旅行記4日目 東京ドームでWBC観戦 / 東京を目指す旅~この坂を越えて~ - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
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東京を目指す旅 ~この坂を越えて~(平成29年3月4~10日)

4日目(平成29.3.8) 4/4ページ「東京ドームでWBC観戦」

東京ならば、"BIG EGG"

――2月某日。札幌市内の某セブンイレブンにて、端末を操作してセブンチケットを発券する一人の男がいました。

3月4日。男は、そのチケットをバッグにしまい、旅に出ました。

そして、来る3月8日。彼は、チケットを片手に、東京の街を歩いていました。同じ方向に向かう人の流れは絶えず、その先で何らかのイベントが行われようとしていることは確かでした。

そう、男が手にするチケットは――


東京ドーム。日本の野球場を代表するドームの一つであり、ドームを本拠地とする読売ジャイアンツのホームゲームはもとより、国際試合なども開催されます。

かつて、このドームで、大好きな読売の試合を観戦することを、密かな夢にしていた男がいました。

彼が読売を好きになったきっかけは、はっきりしません。コロコロコミックに連載されていた某ギャグ漫画の影響か、はたまた、当時活躍していた、上原浩治・高橋由伸などのスター選手への憧れか。今となっては、誰も知りません。

旅行を趣味……いや、人生の一部とする彼にとって、東京ドームという場所は、「いつか東京旅行をする機会をつくって、その時に絶対に入ってみたい場所」でありました。

その後彼は、読売を応援することをやめたのですが、東京ドームに行ってみたいという気持ちだけは、変わっていませんでした。東京ドームという場所が、様々な試合が行われる場所であり、必ずしも読売のための野球場ではないからでしょう。

そして、大学を卒業するという人生の節目にあたって、彼は東京への旅行を決意し、この日東京ドームへの入場を目論むのでした。


東京到着という、この旅における一応の目的を果たしたボクですが、ここからは東京とその周辺をめぐる旅が始まります。

前置きの通り、最初に向かうのは東京ドーム。野球の試合を見に行きます。

休憩や買い物などをして、準備を済ませたら、宿を出て駅まで歩きます。駅と言っても近辺にはたーくさんありますが、目指すはつくばエクスプレス(以下、「TX」)の浅草駅です。TXで秋葉原に出て、JR総武・中央緩行線で水道橋に向かいます。

TXの浅草駅は地下にあります。ホームには、札幌でも見慣れたホームドアが。こうなると地下鉄に乗るような気分にしかなりません。

ほどなく、秋葉原行きの電車が入線。車両はTX-2000系でした。首都圏では屈指のモンスターマシンとして知られ、JR常磐線の中距離列車や快速電車と激しく争っています。

列車は滑らかな加速で浅草を出発。地下区間で、しかも乗車区間たったの2駅とくれば、その走りはほとんど味わえません。さらに座席も空いておらず、座り心地もわからずじまい。これは乗ったうちには入らんやろなぁ……。

などと考えているうちに秋葉原に到着。改札を出て、地上に続く階段をずーっと上がっていきます。同じ駅なのに面倒なこと面倒なこと。上がっても上がっても、なお全く見えぬ地上。札幌の地下鉄東西線と東豊線との乗り換えなんて目じゃありません。それでも大勢の人が地上に向かっているあたりが東京らしいトコロ。

JRの秋葉原駅に入り、総武緩行線ホームへ。新宿方面行に向かうカナリアイエローのE231系は、ホームに着くとすぐに入ってきました。

E231系は東京を代表する電車の一つといえ、ある意味最大の特徴であるシンプル極まりない車体を見ると「東京」を強く感じさせられます。いつものように淡々と移動をこなしてはいますが、心の中はまだまだお上りさんモードでありんす。

この時乗った車両ですが、後で調べたら元山手線の車両と判明しました。E235系を山手線に投入する絡みで、中央総武線に転用されたようです。

帰宅ラッシュに差し掛かった時間帯、しかも東京ドームで試合がある、ということで、立ち客が大勢いる混雑した状態。といっても余裕で足が床につく程度のもので、このくらいなら札幌でも当たり前です。逆に言えばこれ以上の混雑は御免蒙る……。

今度も乗車区間は二駅。目的地である水道橋駅では、やはりというかドカドカと人が降りていきます。発車メロディの「闘魂こめて」を聴いてから、ボクも人の波に混ざって改札へ。

WBC 日本 vs. オーストラリア at 東京ドーム

水道橋駅から人の流れに沿って歩くと、いよいよ「ビッグエッグ」が近づいてきます。目に飛び込んでくるのは、ライトアップされた"TOKYO DOME"の文字。テレビで何度となく見たあの舞台が、今まさに目の前にあるのです。

旅行前にセブンイレブンで出しておいたチケットを提示し、セキュリティチェックを受けて、球場に入ります。

さて、この日行われる試合とは……、野球の世界チャンプ国を決める戦い、ワールド・ベースボール・クラシック1次ラウンドの、日本 vs. オーストラリア戦です。

先述の通り、以前から「東京ドームに入りたい」という気持ちがあって、東京旅行をする時は必ず組み込む予定でいました。ただ札幌ドームと違ってドーム見学がほとんど設定されないので、野球の試合がある日に行って、見学しつつ観戦するしかありません。で、今回ちょうど旅行とWBC1次ラウンドがぶつかってくれたので、せっかくだから観ることにしたんです。

実はプロ野球の試合を球場で見たことがこれまでなく、一本目がいきなり国際試合ということになりました。バスケはたまに見に行くんですが、野球はTVで観れると思うと足が向かなかったんですよ。

今回は時間の都合で、試合の前半しか観ることができません。なので座席はとらずに立ち見を選択。観戦料は事前購入で2,000円でした。

しかし座席が自由席含め満席という状況下、立ち見ブースも当然ながらすでにたくさんの人が陣取っていました。なんとか人と人の間から見えそうな位置を取れたので、一安心。

などとやっているうちに、スターティングメンバーの発表が始まり、球場のボルテージが上がっていきました。一方のボクは「我関せず」とばかりに、場所取りの前に売店で買った「東京ドームドッグ」(380円)をかじっていました。夕食が遅くなってしまうので、小腹を満たしつつ思い出づくりです。野球場来たらやきそばかホットドッグ食べなアカンでしょうて(勝手なイメージ?)。

食べ終わったタイミングで、いよいよ後攻のオーストラリア代表が守備につきました。開始予定の午後7時よりわずかに早いですが、いよいよ試合が始まります。


試合内容は報道の通りですので、ここではかいつまんで説明します。なお選手の所属は試合開始時点のものです。

  • 1回表、日本は山田哲人(ヤクルト)・菊池涼介(広島)の連続ヒット、青木宣親(HOU)の進塁打で一死二三塁のチャンスを作るが、続く筒香嘉智(横浜)・中田翔(日本ハム)がいずれも凡退。
  • 2回裏、日本の先発・菅野智之(読売)が豪州の7番デサンミゲル(KC傘下2A)にソロHRを浴びる。豪州1-0日本
  • 4回裏、一死二塁のピンチを菅野が連続奪三振で切り抜ける。
  • 5回表、坂本勇人(読売)の二塁打などで得た無死一三塁のチャンスで、松田宣浩(ソフトバンク)が犠飛。豪州1-1日本
  • 5回裏、一死満塁のピンチを、日本の二番手投手・岡田俊哉(中日)が併殺打で切り抜ける。
  • 7回表の中田のソロHR、8回表の筒香の2ランで日本が3点を勝ち越し。豪州1-4日本
  • 日本は6回以降の豪州の攻撃を、千賀滉大(ソフトバンク)・宮西尚生(日本ハム)・牧田和久(西武)の継投でしのぐ。勝ち投手は千賀、セーブ投手は牧田。

さて、先述の通り試合終了まで観戦する時間はなかったので、ボクは4回終了時点で退場です。試合が動いたのは5回なので、残念なことにおいしい部分を見ることができませんでした。

とりあえず哲人・涼介の連続ヒットと、菅野の連続奪三振は見ることができたので、悪くはありません。また、ドームの中を見るという目的もじゅうぶん果たせているので、オーケーオーケー。

また、球場の雰囲気も味わえたので、わざわざ足を運んだ甲斐があったかな、と思います。特に青木が打席に入った時のボルテージはすごかったですよ。ボクはヤクルト時代を知っているので、巨人戦などで東京ドームにいる青木というのはTVで見慣れてましたが……。

ただやっぱり、球場から出た途端に、巨人ファン時代に何度も聴いた坂本の応援歌が歓声に変わり、「あぁ、しゃかもとが打ったんだなあ」とわかって、あと少しでそれが見られたと思うと、ちょっと悔しかったり。

なんにせよ、今回東京を訪れた目的の一つを無事達成したので、次の目的地に向けて気持ちを入れ替えていきます。

東京で夜を明かす

東京ドームでの野球観戦を途中でやめたのは、人に会う約束があったからです。東京方面に親戚がいて、上野駅で待ち合わせの約束でした。

普通なら中央総武緩行線と山手線あたりで向かうのでしょうが、乗り換えなしで東京ドームから上野に向かうために、まずは東京都営地下鉄の春日駅まで歩き、大江戸線で上野御徒町に出て、そこからまた歩きます。列車一本で向かう理由は、乗り換えが面倒だと思ったのと、あえてJRの改札ではなく駅の外から登場することで先方をビックリさせたかったのが理由です(笑)。

いつもの旅行では1日あたり10回以上の乗り換えを平然と行い、「乗り換えは体を動かせるからむしろありがたい」などとうそぶいているボクが、乗り換えを面倒くさがるとはどういうことか、と? あのですね、実はさっきの秋葉原での乗り換えで結構やられてまして、階段を上り下りして乗り換えをするくらいなら多少道路を歩いてでも列車1本で行こうという発想が回ったんです。

実は予定より長くドームに居てしまったので(だって試合動かないから「あと打者一人だけ……」ってやってるうち時間過ぎちゃったんだもさ)、急ぎ足で春日駅へ。

知らない街で、しかも道が複雑に入り組んだ街で、日もとっぷり暮れている、となると怖い怖い。何度もスマホで地図を確認して、駅を目指しました。

何とか春日駅に到着。大江戸線の両国・大門方面行きに乗ります。東京は土地勘がまったくなく、しかも大江戸線の環状区間に乗るので、どっちの方角に行くかがパッとわかりません。上野御徒町駅の方向を路線図で確実に確認して、間違えないように乗車します。

大江戸線はミニ地下鉄なので、やってきた12-000形電車は幅が狭いです。特に車体上部がすぼんでいて、振り子列車のようでした。

今回乗った第50編成の車体には二色のストライプがありますが、ホームドアのせいで見えず、くすんだステンレス製の上半身だけが見えるという少々不格好な状態でした。まあ、735系という車両が走る札幌から来ておいてその物言いはなんだ、というハナシですなぁ。


春日の二つ隣の駅が上野御徒町です。さっきから、TX・中央総武線・大江戸線と「二駅だけ乗車」が続きますね。

ここからJR上野駅の不忍口まで、およそ5分の徒歩移動です。

煌々と灯るビルや看板の光の下、多くの人が行き交っていました。上野も結構な歓楽街、街は賑わいを見せています。

時間がないので、急いで上野駅へ。案の定、先方はJRの改札口から来ると踏んでいたので、その背後をとってプチサプライズ(?)という目論見は成功。

さっそく付近のお店で歓談しながら夕食タイム。会話内容はプライバシーに障るうえ、この先のネタバレになってしまうので、一切伏せます。

のんびり駄弁っていたら11時を過ぎていました。後述するように翌日は日程に余裕があるので、ま~ったく問題ナッシング。


親戚と別れて宿に戻ります。上野から東京メトロ銀座線に乗って、田原町で降りて徒歩数分です。

当時の銀座線では、主力の1000系のほかに、引退を間近に控えた01系が走っていました。

実は旅行の数か月前に、当サイトの読者様から「大型旅行するなら東京行って01系に乗るといいよ」なーんてメールをいただいたんですが、あいにくボクには馴染みのない車両にお名残乗車するための旅をする趣味はありません。東京に来て銀座線に乗るというのも、宿に行くという目的で、01系目当てではありません。

そんなワケで、狙って01系に乗るとかはせず、来た列車に乗ります。その結果全部1000系に当たったので、今回の旅行記には01系は出てきません。悪しからず……。

閑話休題、浅草行きに乗ります。やってきた1000系電車は、「プリン」とあだ名されることもある、旧1000系列の塗装を再現したデザインとなっています。

古めかしさを感じさせる外装配色やヘッドライト配置が目を引く一方、フルカラーLED行先表示、LCD電光掲示板など現代装備一式も揃っています。なんともアンバランスな子で、それがすごく印象的です。

二つ隣の田原町(また二駅……)で降りて、工事中のため狭くなっているホームに立ちます。正直危険を感じる狭さで、あまりいい気分はしません。

いい気分しないのでさっさと改札を出て、宿に向かいます。途中コンビニで買い物して、宿泊先の東海荘さんに帰着。これにて4日目終了です。

さてこの先ですが、翌日・翌々日は日程に比較的余裕があるので、いずれも午前7時起きです。さすがに早朝から深夜まで動きっぱなしというのをこれ以上続けたらもちませんし、何より東京の朝ラッシュに巻き込まれたくないので、東京にいる間、朝はゆっくりします。

前ページの通り東海荘に連泊するので、バックパックは翌日一日中置いておくことができます。なので荷物整理の手間が少なくなるのが助かるところ。ちゃちゃっと済ませて、あとはドミトリーの二段ベッドの下段に倒れこみました。

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