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東北リベンジ~旅は、何かを変える~(平成27年2月11~16日)
4日目(平成27.2.14) 1/5ページ「かの地は、今」
本日の行程
移動手段 | 乗車(移動開始) | 出発時刻 | 下車(到着地点) | 到着時刻 | 車両 |
---|---|---|---|---|---|
三陸鉄道北リアス線普通109D | 宮古 | 9:18 | 久慈 | 10:57 | 36-207(単行) |
三陸鉄道北リアス線普通112D | 久慈 | 12:15 | 田老 | 13:32 | 36-Z1(2両編成・1両目) |
三陸鉄道北リアス線普通114D | 田老 | 15:27 | 宮古 | 15:46 | 36-705(単行) |
岩手県北バス 106急行 | 宮古 | 17:05 | 盛岡(県庁・市役所前) | 19:05 | - |
ゆっくり出発
2月14日、午前6時ごろ。ようやく満足な睡眠をとることができたボクは、気持ちいい目覚めを迎えました。
この日は、ここまでとは違い、ゆったりとした朝です。前日まで3日連続で始発に乗っていたのとはうってかわって、この日は最初に乗る列車が9時すぎに出るので、それまで宿でゆっくりできます。
7時すぎに朝食を食べます。この旅で初めての宿での食事です。ご飯、鮭、野菜などバランスのとれた食事を、ゆったりと食べます。
この時、TVを見ながら食べていたんですが、入っていたのが「ズムサタ」でして、ちょうどプロ野球の話題をやっていました。ズムサタといったら読売ジャイアンツなワケで、2月14日なのでバレンタインの話題で選手にインタビューしてたんです。で、その時印象的な受け答えをしていた戸根投手が何か好きになりました。
戸根投手はルーキーで、宮國投手と同学年。宮國投手も応援しているので、二人とも活躍してほしいです。セペダとかもう見たくないから若手が活躍するのが見たい……。
あっと、豪快に脱線しました。失礼。
朝食を食べ終え、出発の時間まで部屋でのんびり。8時半ころ出発しました。
さあ、旅もいよいよ後半戦。気合いを入れ直して、いざ出発。
復興へのレール
この日は、JRは全く使いません。日中は三陸鉄道北リアス線に、宮古から久慈まで往復乗車します。
三陸に来た最大の理由は、三陸鉄道に乗車するためです。
三陸地域は、かの東日本大震災で大きな被害を受けました。三陸鉄道も例外ではなく、大痛手を被りました。しかし、震災数日後に一部区間で運転を再開すると、その後も社長・社員の懸命な努力や創意工夫、それに各方面からの支援があって、前年の平成26年4月に全線で運行を再開しました。
あれほどの激甚災害にもかかわらず、元気に走っていた三陸鉄道の勇姿に、多くの方が勇気づけられたことでしょう。
なお、こうした三陸鉄道の奮闘の足跡は、『三陸鉄道 情熱復活物語 笑顔をつなぐ、ずっと・・』(品川雅彦・著、2014年、三省堂)という本に記録されています。買え。
ボクは、三陸鉄道の話を知って、「乗って応援したい」という気持ちを強く持つようになりました。路線の需要とかは問題ではない。とにかく、いち鉄道ファンとして、そして東北の復興を願う者として、三陸鉄道に乗りたい、そして路線が存続してほしいと思っていました。
また、震災前からこたつ列車の存在は知っており、乗ってみたいと考えていました。震災の後、三陸鉄道を応援したいと思うようになると、こたつ列車への思いはさらに強くなりました。
今回の旅行では、絶対に三陸に来よう、そして三陸鉄道に乗ろうと考え、多少無茶な日程になるのを覚悟で旅程を組みました。
これまで三陸に行く機会がなく、金銭的にも思い立ってすぐに乗りに行けるものではないので、乗ることができずにいました。だから、今回行かなければいつ行くのか、と思い、無理矢理にでも三陸に足を運ぼうと思ったのです。
そしてこの日、ついにその時が来たのです。
久慈行きに乗車

というわけで、JR宮古駅の右隣にある、三陸鉄道の宮古駅へ。
駅舎内では、地元の利用客数名が列車の時間を待っていました。地元の人がちゃんといる待合室というのは、温かさを感じます。
まずは、この日のお供となるきっぷを購入。土休日用の一日乗車券、2500円。


さらに、宮古駅の硬券入場券も購入しました。ちなみに、この後久慈駅でも購入しています。
その後、駅舎内の売店コーナーでお買い物。買ったものは、この後列車内で食べたので、後ほどご紹介します。
さらに駅隣接のJRのお土産屋でも少々買い物。こちらで買ったものも後ほど。
9時ごろ、いよいよホームへ。
ホームには、列車が流転したときにそれを止めるカー・キャッチャーや、「落ちないにゃんこ神社」なる縁起のよいものが展示されていました。

久慈行きの列車はすでに入線していました。単行の気動車。白地に赤と青のストライプ。車長18mのやや小さな車体。ずっと乗ってみたかった車両が、そこにいました。
第三セクターの路線に乗るのはこれが初めて。ワクワクしながら車内へ。車内はよくあるセミクロスシートで、デッキはありません。座席は赤を基調としたデザインですが、車内は全体的に落ち着いた配色で、赤い椅子にも違和感がありません。
ところで、乗降の方式はJR北海道と同じ前乗り前降りです。JR東日本とはルールが違いますが、このへんの方はルールの違う2つの鉄道会社があって紛らわしくないのでしょうか。
特に山田線の宮古以南の沿線の方なんて、今度同区間が三陸鉄道に移管されるワケで、今まで後ろ乗りだったのが前乗りに変わるんですから、特に紛らわしいのでは?
そんな素朴な疑問を抱きつつ、発車を待ちます。
数分後。発車ベルが高らかに響き(発車ベルというものをほとんど聞いたことがないので新鮮……)、列車はゆっくりと滑り出しました。