「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

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「見えないもの」を、見に行こう 文化の秋・道内日帰り3連チャン(平成28年10月8~10日)

3日目(平成28.10.10) part3/5「カリベビとハイカラ號」

函館グルメにありつけ!

十字街で降りた目的は、昼食です。かの有名な五島軒さんでカレーを食べようというわけです。

さっきいかめしを食べているので空腹ではありませんが、函館に来たからには食を楽しむべし、と意気揚々とお店に入ったら。

「お一人ですか? あちらにお回りになって、整理券をお求めください。」

……整理券!?

とりあえず言われた通りに移動すると、現在レストランは数十分待ちということが判明……。ボクは今回、函館を5時に出なくてはならず、ここでのタイムロスは致命傷となります。今回は、五島軒のカレーは断念とします。


ならば、とばかりに駆け込んだのは、そこから徒歩10分強のところにあるお店、カリフォルニアベイビーさん。こちらも話題のお店で、行ってみたかったんです。

洋風のバーっぽい感じのレストランで、シスコライスが評判となっています。もちろんシスコライスを注文します。

店内は結構空席が多く、ゆったりとした雰囲気がありますが、いかんせん時間のない中なので、あまり落ち着いてもいられません。こんな性格だから、精神的に滅入りやすいんですよねぇ、ボクって。

しばらく待つと、シスコライスが登場。ミートソースのかかったピラフに、スプーンで切れるよう切り込みの入った大きなウインナーが乗った、ボリュームありそうな一皿です。

とにかくジューシーなウインナーが強烈に印象に残りました。ライスもおいしく、また野菜好きとしてはポテトサラダの味がいいのが嬉しかったです。ところで、見た目がなんか辛口っぽいと感じたのですが、ソースがミートソースなので、辛口要素なんて微塵もありません。

このテのガッツリプレートは、ついつい無心でがっついてしまいます。ボクは普段は男性としてはやや小食の部類だと思うんですが、旅先ではこういうメニューを平気で食べる。まあ旅の時はカロリー使いますから、おかしい話ではないですな。

箱舘ハイカラ號

シスコライスをペロっと完食したボクは、また市電に乗って、5系統の終点である函館どつく前に行く……のですが、ここでちょっと思うところがあり、店を出る前にスマートフォンでとある情報を調べます。

開いたのは、函館市のページ。市電に所属するある列車の運行時刻をチェック。事前に調べてはありましたが、ここで改めて確認です。

その車両とは、函館市電の誇る名物車両、箱舘ハイカラ號です。本当はもう発車時刻に間に合いそうにない時間なんですが、先ほど市電が遅れていたことを計算に入れると、もしかしたら間に合うかもしれません。

というわけで、食べ終わったら店を出て、横っ腹が痛くならない程度に小走りで、末広町電停に向かいます。

信号を渡ってどつく方面のホームに行って、電車が来る方を向くと……、写真などで見たことがある、レトロな車体がこちらに向かってきました。まさしく、箱舘ハイカラ號です。予想どおり遅れていたようで、乗車することができました。


ハイカラ號には乗客がありましたが、ほとんどが末広町で下車してしまい、車内は閑散。末広町は元町エリアへの観光に便利な電停なので、観光客は普通ここで降りちゃうわけですな。

車掌(女性)が乗務しているのも特徴で、函館市電がハイカラ號に力を入れているのがわかります。こういう「やる気を感じる観光列車」を全道に広められればいいのですが……。

では、いざ乗車。ロマンを感じる内装、そして運転手や車掌のレトロな服装にも惹かれます。思っていたよりステキな観光車両です。

詰襟の運転手が、ブレーキを緩解して、ノッチを入れると、いよいよ電車が動き出します。

「ゲッ!」

瞬間、体がグイッと後ろに持って行かれます。めちゃんこ古い車両なので、前後の揺れがすんごいんです。加速すれば後ろにガゴン、ノッチを戻すと前にガクン。もちろん、ノッチ操作以外でも、前後左右上下にブンブン。

辛い。

そんな中でも、平然と笑顔で放送を行う車掌さんが、あまりにも眩しく見えました。これがプロか……。

乗車区間はわずか2区間ですが、もうお腹いっぱい。これをどつくから湯の川まで乗り通すのは、キツすぎます。考えたくもありません。ハイカラ號に乗車したい方は、函館駅前~十字街、函館駅前~五稜郭公園前など、短区間でのご利用をおすすめします……。


距離も短いので、すぐに終点・函館どつく前に到着です。車掌に一日乗車券を見せ、降ります。

これにて、2年前と合わせて函館市電全区間走破……と言いたいところですが、さっき飛ばした十字街~末広町間がまだ残っています。帰りに乗るとしましょう。

電車は相変わらず結構遅れているので、数名の乗客を乗せるとすぐに発車。エンド交換作業の早いこと早いこと。さすがはプロという感じです。

ハイカラ號を見送ったところで、ここからは徒歩に切り替えて、元町エリアとその周辺を散策します。

1日目「沙流川を遡った先に ~The blessing of an abundant river~」

  1. 1.日高線+バスで平取へ
  2. 2.二風谷①
  3. 3.二風谷②
  4. 4.日高町→占冠→札幌

2日目「新たな『道』を拓く ~Beyond the mountain pass~」

  1. 1.三浦綾子記念文学館
  2. 2.快速なよろとレンタカー
  3. 3.エコールなかがわ

3日目「はこだて今昔 ~In the beginning was the letter "H"~」

  1. 1.北斗84号
  2. 2.はこだてライナー
  3. 3.カリベビとハイカラ號
  4. 4.元町・ベイエリア散策
  5. 5.撤収&3日間の総括

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