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東北リベンジ~旅は、何かを変える~(平成27年2月11~16日)
6日目(平成h27.2.16) 1/4ページ「弘前観光」
本日の行程
移動手段 | 乗車(移動開始) | 出発時刻 | 下車(到着地点) | 到着時刻 | 車両 |
---|---|---|---|---|---|
奥羽本線普通647M | 弘前 | 11:46 | 川部 | 11:53 | クモハ701-3(3両編成・1両目) |
奥羽本線普通657M | 川部 | 13:55 | 青森 | 14:35 | クハ700-3(3両編成・3両目) |
特急白鳥17号 | 青森 | 15:06 | 函館 | 17:02 | モハ485-3047(6両編成・4号車) |
特急北斗15号 | 函館 | 18:16 | 長万部 | 19:40 | キハ182-508(5両編成・2号車) |
函館本線普通2953D | 長万部 | 19:46 | 札幌 | 23:54 | キハ150-104(2(→5)両編成・1両目) |
千歳線普通1858M | 札幌 | 23:54 | 白石 | 翌0:06 | クハ733-118(6両編成・4両目) |
ついに迎えた最終日
2月16日、7時ころ。1時間前に起きていたボクは、朝食をとるために宿の食事コーナーにいました。

ふと目についたメニューが、「青森県産の長芋を使ったとろろ」。よし、うどんと一緒に頼んで、とろろうどんにしよう。軽い食事をささっと済ませ(期待以上のおいしさでした)、休憩ののち身支度に移りました。
リュックよし、サブバッグよし、お土産がパンパンに詰まったレバンガ北海道の巾着袋よし、財布よし、携帯よし。
時刻、8時半。いよいよ最終日が始まります(なに、最後微妙に7日目入ってるじゃん、って? 気にするな!)。
この日は、弘前を観光。しかし、ボクの気持ちは目の前の弘前観光ではなく、既に旅の終わりに向いていました。こんなに楽しい旅が終わってしまうのが悲しくて、でもいい旅だったと正当化してそれを紛らそうとする自分がいて……。昨日のアメッコ市が終わった後のような、甘酸っぱさ。いや、それをはるかに越える、今まで感じたことのないような、不思議な気持ち。
……まだ旅は終わっていない。いい旅だったと言いたいなら、今日とことん楽しんで、本当にいい旅にすればいい。
さあ、出発。最後まで、全力を尽くします。
弘前城は雪の中
宿を出て、まずは弘前城を見にいきます。月曜の朝なので、通勤中のサラリーマンに紛れて街を歩きます。
実は、最終日だけは珍しく観光ガイドを参考にルートを決めています。普段はインターネットの情報をメインで使いますが、この日は趣向を変えてみました。というのは、ちょっと面白いガイドがあって、うっかり買っちゃったんですね。
3日目以降は悪天候に悩まされましたが、天気は回復しており、朝のうちは晴天に恵まれました。ただし、風は依然強いままでした。
堀に沿って迂回するようなルートで、弘前城の入り口へ向かいます。

追手門から弘前公園内へ。立派な門です。
雪道を歩き、風流な橋を渡ったりしつつ、色々な建物を見ながら本丸を目指します。
弘前城は10年の年月を要する大々的な石垣改修工事を行うこととなっており、そのために天守を「曳屋」という技法で動かすというのです。それには堀を埋める必要があるので、堀には水が流れていませんでした。その他にも、あちこちで工事の看板があったり、工事の資材や車両がいたりしました。

本丸に到着。本丸は夏季は入園料がかかりますが、冬は無料で自由に入れます。ただ、天守に入ることはできません。
天守は外から見るだけということになりましたが、どっしりとした城の構えは素晴らしいと感じました。
現存十二城郭を実際に見るのは始めて。良いものを見ました。
そのまま公園を北に抜けます。道中、除雪車両がいて、まさに除雪をしていました。極力邪魔をしないように通り抜けました。
ちょっと脇道にそれると、青森県が誇る名峰・岩木山を望むスポットが。晴れてくれたので、しっかりとその稜線や雪化粧した山肌を楽しむことができました。この時点では、まだ羊蹄山もちゃんと見たことないのに……。
前日の弘前は大雪に見舞われており、積雪がかなりありました。実際に弘前の街を歩いてみて、札幌より積もっていたのではないか、とさえ思うほどでした。
弘前公園の北の端、亀甲門(かめのこもん)をくぐって、公園を抜けました。さあ、次なる目的地へ。
最後に相応しい観光地・ねぷた村

お次は、「津軽藩 ねぷた村」。読んで字のごとく、ねぷたについて学んだり、山車をはじめとしたねぷたに関する展示を見たりできる、アミューズメント施設です。
ね「ぶ」たではございません、ね「ぷ」たであります。といっても、訛りの差によるものですが。
弘前のねぷたは、扇形の山車です。ハネトはいません。ハネトがいるのは港町の場合で、大漁祈願も兼ねて力強く盛り上げるといいます。
入って最初に見えてくる山車の絵は、前は祭りの勢いを感じさせるような絵。後ろは、祭りの終わり、すなわち夏の終わりを寂しげに見送る女性の絵です。

そう、ちょうど今のボクのような心情。旅が終わるのが寂しい気持ち。その絵に描かれた女性への、シンパシー。
そんなことを感じながらスタッフの解説(明るくて聞きやすかった)を聞いていると、なんと祭りに使う太鼓を叩かせてくれるというのです。
一回やって見せてもらってリズムを覚えて、その後自分も一緒に合わせて叩いてみます。
結構強く叩かないと、しっかり音が出ません。しっかりと、かつリズミカルに。
「凄い! 一発でこんなうまく叩けた人いませんよ。」
ニヤリ。
ほめられちゃいました。まあ観光客なのでおだててもらったのでしょうが、おだてに極端に弱いボクは謙遜する素振りを見せながらも内心ニヤニヤ。「リズム天国」やってて良かったです(笑)。
その後は展示を見ました。色々な時代の山車を見たり、そのほかの道具を見たり。昔は祭りを巡って村どうしの喧嘩もあったといいまして、怖いと思うと同時に彼らの祭りへの真剣さを感じました。
ただねぷたのみに非ず
ねぷた村といっても、展示はねぷただけではありません。というか、むしろねぷたは全体の半分。順路通りに進むと、今度は津軽三味線の生演奏を聞けます。ちょうどいい時間に行ったので、部屋に着くとちょうど開演時間。
演奏者は女性の方。独特のアップテンポな三味線の響きを楽しみました。他の三味線のような「和」の響きも素晴らしいのですが、こういうのもまた違うベクトルで素晴らしいな、とつくづく思います。
他に客はおらず、完全にマンツー。ちょっと気恥ずかしさや申し訳なさを感じ、またなんとなくカメラ向ける気にもなれず。
演奏後、少しばかり雑談。ボクのバカみたいな大荷物を見て旅行客だとわかると、今回の旅行についていろいろ聞かれました。
今までの二度の東北旅行ではどういうわけか両方とも最終日になった途端にいろいろ旅行について聞かれ始めました。2年前は、小樽行きの列車の中で「どこから来たの」と聞かれて「あ、今札幌に帰るところなんです」と答えましたよ……。

これで、まだねぷた村全体の75%。残り25%は、独楽(こま)。順路通りに進んでいくと、独楽のコーナーに到着。
そこでは、スタッフが色々な独楽を回して見せて下さいました。素通りするつもりで入って、スタッフがいるから素通りはしづらくて見てみたら、どれも特色があって、結局最後には引き込まれていました。
最後に、占いの独楽を見せてもらって、倒れる方角を当てたらその独楽を進呈、と言われ予想してみましたが、残念ながら外れ。
以上で展示は終わり。これでようやくねぷた村を100%楽しんだことになります。ここまでいろいろ楽しめるとは知らず、所要時間は予定を大幅にオーバーしていました。
最後にお土産に南部せんべいを買いました。自宅付近のスーパーなどでは見ない、すりごまのせんべいがあったので、購入。……って、よく考えたら、弘前は津軽です。津軽で南部の物を買ったことになります。あたー……