旅行記5日目 三浦半島と江ノ電と / 東京を目指す旅~この坂を越えて~ - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
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東京を目指す旅 ~この坂を越えて~(平成29年3月4~10日)

5日目(平成29.3.9) 3/5ページ「三浦半島と江ノ電と」

荒崎見物

三崎口駅から乗車した荒崎行きのバスは、半島の海岸に延びる住宅街を走ります。

車窓にはきれいな海がよく見えます。先ほど京急快特の車窓では満足に見られなかったので、ここでたっぷりと揺れる水面を拝みます。

景色のよい道路をしばらく走ると、バスは終点の荒崎バス停に到着。

ここから荒崎までは少々歩きます。折り返しのバスの発車まではあまり時間がないので、手短に景色を見に行きます。

バス停は漁港のすぐ横にあり、すでに海がきれいに見えます。これだけでも結構見栄えがしますが、岬の景色を見てこそ三浦半島に来た甲斐があるというもの。急ぎ足で岬の方に向かいます。

上り坂を上っていくと、荒崎公園の入り口が現れました。さらに進んでいくと、ぐるりと海を一望できる展望台に着きました。

透き通る晴天の下で、海は青く、波は白く輝く。気持ち良いそよ風と、岬にどんどん打ち寄せる波の音という組み合わせもいい。これはいい景色です。

1分ほどこの展望台に滞在して、しばらく海原を見渡していました。


展望台からは、さらに岬の突端に近づく遊歩道が伸びていたので、時間の許す限り行けるところまで行ってみることにしました。

まだ3月だというのに(まだ3月、というのが道民の発想)青々と草木が生い茂る遊歩道を歩いていきます。こういう遊歩道はリラックスして歩けるので、都会での生活に疲れた時に歩きたくなることがあります。今回は東北をたっぷり観光してから来たので、必ずしもそういう気分ではありませんが、気持ち良いことには変わりありません。

しばらく歩くと、荒崎の地形や岩肌がよく見えてきます。リアス海岸になっている荒崎は急峻な地形で、ゴツゴツとした岩肌が露出する岬の突端に、波が突っ込んでは砕けていきます。

海だけを見ても絶景、岩とともに楽しんでもまた絶景。いいところに来ました。

今回は日程の都合で、三浦半島エリアでも有名な城ケ島には行けず、景色を楽しむにはちょっと不足してしまうのでは、という懸念がありましたが、荒崎の眺めはそんな不安を一発で吹っ飛ばしてくれました。三浦半島は城ケ島だけではないんだぞ、という強烈なメッセージすら感じまして、荒崎も隅には置けない景勝地だと思いました。


バスの時刻が近づいているので、急いでバス停に戻ります。三崎口行きのバスに乗って、来た道を途中まで戻ります。

当然ながら先ほどと同じ道を走るので、海岸の景色をもう少し楽しめます。

それにしても、三浦半島の海が、今まで何度となく見てきた北海道の海とは全然違って見えるのは、なんでなんでしょう。単なるステレオタイプか、それとも何か気候や地形の違いが関係しているのか、それはわかりません。一つだけ言えることは、三浦の海は、今まで見てきた海とはまったく別のベクトルで、ボクの心を打ったのです。このバスに乗っている間は、その心の動きをしっかりと噛みしめていました。

15分弱ほどで、長井バス停に到着。ここが三浦と逗子を結ぶ道路と荒崎方面の道路との分岐点です。

バスを降りて、道路の反対側のバス停に移動。2日前の鶴岡繁華街のように道路を渡らずその場で乗り換えとはいきませんが、すぐ近くに信号があるので問題ナッシング。

長井は市街地の中で、バス利用者がそこそこいました。賑やかなバス停でのバス待ちという、この旅行では珍しいシチュエーションの中、数分間を過ごします。

逗子、そして鎌倉へ

午後2時前、逗子行きのバスがやってきました。このバスでJR逗子駅まで移動し、その後はJRに乗り換えて鎌倉に向かいます。

今回乗ったバスは逗6系統。三浦半島の西側を南北に貫く路線です。

さっそくバスに乗車……するんですが、中ドアからバスに乗ると、ドアが閉まる前のブザーのような小さな音がずーっと聞こえているんです。

実はさっき乗ったバスでも同様に、中ドアが開くと小さなブザーのような音が鳴りっぱなしになるんです。

故障なのかわざと音を出しているのかは不明ですが、ボクはこの音を「素早い乗車を促すための音なんじゃないか」と勘繰ってしまいました。

通勤などで毎日毎日乗降を急げと急かされていたら、おかしくなってしまいそうです。もうちょっと心にゆとりをですね……ってボクが言えたことじゃないや。


ともあれバスは長井を発ち、三浦半島を北へ。複雑な地形を縫うように走り、道路は激しいアップダウンを繰り返します。

この系統は相模湾に沿って走るので、時折西の方角にはきれいな海が広がります。先ほど荒崎で見たのと同様、さざ波が一面に煌めいていました。

海を見ながらゆったりと移動するというのは、やっぱり良いものです。そして三浦半島は、今まで見てきた中でもかなり地形が複雑な海岸線で、「岬めぐりのバス」という雰囲気があって、気に入りました。

長井から約40分でJR逗子駅に到着。長井から逗子まで、平地は狭いですが住宅街が切れなかったのに驚きました。関東の人口密度はボクの想像を絶しています……。


逗子では乗り換え時間が短いので、すぐに駅に入ってホームへ。

隣駅の鎌倉まで、JR横須賀線で移動です。今回神奈川県への移動手段として京急を選んだので、横須賀線の出番はこれだけです。ふつうは鎌倉を観光するなら横須賀線の方がいいんでしょうがね。

ホームにはすでに東京方面行きの列車が停まっていました。車両はもちろんE217系で、11+4の15両編成はやっぱり大迫力です。

で、なぜかボクは「E217系はセミクロスシート」と思い込んでいたのですが、ほとんどの車両の車内はご存知の通りロングシートなワケです。で、今回乗ったのが普通車全車ロングシートの2000番台。プチ絶望です。

……まあ、一区間だけですし、気にしないでいきましょう。

それと、ボクはこの列車が久里浜始発だと思い込んでいて(思い込みが激しい……)、逗子でゆったり停まっているもんだから、京急との競合上どうなんだ、とか思っていましたが、後で調べたらこの列車は逗子始発でした。始発駅に列車が長時間停まっていて何がおかしいんよ、ってハナシですね。

そんなこんなで逗子発車。列車はのんびりと走り、数分で鎌倉に着きました。特に景色がどうだとか車両がどうだとか、たった何分かでは何もわかりませんでしたが……。

江ノ電で大仏様を見に行こう

この日のメインの目的地である、鎌倉に到着しました。鎌倉では名所を二か所巡ります。

まずは鎌倉大仏を見るべく、江ノ島電鉄に乗り換えです。

江ノ電もICカードに対応していたので、ここもKitacaを使います。

改札を通ってホームへGO。鎌倉駅に着いたのは2時46分なので、48分の江ノ電の電車には流石に間に合いません。なので、その後の3時ちょうどの電車に乗ることにして、ホームに並びます。

ホームではすでに列車待ちの列ができていました。駅のホームやらなんやらを撮ってから並ぼうかと思っていましたが、列がどんどん伸びているのを見て慌てて並びました。その後ろにもどんどん人が並んでいき、小さなホームはあっという間に人で埋まりました。

しばらく待っていると、4両編成の電車が入線してきました。この列車が、折り返し3時ちょうど発の藤沢行きになります。

今いるホームの反対側に降車用のホームがあり、そちらのドアが開くと大量の降車がありました。降車が終わったところで、今度はこちらのホームに面したドアが開きます。

この混雑では座席など確保できるはずもありません。立ち席ですが、なんとか吊り革を確保できたので御の字です。

駆け込み乗車かなにかがあったのか、列車は微妙に遅れて鎌倉駅を出発です。


さてそれにしても混んでます。狭い車両にこれだけの人が来れば、そうなりますわな。

江ノ電は、雰囲気は鉄道というよりは軌道(法律上は「鉄道」)なので、車両は結構小さい部類です。また、スピードもあまり出ません。

一方で、多くの「路面電車」とは違って、江ノ電は大部分が専用軌道です。また車両も単車はなく、2両単位で運用されます。

これらの特徴から、江ノ電は普通の鉄道という感じでもなく、かといって路面電車でもなく、欧米で言うところの「LRT」に近いといえます(日本で言うところのLRTは単なる路面電車を指すことが多い)。

話題が逸れたついでに、今回乗った車両は江ノ電オリジナルの外観ではありませんでした。江ノ電は京都府の嵐電(京福電気鉄道)と姉妹提携しているとのことで、そのため今回乗った車両は塗装が嵐電カラーになっていました。

あれ何の話だっけ。あぁそうでした、大仏見に行くって話でしたね。鎌倉大仏の最寄である長谷駅までは3駅。混雑は一向に解消されず、息苦しい中での移動です。


鎌倉から数分程度で、長谷駅に到着。2面2線の交換駅です。

藤沢行き列車ホームは駅舎と反対側なので、構内踏切を渡って駅舎に……行きたかったですが、その前に対向の列車が来てしまい踏切が閉まりました。両列車がホームを出てはじめて踏切が開きました。長いこと待たされました……。

改札でKitacaをタッチして、駅前に出ます。まあ、歩く人の多いこと。大仏の方面に向かう道路には、至るところに観光客がいました。駅に出入りする人も多く、駅を中心に大賑わいの状態でした。

駅前の道路は道幅が狭く、そこをたくさんの自動車が通っています。狭いながらも歩道があるとはいえ、これからその道路を歩く身としては若干怖いです。

さすがに前日に見た浅草寺には劣るものの、3月の平日だというのにこれだけの観光客を集める鎌倉。関東の名所はこれほどに人を集めるものなのか、と再認識させられました。

そんな風に観光名所の雰囲気マンマンの駅前から、徒歩で大仏のある方へ。駅舎を出てまっすぐ前の方向に行けば到着です。

……ですが、その前にちょっとおやつタイムとしました。駅前によさそうなお店を見つけて、思わず入ってしまったんです。

駅前にある老舗の和菓子店「鎌倉するがや」のイチゴどら焼、お値段320円。

店内の飲食スペースで食べましたが、これはグレイトな一品。高級感さえ感じさせる味わいのつぶあんが、フレッシュないちごの甘酸っぱさを最大限に引き出すという、さすが老舗と唸らされる絶妙なマッチング。もちろんどら焼き自体も素晴らしい。

ここでポイントなのが、「このどら焼きは北海道民であるボクを唸らせた」という点です。道民はサザエ食品の十勝おはぎを食べ慣れている人が多く、あんこに関しては舌がかなり肥えている人が多いと思います。ボクもその一人で、コンビニのどら焼き程度では満足できません(いやまあそれでも十分おいしいんですけども)。それなのに、ボクはこのどら焼きに魅了されたのです。これが北海道とは比べものにならない歴史を持つ関東の老舗の技ですか……。

おいしい甘味を楽しんだ後、いよいよ大仏様とご対面です。

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