路線ガイド:JR北海道札幌エリア 函館本線 札幌~岩見沢間 / 札幌アーバン鉄道大全
※情報更新作業が追いついていないため、掲載の情報は令和元年(2019年)9月現在のものとなっております。
札幌と岩見沢の間には、JRの普通・快速列車が多数運行されています。
札幌から途中の江別までは、日中は1時間に普通・快速合わせて5本。江別~岩見沢間は、1時間に2本の列車が走ります。
ほか、札幌と旭川方面を結ぶ特急列車が、岩見沢に停車します。
種別・運行区間・本数・間隔
札幌~岩見沢間の列車の種類は、以下の通りです。
種別 | 運行区間 | 車内設備 | 車両 |
---|---|---|---|
特急 「ライラック」 「カムイ」など | 札幌~岩見沢~旭川 | 乗車には特急券が必要 | 789系1000番台 789系基本番台 など |
区間快速 「いしかりライナー」 (札幌~江別間快速) | (小樽・ほしみ・手稲~)札幌~江別・岩見沢 | 全車自由席 | 733系基本番台 735系 731系 721系普通・区間快速用編成 キハ201系 (733系3000番台) (721系エアポート用編成) 早朝の1本だけ、キハ40形 |
普通 | (小樽・手稲方面~)札幌~江別~岩見沢 (朝のごく一部は、岩見沢より先、滝川または旭川まで直通) | 全車自由席 |
大半の列車が、札幌駅よりも西、手稲・ほしみ・小樽のいずれかとして運行されます。
朝・夜は、岩見沢よりも先、滝川または旭川まで直通する列車があります。朝は1往復が旭川発着、2往復が滝川発着です。夜は札幌19時台発以降の下り計3本が滝川行きです。
日中は、基本的に「区間快速2本・普通3本」が運行されます。ほか、特急列車が1時間に最低1本は運行されます。
種別 | 札幌~江別 | 江別~岩見沢 |
---|---|---|
特急 | 1~2本程度/時 | |
区間快速いしかりライナー (札幌~江別間快速) | 2本/時 | 1本/時(各駅停車) |
普通 | 3本/時 | 1本/時 |
いしかりライナーはうち1本が岩見沢直通、1本が江別折り返しです。普通列車はうち1本が岩見沢直通、2本が江別折り返しです。
札幌~江別間は、日中は最低でも1時間に3本の列車が停車し、長くとも20分程度待てば列車が来ます。
江別~岩見沢間は1時間に2本、おおむね30分おきの運行です。
午前の早い時間帯は普通列車のみの運行で、朝ラッシュを中心に本数も増えます。夕方は本数が若干増えるほか、下り(札幌→江別方面)はすべて普通列車で運行されます。上りも、夜間時間帯は快速が運行されません。
特急列車は、以下の列車が運行されています。
- 特急「ライラック」「カムイ」:札幌~岩見沢~旭川
- 特急「オホーツク」:札幌~岩見沢~旭川~網走
- 特急「宗谷」:札幌~岩見沢~旭川~稚内
このほか、6~9月に季節運行の臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」が運行されます。運行区間は、札幌~岩見沢~富良野です。
なお、札幌~白石間には千歳線の列車も走っています。
停車駅
特急列車は、この区間では途中停車駅はありません。
区間快速「いしかりライナー」のうち、札幌~江別間で快速運転を行う列車は、「札幌・白石・大麻・野幌・江別~岩見沢の各駅」に停まります。
いしかりライナー(札幌~江別間快速)は大半が手稲・ほしみ・小樽まで直通しますが、札幌~手稲・ほしみ・小樽間は各駅に停まります。
普通列車は、この区間では各駅に停まります。
小樽まで直通する普通列車のうち、日中を中心とした一部列車は、札幌~手稲間は区間快速「いしかりライナー」として快速運転します。
所要時間・運賃
札幌~江別間は、区間快速「いしかりライナー」で20分程度、普通列車でも23~30分ほどです。運賃は、450円です(9月末まで)。
札幌~岩見沢間は、区間快速で37分程度、普通列車で40分強。運賃は840円(同)、特急を使う場合「Sきっぷ」で片道あたり905円(同)です。
時刻・運賃・料金について詳しくは、市販の時刻表、またはJR北海道のWebサイトをご覧ください。
※以下の表では、10月以降の運賃・料金をかっこ書きで併記しています。
区間 | 所要時間 | 運賃(標準・片道あたり) |
---|---|---|
札幌~岩見沢 | 区間快速:約37分 普通:40~45分程度 普通(朝ラッシュ上り):約50分 | ¥840(¥970) 特急:標準¥1,460(¥1,600) 最安¥905(¥990) |
札幌~江別 | 区間快速:約20分 普通:23~30分程度 普通(朝ラッシュ上り):約30分 | ¥450(¥540) |
札幌~野幌 | 区間快速:約16分 普通:20~24分程度 普通(朝ラッシュ上り):約25分 | ¥360(¥440) |
札幌~大麻 | 区間快速:約13分 普通:16~20分程度 普通(朝ラッシュ上り):約20分 | ¥360(¥440) |
★ 運賃は当該区間「のみ」に乗車する場合のものです。
車両
形式名 | 車両デビュー時期 | 担当列車 |
---|---|---|
733系基本番台 | 平成24年6月 | 普通・区間快速 |
735系 | 平成24年5月 | 普通・区間快速 |
731系 | 平成8年12月 | 普通・区間快速 |
721系普通・区間快速用編成 | 昭和63年11月 | 普通・区間快速 |
キハ201系 | 平成9年3月 | 快速ニセコライナー・普通・区間快速 |
733系3000番台 | 平成26年8月 | 一部の普通・区間快速 |
721系エアポート用編成 | 平成4年5月 (8次車は平成16年早春?) | 一部の普通・区間快速 |
キハ40形 | 昭和52年 | 普通(朝の1本のみ) |
形式名 | 車両デビュー時期 | 担当列車 |
---|---|---|
789系基本番台 | 平成14年12月 | 特急ライラック |
789系1000番台 | 平成19年10月 | 特急カムイ |
キハ183系 | 昭和61年11月 | 特急オホーツク |
キハ261系基本番台 | 平成12年3月 | 特急宗谷 |
ノースレインボーエクスプレス | 平成5年7月 | 臨時特急フラノラベンダーエクスプレス |
クリスタルエクスプレス | 平成元年12月 | 臨時特急フラノラベンダーエクスプレス |
日中は3両編成が基本で、朝晩を中心に6両編成の列車も数多くあります。6両編成の場合、基本的には3両を2本繋げて運行され、前3両と後ろ3両で形式が違うことも多いです(エアポート用編成が使われることもあります)。
基本的には、733・735・731・721系が区別なく使用されますので、どの形式が使われるかはその日その列車によって異なります。
ただし、以下の列車は使用される車両が決まっています。
- 下り(札幌→江別方面)
- 札幌6:00発 旭川行き普通:キハ40形 2両
- 札幌6:20発 江別行き普通(手稲始発):733系3000番台 または 721系エアポート用編成 6両
- 札幌6:41発 滝川行き普通(小樽始発):721系普通・区間快速用編成 3両(札幌まで6両)
- 札幌7:00発 滝川行き普通:721系普通・区間快速用編成 3両
- 札幌8:16発 江別行き普通(ほしみ始発):733系3000番台 または 721系エアポート用編成 6両
- 札幌11:16発 江別行き区間快速いしかりライナー(手稲始発、札幌まで普通):キハ201系 3両
- 札幌13:45発 江別行き普通(ほしみ始発):キハ201系 3両
- 上り(江別方面→札幌)
- 江別6:55発 札幌経由 ほしみ行き普通:733系3000番台 または 721系エアポート用編成 6両
- 江別7:15発 札幌行き普通:733系3000番台 または 721系エアポート用編成 6両
- 江別8:57発 札幌行き普通:733系3000番台 または 721系エアポート用編成 6両
- 江別9:45発 札幌経由 手稲行き普通:キハ201系 3両
- 江別11:44発 札幌経由 ほしみ行き区間快速いしかりライナー(札幌から普通):キハ201系 3両
- 江別14:33発 札幌行き普通:キハ201系 3両
なお、特急については、「北の特急(+α)図鑑」コーナーをご覧ください。
臨時列車
札幌~岩見沢間に、臨時の普通・快速列車が運行されることがあります。
当サイトが把握している限りでは、次のような列車が設定された実績があります。
- 12月の毎週金曜日に、深夜に札幌発・岩見沢行き普通列車
- 岩見沢市内のイベント開催時に、岩見沢発・札幌行き快速列車(停車駅はいしかりライナーと同様)
なお、臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」については当該列車の列車データのページをご覧ください。
Tips
札幌~岩見沢間の列車を使う際に、覚えておくと便利なネタをご紹介します。
普通・快速は、先に発車した列車が先に到着
札幌~岩見沢間では、快速が普通を追い越すことはありません。
この区間では、先に発車した列車が、先に下車駅に到着します。
ただし、特急列車は途中駅で普通列車を追い越す場合が多いです。
空港へは、日中は札幌、朝・夜は白石で乗り換え
空港と江別方面との間を移動する場合、基本的には札幌駅での乗り換えとなります。
札幌~白石間を往復乗車する形になりますが、快速エアポートは通常、本来の乗換駅である白石を通過するため、特例としてこの区間の運賃を払わず、白石で乗り換えたのと同じ距離で運賃を計算します。
朝・夜は、白石駅での乗り換えとなる時間帯があります。(白石で乗り換えられる場合は、ルール上札幌での乗り換えはできません。)
多くの場合、白石での乗り換えの方が早く目的地に着けます。
- 江別方面→空港:朝は、白石7:54発のエアポート76号までは白石停車。岩見沢7:06発の普通列車(白石7:47頃着)までは、白石乗り換えです。また、夜のエアポート202号(白石20:50発)以降も、空港行き列車が白石に停車するので、江別20:15発の札幌行き(白石20:33頃着)からは白石乗り換えとなります。
- 空港→江別方面:夜間は白石21:04頃着のエアポート205号からは白石停車。この時間帯は白石乗り換えとなります。また、朝6・7時台に空港を発車する列車は普通列車なので、同じく江別方面へは白石乗り換えとなります。
1本だけある、空港直通の列車
江別8:57発の札幌行き普通列車は、札幌到着後、折り返し札幌9:35発の快速エアポート94号となり、新千歳空港に向かいます。
江別方面から空港に行く場合は、札幌で乗り換えずに空港までダイレクトに向かうことができます。
なお、江別7:15発の札幌行き普通列車も、札幌で折り返しエアポートとなりますが、そのまま乗車するよりも、途中の白石で降りて、先行のエアポート74号に乗り換えた方が早く着きます。(列車に遅れがある場合は、この限りではありません。)
江別駅でパークアンドライド!
江別駅前のタイムズ駐車場では、パークアンドライド優待があります。
Kitacaで列車に乗り、江別駅で降車した場合、駐車料金が200円割引されます。
路線データ
- 正式名称:函館本線
- 距離:札幌~岩見沢 40.6km(営業キロ)
- 最高速度:120km/h
- 線路数:複線(札幌~白石間は千歳線用線路と合わせると複々線)
- 平均駅間距離:3.38km(札幌~江別間 2.63km)
- 輸送密度:43,575人/日(平成29年度、特急利用者含む)
- 電化方式:交流 20,000V 50Hz
- 保安装置:ATS-DN, ATS-Sn
- 開業日:明治15年11月13日
- 一日平均乗車人数トップ5の駅(平成28年度、札幌駅除く)……
- 1位:白石 8,077人
- 2位:大麻 約7,213人(年度総数の定期・定期外合計値を366で除して概算)
- 3位:野幌 約6,612人(同)
- 4位:岩見沢 約4,857人(年度総数の数値を366で除して概算)
- 5位:苗穂 4,227人