「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

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道東横断~グルメ時代を旅する~(平成27年8月23~27日)

5日目(平成27.8.27) 3/5ページ「バスde日高路」

様似の海の幸

まだまだ様似。親子岩が見える浜から少し歩いて、セラーズというコンビニに入ります。

セラーズは、「謎のコンビニ」と言っても差し支えないようなコンビニです。ネットで検索しても、ほとんど情報がありません。この店舗は、水産物を扱う商店を兼ねているようで、店内には海の幸が並びます。

ここで、この後の昼食にする予定のお弁当、つぶめしをゲット。大きいサイズでも450円とリーズナブル。あと、なんとなくかき氷も買いました。味はなんとなく桃を選択。

さて、昼食も買ったので、ゴールの西様似駅に移動です。時間が余り気味なので、ゆっくりと移動。4年前は逆に西様似から国道に向けて歩きました。その時と変わらぬ細い道を歩きます。

数分で西様似駅に到着。もちろん、列車は来ません。貨車駅ということで、みすぼらしい駅舎も懐かしく感じます。

貨車の中で食事というのもあまりいい気分しないので、弁当はホームで食べます。列車の来ないホームのへりに座ります。ちょっと自分勝手ですが、休止中ゆえ許して……。

さて、先ほどの弁当を開けます。中身は、ごはんとつぶ貝が中心の、シンプルなごはんもの。味わいも実にシンプルですが、味は間違いありません。特産品を生かしたグルメを満喫し、旅の一ページに刻み付けます。

これを食べ終わると、様似観光は終了。そしてそれは、この旅がほとんど終わりを迎えたことを意味します。

代行バスで静内へ

あとは、ほとんど帰るだけ。充実した旅も、いよいよ最終盤です。

JR日高本線の代行バスで、静内で乗り換えつつ鵡川まで行き、そこからはJRで帰ります。

この代行バス、5月までは朝晩しかありませんでした。日高本線が不通になる前からこの旅の計画を立てていましたが、日高に行きたいという思いから不通に際してもルート変更はしませんでした。ただ、代行バスの本数がないので、様似から鵡川までは普通の路線バス(道南バス)の使用を検討していました。しかし6月から代行バスの本数が増え、代行バスで移動ができるようになりました。

それはいいんだけど……、災害のせいでまだバス旅が続くよチクショウ。バスの揺れ、地味にきついってのに……。

代行バスは初期のころは各駅の前に乗りつけていましたが、今は一部の駅で駅前まで行きません。西様似駅の代行バスのりばもそのひとつで、駅から少しだけ離れたところにあります。といっても駅から100m程度ですが。

バス停では、ボクの他にバスを待つ客がいました。一人だと思っていたので、意外に思いました。

バスはほぼ定刻に到着。ジェイ・アール北海道バスの路線バスタイプの車両が来ました。このバスは6月から増便されたバスです。平日のお昼の便とあって車内は閑散。旅人はいません。

バスは国道を走り、時折駅前に行くために国道を抜けます。静内までは、JRは海沿いを走る区間が限られているので、国道を走った方が海がよく見えます。さわやかな波の輝きが美しい太平洋を、しばし眺めます。

浦河駅付近の浦河町役場には、いろいろ銅像があります。停車中に車内から少し撮影しました。

その次は絵笛。牧場エリアを、駅に近いところまで乗り入れます。そういう景色もたまりません。

途中の蓬栄でトイレ休憩。様似から静内までは代行バスだと2時間。それなりの長距離なので、前日の帯広~広尾のバスと同様にトイレ休憩が設けられているようです。

さらに先に進むと、三石郵便局の前に、謎の着ぐるみが立っていたのを見ました。全く知らないキャラでした。何のゆるキャラでしょうか。

景色などを見ていると、案外2時間はすぐ経ちます。午後2時19分、静内に到着。

思い出の駅にて

静内では鵡川行きの代行バスまで2時間近くの待ち時間があるので、静内にしばしとどまります。

静内は、ボクが初めて一人で日帰り旅行をした4年前のあの日、列車待ち時間で立ち食いうどんを食べた、ちょっとした思い出のある駅です。

あの時は時間がなかったので駅舎をじっくり見てはいませんでした。今こうして見ると、少し違って見えます。結構開放感のある待合室がGood.

4年前にうどんを食べた立ち食いそば屋も健在。なんとなく、あの日と同じようにうどんを注文しました。しかし、冷やしは出せないとのこと。初日の新得でのことを思い出します。なんでしょう、どこも今は冷たいのは出さないのでしょうか。

こういううどんは、妙な情感があります。あるいは、いわゆる「思い出補正」というものなのかもしれません。なかなかおいしかったのを覚えています。

あの時はそして、駅の売店でちょっとした土産を買っていったのでした。今回はその売店で、飲み物だけ購入。暑い夏と乾燥する冬の旅は、飲み物を結構消費します。

そんな感じでちょっとだけ思い出に浸りつつ休憩。

さて、ただ暇を持て余すだけ、というのはボクの旅行では許されません。静内でも1か所ですが観光します。

駅の向かいにあるとみおか旅館さんでレンタサイクルをお借りします。ハイ、またです。これでこの旅3回目のレンタサイクル。もうこの旅、何の旅なんでしょう。丸一日鉄道に乗らずバスばっかり乗ってたり、何度も自転車借りたり……。このコーナーは「乗り鉄な旅行記」と題していますが、これちょっとしたタイトル詐欺なんじゃ……。

で、駅から少々離れた目的地に行きます。で、途中の橋が工事中だったので歩道を押して歩いていると……

「どこから来たの?」

「ホラ、今マスが川を上っていってるから、見て行きな」

道行く女性に声をかけられるがまま、しばし橋の上からマスの遡上を観察することに。豊平川のある札幌に住んでいながら、そういうものを観察したことのないボクですが、これが結構面白い。時折、魚影や水しぶきが見られ、魚たちが必死に川を上ろうとするのが見てとれます。

橋の上は歩道が狭く、通行人には少々迷惑をかけてしまいましたが……。新ひだか町の皆さんごめんなさい……。

ともあれ、こんな奇妙な出会いもあるもんなんだな、と思いつつ再び出発。

川を渡り切って少し進んだら左折。きつい上り勾配なので、自転車を押して歩きます。どんよりした曇り空の中、周りになにもない高所に行くのはちょっと怖さを感じます。急ぎ足で進みます。

目的地付近は逆に下り。一気に駆け下りて、到着です。その目的地とは!? 次頁に続く!!(こんな引っ張り方したって誰も食いつかんって)

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