東京、札幌は札幌。

……じゃあ、ボクはなんなんでしょう。

それを考えるために、まだまだ旅は続きます。

東京駅に立つ

その、赤いレンガの大きな建物は、ボクにとってあまりにまぶしくて……

あぁ、ごめんなさい嘘つきました。まぶしいのは太陽です。時刻は10時半、太陽が南東の空に高く上りつつあり、ちょうど駅舎の方角からこちらを照らしてきていたんです。

というわけで、JR東京駅にやってきました。実は東京駅の駅舎を見るのはこれが初めてです。一度だけ降り立ったことがありますが、すぐに乗り換えてしまったので、ほとんど初めてみたいなものです。

東京駅で見たかったものは、やっぱりというかレンガの駅舎。鉄道の歴史の重さを物語るような重厚な建物と、深みを感じるレンガの赤色が、最高にかっこいいです。

鉄道ファンとして、この駅舎を見たことがないというのは、正直ちょっとコンプレックスでした。この日をもってそれは解消ですね。それを抜きにしても、見てよかったと思える駅舎でした。

そして、実はボクには、もう一つだけ、この駅舎を見る動機がありました。それは、札幌市民……いや、札幌東部民としての動機です。

実は、現在の札幌市白石区にあった鈴木煉瓦工場のレンガが、東京駅の駅舎に使われているといいます。かつての白石ではレンガに使えるいい土が採れたそうで、レンガの産地だったと言います。のちに江別レンガが発展して白石レンガは歴史の彼方に消えてしまいますが、江別の方が北海道経済を引っ張ってくれたので、それはそれでOK。

レンガの大半は埼玉県産とのことで、白石レンガがいくつ使われているかは知りません。また真偽のほども精査はしていません。本当ならば、地元のものがこうして(国家的にも、鉄道的にも)歴史ある建造物に使われているのは誇らしいことです。


しばらく駅舎を眺めたり、撮影したりしているうちに、そろそろ次の目的地に向かう時間になりました。

駅前で工事が行われていた関係で撮影アングルは限られてしまいましたが、まあ仕方ありません。

駅舎に入ると、中は現代的なターミナル駅でした。歴史的な外観とはちょっとしたギャップがあります。各方面への列車が案内されており、半日ぐらい電光掲示板を眺めていたくなりました……が、そんな時間はないんだなこれが。

駅前のバスターミナルでも、西日本方面各地へのバスが案内されていました。東北にいた時は東京より西の地域を意識することはほとんどありませんでしたが、ひとたび東京に来ると、名古屋や大阪などが見えてきます。いよいよここまで来たんだなあ、と改めて感じました。

さておき、移動開始です。とりあえず、品川に向かいます。東京から品川へは、山手線、京浜東北線、東海道本線(湘南電車)がありますが、山手線より京浜東北線快速の方が速いのと、湘南電車は発車まで時間があったのと、この二点を考えて京浜東北線を選びました。

というわけで改札に入り、6番線へ。東京駅のホームに立つのはだいたい15年ぶり。東京には何度か来ているのですが、東京駅は意外と用事が無くて……。

ホームにはそれなりに人がいましたが、平日のお昼前とあって混雑しているわけではありませんでした。今いるホームから見える範囲を見ると、山手線や京浜東北線北行、湘南電車や上野東京ラインの電車が、入ったり出たりと忙しく動いていました。

「東京」と大きく書かれた駅名標もまた、今回是非見たかったもの。きっちり見物・撮影して、それから乗車口に立ちました。


ほどなく、京浜東北線南行の列車がやってきました。ブルーのE233系が、停止位置の表示に合わせてピタリと停車しました。

座席は少し空きがありましたが、動画撮影を考えてドアの前に立つことにしました。

東京駅の京浜東北線ホームの発車メロディは「JR-SH5-1」。ボクが東京の発車メロディと聞くとパッとイメージする曲の一つがJR-SH5で、「電車でGO! 2」の影響もありまして「東京駅の京浜東北線のホームの曲」としてイメージするのですが、まさに東京駅の6番線で聴くことができました。

もはや聞きなれたドアチャイムとともにドアが閉まり、列車は軽やかに発車。ほぼ同時に、隣の山手線外回りと、東海道新幹線の列車が発車し、しばらく3列車は並走。3本もの列車が同じ方向に走るというのは、東京ならではの光景。

乗り心地は優秀で、立っていても特に問題ありません。居心地も悪くなく、都会的で洗練された印象がありました。この翌日にもう一度京浜東北線に乗る機会があって、その時に座席にも座ったのですが、座り心地はまずまずというところ。車両全体の仕上がりとしても、なかなかいいなと感じました。

田町を過ぎると、京浜東北線北行が山手線をオーバークロスする橋が目の前に見えます。それからしばらくすると、同じ方向には京急の線路が見えます。地下鉄から直通してきた列車が車窓に映ります。

その列車と並走するような感じで、品川に到着。品川も一大ターミナルで、ホームでもコンコースでも常に多数の人が行き交っています。

ちょっとトイレを探して迷ったりしつつ、改札を出ます。

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