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789系基本番台 / 北の特急(+α)図鑑

ここでは、特急「ライラック」で運用される789系基本番台電車を紹介します。

車両紹介

本州連絡列車から、道央の「花」形へ

789系基本番台は、札幌と道北の都・旭川を結ぶ列車として平成29年に設定された特急「ライラック」に使用される特急型電車です。

平成14年のデビュー当時は、当時の東北新幹線の終点であった八戸と函館を結ぶ特急「スーパー白鳥」としてデビューしました。平成22年に東北新幹線延伸に伴って運行区間が函館~新青森間に変わり、平成28年に北海道新幹線の開通により青函トンネルを抜ける列車としての使命を終えました。

このほか、平成18~22年にはJR東日本の特急「つがる」の運用も1本だけ持っていました。

堅牢、快適、省エネのハイテク車両

車体は青函トンネルの過酷な環境を13年間以上にわたって耐え抜いた頑丈な設計となっており、安定感が光ります。「ライラック」への転用の際に耐雪性能が強化されており、酷寒の旭川でも運用可能な車両に変身しました。

普通車の座席はすべて従来の(グレードアップではない)座席ですが、電車なのでエンジンの振動はなく、札幌~旭川間(標準)1時間25分の時間を過ごすには十分すぎるほど快適です。主に旭川で他の特急に乗り継ぐ方向けに、グリーン車も設置されています。

731系で採用された「交流回生システム」によって電力消費が抑えられているため、省エネ性もバッチリです。

車内設備紹介

グリーン車

グリーン車は旭川方面の先頭車(1号車)の運転台側半室です。牛革張りの大きなシートで、シートピッチは1145mm、座席配置は2列+1列で、横方向にも縦方向にも広々としています。

ヘッドレスト(上下可動式)やフットレスト、パソコン用コンセント(AC100V・50Hz)や読書灯が設置されています。

普通車

普通車はデビュー当時の座席そのままです。座席のモケットの色が号車によって「緑+青」「赤+青」の2パターンに分かれるのが特徴。シートピッチはJR北海道の他の特急列車の普通車(除くuシート)と同じく960mmで、チケットホルダーがあります。

床の模様はキハ261系と同じくダイヤゴナルパターン(菱形模様)で、カジュアルかつしゃれた印象があります。

その他

乗車口にはステップが一段あります。乗降の際は足元にご注意ください。一般の駅のホームとの段差は約6cm、ステップの段差は約17cmです。

近くにはゴミ箱がありますので、駅弁を食べた後などのゴミはこちらへ。


1号車の普通車側には多目的室があります。気分が悪くなった場合や授乳する場合などに、車掌に申し出ると使用できます。


1号車の普通車側には、車いす対応の洋式トイレがあります。手すりが設置されており、車いすなどのハンディがある方でも利用できます。

4・6号車にも洋式トイレがありますが、こちらは車いすに対応していません。

中には、おむつ交換台が備え付けてあります。小さなお子様をお連れの方も安心です。


1・6号車の洋式トイレの近くには、男子用の小便器が設置された小部屋もあります。

設備・性能一覧

設備一覧

旭川行きライラック13・15・25・35号、および札幌行きライラック18・22・34・36号は、旭川で他の特急列車と接続する関係で、指定席が3両となっています。

←旭川 1号車2号車3号車4号車5号車6号車 札幌→
指定:15席指定:14席指定:60席指定:68席自由:64席自由:68席自由:54~56席
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凡例(別ウインドウで開きます)


その他の「ライラック」では、基本的に3~6号車が自由席となります。

←旭川 1号車2号車3号車4号車5号車6号車 札幌→
指定:15席指定:14席指定:60席自由:68席自由:64席自由:68席自由:54~56席
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凡例(別ウインドウで開きます)


特急「カムイ」の代走として走る場合は、無名の「臨時特急」として運行され、普通車がすべて自由席となります。

←旭川 1号車2号車3号車4号車5号車6号車 札幌→
指定:15席自由:14席自由:60席自由:68席自由:64席自由:68席自由:54~56席
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凡例(別ウインドウで開きます)


「ライラック旭山動物園号」として運行される場合は、グリーン車が営業しないほか、指定席3両での運転となります。

←旭川 1号車2号車3号車4号車5号車6号車 札幌→
記念撮影スペース指定:14席指定:60席指定:68席自由:64席自由:68席自由:54~56席
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凡例(別ウインドウで開きます)

性能一覧(デビュー当時)

車体ステンレス鋼製
最高速度140km/h(ATC区間) / 130km/h(ATS区間) / 100km/h(江差線・津軽線)
起動加速度2.5km/h/s(ATC区間、0~71km/h) / 2.1km/h/s(ATS区間、5M3T、0~53km/h) / 1.8km/h/s(ATS区間、3M2T、0~53km/h) 応荷重装置(~定員200%)
曲線通過速度R≧700mで 本則+25km/h
700m>R≧600mで 本則+20km/h
600m>R≧400mで 本則+15km/h
400m>Rで 本則+10km/h
江差線・津軽線内 本則+5km/h
MT比基本編成3M2T + 増結車2M1T(現在の「ライラック」は3M3T)
制御方式IGBT-VVVFインバータ制御
ブレーキ回生併用電気指令式空気ブレーキ 勾配抑速ブレーキ(回生ブレーキ。現在は抑速ブレーキ使用停止)

参考文献

  • 北海道旅客鉄道(株)運輸部運用車両課 青函ECプロジェクト「789系特急形交流電車」、『鉄道ファン』2002年12月号、交友社
  • 北海道旅客鉄道(株)運輸部運用車両課「JR北海道789系特急形交流電車」、『鉄道ジャーナル』2002年12月号、鉄道ジャーナル社
  • 789系0番台道央圏転用化改造内容一覧」(http://fortysonseason.blog.fc2.com/blog-entry-2734.html)、『北海道の鉄道情報局』、平成29年4月16日閲覧

789系基本番台が使われる列車

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