「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

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東北リベンジ~旅は、何かを変える~(平成27年2月11~16日)

5日目(平成27.2.15)  3/5ページ「曲げわっぱ体験」

曲げわっぱ作り体験

先述の通り、体が芯から冷えてしまいました。頭痛もピークを迎え、体調面でこの旅一番の山場を迎えました。

また、お恥ずかしいことに預金引き出しを忘れていて、この時点で財布の中身はスカンピン。

ここで、体勢を整えるため、一旦東大館駅方面に引き返します。

駅付近のコンビニで預金を引き出す(便利な時代になったものです。つくづく感謝感謝)などしつつ、暖をとります。

体こそ温まりましたが、頭痛はあまり改善していません。が、そんなことは言っていられません。会場に戻ります。

ただ、戻るといっても、今度の目的はアメッコ市ではなく、会場である商店街に位置する「大館曲げわっぱ体験工房」です。

その名の通り、秋田の代名詞のひとつ・曲げわっぱの製作を少しだけ体験できます。祭りの会場とあって商店街は多くの店が営業していませんでしたが、この工房は観光のために営業していました。

事前に予約を入れてありまして、中には既にキットが準備されています。スタッフに声をかけて、作業開始。

曲げわっぱ体験といっても、その全てを体験できるわけではありません。曲げわっぱというと、あの曲げる工程が思い浮かぶところではありますが、アレは技能を要する上、曲げた後に1週間ほど寝かせる必要があるとかで、門外漢の観光客が1日でこなせるものではないようです。

したがって、体験するのは最後の組み立て。それを聞いて、最初は「なぁーんだ」とか思ったものですが、やってみるとこれが楽しい。簡単に言うと、接着剤を塗って、トンカチを使って組み立てて、やすりがけです。工作というのはやはり楽しいものでして、不器用なので苦戦しつつも有意義な時間を過ごせました。

作ったのは、最も費用が安く時間が短いパン皿。アメッコ市と両立させるべく、時間の短いものを選びました。不器用のくせに角をやすりで丸くするなどやっていたら、1時間半ほどかかりました。次は弁当箱を作りに行きたいものです。

なお、室内には曲げわっぱの作品・商品や、曲げわっぱの製法・歴史などをまとめたパネルが展示されており、勉強になりました。

曲げ物は各地にあるそうで、北海道にもあるというのは正直知らなかったので驚きでした。

その余韻を味わうように

曲げわっぱ体験を終える頃には、アメッコ市も大詰め。あちこちの屋台では品薄を訴えて最後の売り込みです。

ボクも、忘れ物をしないよう、もう一度会場を見てまわります。

道中、映画「アナと雪の女王」(映画見てないもんで、お店の人と二人で「雪とアナ」と言い間違える。無関心は罪なりや)のキャラの飴細工を家族に買いました。キャラの名前も知らず、帰ってから家族に訊いてやっと名前を知りました。

閉幕は3時半。その30分前にもなると、段々と後片付けに入る屋台が増えてきます。祭りの終わり、というのを実感します。

あちこちに飾られていた枝アメは、切り売りされていました。札幌に持って帰ることを考えるとサイズ的に厳しいうえ、先ほど屋台で小さいヤツを買っていたので、ここでは買いませんでした。

そして、3時半。アメッコ市の終了を知らせる放送が、会場に流れました。

祭りが過ぎ、会場は慌ただしく片付けに入りました。

祭りが終わった後の、その余韻を味わうような気持ち、寂しいような気持ち……。そんな甘酸っぱい気分で、しばらくは会場に留まっていました。

しかし次の瞬間、はたと気づきました。そんなことをしている場合ではない、と。

晴天(?)の霹靂

アメッコ市の後は、引き続き大館を観光する予定でした。桂城公園を見たり、夕食にお店で名物のきりたんぽ鍋を食べるなど大館を満喫し、その後、特急つがる9号で青森県に入り、宿泊地の弘前を目指す予定だったのです。

しかし、ここでこの日の東北が大荒れだったのを思い出し、JR東日本のサイトで運行状況を確認したところ……。

「つがる9号は運休」

奥羽本線の大館~弘前間が、雪で運転見合わせとなっていたのです。強力な低気圧が東北を襲う中、何事もなく旅程通りに旅行を続けてきましたが、ここでついに低気圧が牙を剥いてきたのです。

こうなってしまったからには、のんきに大館観光をしている場合ではありません。今後の予定を検討しなければなりません。

東大館駅に戻って情報を集めようとしましたが、既に窓口は閉まっていました。

とりあえず、代行バスが出ていないか確認すべく、JR東日本に電話で問い合わせ。待たされた挙げ句、返ってきたのは代行バスの情報はないとの回答でした。18時以降の普通列車は運行する予定だとの情報もいただきましたが、確証が持てない感じがありました。

とりあえず大館駅に行けば、情報が入手しやすいだろうし、どの交通機関を使うにしても都合がよかろう、ということで、大館駅へ移動。花輪線はいいタイミングで列車がなかったので、徒歩で移動。よって、花輪線の完乗はならず、東大館~大館を積み残すことに。

道中、寒かったし、買い物もあったので、途中でいとく(ショッピングセンター)に寄ればよかったと今になって思っていたり。

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