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「令和一番列車」で行く北東北・函館観桜紀行(令和元年5月1~2日)

1日目(令和元.5.1) 1/5ページ「令和一番列車」

「令和一番列車」スーパー北斗2号

特急スーパー北斗2号(札幌6:00 → 新函館北斗9:13) 車両:キハ280-4(8両編成・6号車)

令和元年(2019年)5月1日。改元後、初めての朝。

JR札幌駅、4番線。「令和一番列車」がすでに準備を終え、発車の刻を待っていました。

「2D」、特別急行スーパー北斗2号 函館行き。車両は、北の元祖振り子・キハ281系。キハ261系1000番台の増備に伴って、運用に余裕が出た281系はこの年から増結を再開。この日は、所定より1両増えて8両編成。せっかくなので、増結時のみ見られる「6号車の指定席」を取ってあります。

まずはこのスーパー北斗2号で新函館北斗まで行きます。そこで新幹線に乗り換え、目指すは東北。

車内放送によると指定席は満席。札幌時点では空席がありましたが、途中で乗ってくるのでしょう。自由席も立ち客こそいなかったようですが、かなりの乗車率だったはず。

スーパー北斗2号は朝早いので通常あまり混まないのに、この繁盛ぶりは驚くばかり。超大型連休とあって、日中の定期列車はすべて満席で、スーパー北斗2号にまで波が押し寄せていたのです。

地下鉄からの接続はなく、JRの接続も手稲方面だけ。接続便のない地区の人は、各々タクシーなりキスアンドライドなりで札幌駅まで来たのでしょう。早朝でも、しかも接続が少ない列車でも、需要さえあればこうなるんだなあと。

今回の座席は、山側をチョイス。この2ヶ月ほど前に海側に座って乗車したため。

6時ちょうど、列車は函館に向け、そして新時代に向け、スタートを切りました。


ここらで、アレいきましょう。

そう、駅弁

たとえいつも乗ってる区間でも。乗り慣れた車両でも。この駅弁をほおばる一時こそが、旅人の精神と感性を、非日常の世界へと加速させるのです。非日常であるからこそ、旅は素晴らしいのです。

札幌駅は、季節の駅弁がべらっぼ~~~にウマイ。春の駅弁、「彩り御膳 春らんまん」(¥1,000)を、ワクワクしながら開封。

※翌年からリニューアルし、「春便り」という名称での販売となりました。

柔らかい俵ご飯と助六。見事に調整された食感と水気が、米の旨味のみならずおかずの味までも引き出します。

道産食材の味わいをとことんまで引き出したおかずも一つ一つがスーパースター。特に鶏竜田のジューシー加減と、ホタテとエビの豆乳蒸しのクリーミーさは絶品。何かがこみ上げそうになるほど、味覚が感動の叫びをあげます。

最後のデザート、桜ようかんもほどよく甘く、後味もステキ。

やはり期待通り。すべてが、うまい。死角、無し。

感性のすべてを揺らすような美味なる駅弁を味わい尽くし、ふと窓の外を見ると、そこは日常の外の世界。この瞬間に全身を駆け巡る感覚、これが駅弁のほんとうの存在意義であり、鉄旅がかけがえのないものである所以なのです。


新元号最初の朝日……は拝めず、令和時代はどんよりな空模様でのスタートとなりました。札幌の5月は、朝はまだぴりっと肌寒いです。そんな中を、振り子特急は駆けてゆきます。

札幌市を出ると、だんだんと風景が霧に隠れていきました。千歳のあたりからは、下手をすると数百メートル先の建物すら霧の中に。

町中はまだいいのですが、町の外だと場所によっては100m先も見えず。

そんな状況で120km/hで飛ばしたら危険。苫小牧~登別間と東室蘭~伊達紋別間では、少し速度を落としての運転となりました(100~110km/hくらい?)。10分ほどの遅れとなり、新函館の定時到着は絶望的に。慌ただしい乗り換えになりそう……。

なお、東室蘭~伊達紋別間では加速と減速を繰り返し、乗り心地が悪化。東室蘭からの担当運転手は一体何を考えているのかと思いましたが、車窓を見ると謎が解けました。おそらく踏切の手前でなるべく減速し、それ以外で少しでも速度を稼いで、遅れを最小限にとどめつつ安全を確保していたようです。

樽前山や有珠山などを望む車窓を楽しみにしていましたが、もちろん見えません(というか曇ってる時点でアウツ)。それどころか、本当に何も見えない……。

仕方ないので、聴覚と触覚と三半規管を使って、走行音と乗り味に集中します。減速した区間以外では、エース格にふさわしいパワフルな走りを楽しめました。

東室蘭を過ぎると、各駅から乗客があり、だんだん席が埋まっていきます。札幌はそうとう早い時間なので、どちらかというと胆振→函館方面など途中区間の利用が多い列車なのでしょう。八雲からの指定席利用もあり、渡島地方の南北軸(にしては細いけど)としての役割も垣間見えました。

霧の大沼公園を通過。晴れている時が一番ですが、霧の大沼ってのも風情がありますな。

森以南の単線区間で、さらに遅れが拡大。本来だと新函館で行き合うはずのスーパー北斗5号と途中で行き合いとなる他、普通列車にも遅れが発生していたため、新函館の線路が混み合い、駅手前でまた停車。

結局、新函館には13分遅れての到着。本来たっぷりあるはずの乗り換え時間は、9分にまで減ってしまいました。

新幹線に乗り換え

さあ、新幹線に乗り換えです。

着いたホームは2番線、そこから11番線への移動なので、上下移動なしでスムーズに乗り換えできます。乗り換え時間9分でもある程度余裕があります。

……と言いつつも、すぐ列車に乗り込まず、乗り換え改札付近にあるキヨスクへ。せっかくなので函館らしいものでも食べながら海を越えようかと。

多客期とあって、レジに人が並び、少ない乗り換え時間がさらにゴリゴリ削れます。現金支払いの人もおり余分にロス。頼むからこういう時・所くらいは電子マネーでサッ、ピッとやってほしい。

決済が終わったら、急いで乗車。なんとか間に合いましたが、オススメはしません……。


ここで一点おことわり。もうご存知かもしれませんが念の為。

当サイトでは、以前「北海道新幹線の札幌延伸に反対している以上、北海道新幹線には乗らない」という公約を立てておりました。

ですが、「新幹線反対だからと『乗らない』という態度を取る合理的な理由はない」と考えを改めたため、令和元年(2019年)9月15日付で当該公約を取り消す旨の告知を行っております。

この旅行は公約取り消しの告知前ですが、旅行時点で「公約は取り消す」と決心を付けておりましたので、それを前提に新幹線に乗る旅程を組んでいます。

こういった事情ですので、趣旨ご賢察のうえ、「今後は当サイトの旅行記で北海道新幹線が登場する」という点にご理解を賜りますようお願い申し上げます。

はやぶさ18号

北海道・東北新幹線はやぶさ16号(新函館北斗9:35 → 八戸11:07) 車両:E525-404(10両編成・5号車)

そんなわけで新幹線。東京行きのはやぶさ18号、車両はE5系。

フル規格新幹線は、まだ通算5本目、北海道新幹線区間に限ると2本目。まだまだ「特別な乗り物」という意識が少し残っています。だからこそ、乗る瞬間、発車する瞬間のあのワクワク感を、まだ追体験できるのです。そういう高揚感が日常と非日常を切り離して感性を研ぎ澄まし、旅の感動と学びをより深いものにしてくれるのです。

そんな風に昂る感情を乗りこなしつつ、予約した席に座ります。

席は、なるべく乗り換え改札から近い5号車を選んであります。また、予約時点でかなり席が埋まっていたので、混んでいる車内から途中駅で降りる便宜を考えて、通路側の席を指定しました。今回は動画版も作らないので、どうしても窓側に座らなきゃならない理由もありませんし。

発車時刻から若干遅れて、新函館発車。前回北海道新幹線に乗った時は札幌に帰る場面だったので、新函館「から」新幹線に乗るのは初めて。ちょっと新鮮。


さて車内は、と。車両は平成23年製のU4編成なので、コンセントは窓側にあり、通路側からだと遠くて使用困難。今回は宿泊しないので、今のうちに一応携帯を充電しようかと思っていましたが、ムムム。

まあ、まだ満タン近いので気にしない。それよりも体力の充電です。さっき買った函館の老舗パン屋・キングベークさんの「函館キングマフィン」(¥250)を、同じくさっき買ったペットボトル緑茶「うらら」(¥130)とともにいただきます。

大きいマフィンですが、ほどよい甘さとやさしい味わいでスイスイ食べられます。ちょっと小腹を満たす以上に満腹になっちゃった感がありますが、おいしいものに出会える無上の歓びに勝るものなどありません。

キングベークさんの商品といえば、函館駅とかで売っている「函館ラスク」が家族の大のお気に入り(ボクも気に入ってる)なんですが、このマフィンも上々。機会があったらお店でパン食べてみたいなぁ。


はやぶさ18号は盛岡まで各駅停車。一駅一駅、確実に踏みしめながらの進軍です。

トンネルの多い線区。フリーWi-Fiが積まさってますが、トンネルに入るとけっこう途切れます。改善を進めてはいるようですが、まだ道半ばのようです。充電できないので電池を温存したいですし、降りるまで携帯は電源を切ってしまいますか。

木古内を出ると140km/hの速度制限がかかるので、物足りない走りに。でものんびりしていてそれはそれで楽しめちゃう、そんな時空。

そして青函トンネルへ。通算6度目の討ち入り。トンネルに入るとちょっとだけ加速、最高160km/hでの走行。前回乗ったのは青函トンネルでも最高140km/hだった頃なので、それよりはたしかに速いと感じます。でも新幹線にしては遅いわけで、トンネルの音とか車両の揺れとかは相変わらず少なく、気分的には全然変わりません。

トンネルの壁しか見えないので、今のうちお手洗へ(当サイト「北の特急(+α)図鑑」用写真撮影を兼ねる)。それ以外は旅の記録を付けるくらいしかすることがないので、忙しい毎日で疲れた脳みそに休息を与えます。この後の旅程は余裕ほぼゼロなので今のうちにね。

しばらくすると、本州の景色が目に飛び込んで……すぐまたトンネル。北海道側からインすると「本州だー」って瞬間を噛みしめる前に次のトンネル入っちゃうんですよね~。地形の制約があるから仕方ないけど。

新青森を過ぎ、列車は八戸方面に走っていきます。トンネルの合間から見える、しばらくぶりの青森県の風景を楽しみます。

八戸が近づくと、八戸運輸区に停まっている車両たちが見えてきました。八戸線の新顔・キハE130系500番台のほか、リゾートあすなろ・TOHOKU EMOTIONも発見。バリエーションのある車両基地です。ぜんぶ一度乗ってみたいとは思っているんですが、いつになるかな……。

それから少しばかり経って、列車は八戸駅に到着。ここで下車します。

表紙

  1. 表紙・もくじ

1日目 札幌→八戸(鮫)→弘前→大館→青森

  1. 1.令和一番列車
  2. 2.うみねこのなく島
  3. 3.来るべ! H5系
  4. 4.弘前の桜、濠に塗れ
  5. 5.きりたんぽの里

2日目 青森→函館→札幌

  1. 1.函館の星はさくら色
  2. 2.桜の穴場&いさ鉄紀行
  3. 3.臨時列車リレー
  4. 4.復活の味

付録

  1. 付録

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