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潮風とともに 小春日和は、小樽日和 Act.2 後編 / 北の大地のHEATな旅路・番外編

小樽潮風高校Project 小樽まちめぐりスタンプラリー。小樽市内12ヶ所のチェックポイントを巡る企画、参加2日目の後半です。

雪まみれで

午前中は3つのスタンプを集め、残るは5ヶ所。昼食も済ませたところで、さあ後半戦スタート……と意気揚々としていたら。

店を出たらコレである。

文学館を出たあたりから再び降り始めた雪は、いつの間にやら本降りになってまして、小樽を白く染めやがりました。

この年は初雪が非常に遅く、札幌ではまだほとんど雪を見ていません。しかし小樽は一足早く、銀世界に突入……。

どんどん降る雪を浴びながら、次の目的地へ。

向かったのは、小樽運河ターミナル。ここにスタンプがあります。

本来、天狗山ロープウェイにスタンプが設置されていたのですが、ロープウェイはスタンプラリー開始直後の11月4日に早々に休業となったため、スタンプがこちらに移設されているのです。

何分か外を歩いただけで、もう体中雪まみれです。入口で雪をほろって、中へ入りスタンプ回収。


さて次へ……と歩み始めると。

突如、頭に殴りかかる無数の小さな拳。

あられ……。

もうこうなると惨めにさえ思えてきます。楽しい街歩きのはずだったのに……。

「♪私は 私は 冷たい季節に何をやっている?」

……などと口ずさみつつ、もうひたすら苦笑い。


さてスタンプは残り4つ。ここからはペースを上げて集めていきます。

次のチェックポイントはすぐ近所、運河上にある浅草橋観光案内所です。

この場所は、だいぶ前に「小樽雪あかりの路」を見に来た時、暖を取りたくて売り子が売っていた謎の飲み物を飲んだ思い出があります(謎笑)。

スタンプを捺しつつ、近辺のスポットのパンフレットを物色します。

もう寒いし雪もひどいし、運河をのんびり眺めている場合ではありません。次行きましょう次。

小樽の産業と金融に触れる

次のチェックポイントも割と近く。運河の向こう側に向かいます。

あまり運河より海側に行ったことがなかったので、新鮮な感じ。

目的地はこれまたすぐ近く。「小樽ビール 小樽倉庫No.1」です。

ビールを造っている様子を見学できるとのことで、ちょうど開始時間直前だったので見学に参加してみました。

簡単な説明を聞きつつ、建物内を見学していきます。倉庫が飲食店を兼ねているので、お客が飲食しているフロアの真ん中に仕込み釜があり、それを間近で見学できます。

人がメシ食ってるすぐ上に土足で上がって釜を見学。なかなか凄いことしてます。

で、実は筆者、ビールが飲めません。麦の味の良さが全く理解できない上、そもそも炭酸系を体が全く受け付けないのです。なので、いまいちピンと来ず、うまく紹介できないのが歯がゆいところ。申し訳……。

それでも、歴史を感じる建物の中を見て回るのは楽しいものです。

その後、ラガールームを見学し、最後に麦汁を試飲。麦汁の段階だとびっくりするほど甘いのです。ただ後から麦の味がやって来て、思わずえずくところでした。


このまま一気にスタンプラリー完走まで突っ走ってもいいのですが、それだと後半の観光要素が虚無になるので、1ヶ所寄り道します。

さっき観光案内所でパンフを見つけて気になった、小樽芸術村へ。いくつかの歴史的建造物で構成されますが、今回はその中の「旧三井銀行小樽支店」を見学。料金は500円。

かつて「北のウォール街」を形成した小樽の銀行群の一つで、平成14年(2002年)まで現役だったとのこと。ニトリHDによる「小樽芸術村」としての活用にあたり、往時の雰囲気を再現するための改修が入ったとのこと。建造物とか芸術とかにドカンとお金出せるって、やっぱすげぇよニトリは。

外観は迫力ある石造りで、内部も絢爛豪華。小樽の旧銀行はいくつか見学してきましたが、どこも立派で美しいのです。凄かったんですね、かつての小樽は。

帳場や応接室だけでなく、金庫も見学できるのがここの良いところ。特に地下の貸金庫室は面白かったです。かつてリッチな人たちが大事なものを預けるのに使っていたといい、厳重な造りとなっていますが、万一人が閉じ込められても脱出できるように、金庫室の横に通路(人孔)があります。この構造が面白いなと。

なお、建物内ではプロジェクションマッピングの上映がありましたが、密になるのと、そこまで興味が湧かなかったので、見ずに退出。

そして

案の定、雪は降り続けています。もう若干イライラしてきてます。

さあ、あと2ヶ所さくっと埋めて、さっさと暖かい列車に戻って帰りましょう。

1ヶ所は、西にまっすぐ歩くと到着。ホテル・トリフィート小樽運河。スタンプは風除室にありました。

小樽潮風高校PJコラボの宿泊プランがありまして、気になっていないといえばウソになります。でも、まあ隣町在住ですし、仮に泊まるにしても他の旅の予算が無くなっちゃうので、今回はごめんなさいということで。

用もないのに居座るわけには。そそくさと退出。


最後の1ヶ所を目指し、歩き慣れた中央通を、小樽駅を見つつ、白い雪をキュッキュッと踏みつけて歩いていきます。

もう雪が……。どこもかしこも白一色。いよいよもって苦行のような感じがしてきました。

そしてもう一つの問題が、この辺りはとにかく人出が多く、しかも感染不対策者が多いこと。慎重にソーシャルディスタンスを保ちながら移動。

途中で左折し、都通り商店街に突入。

商店街にあるアニメショップの「アニメニクス」は、小樽潮風高校ののぼりが立って特別仕様に。さっきグッズは買いましたし、最近はこれ系のショップに用事がないので、今回はスルー。

環境省の"COOL CHOICE"啓発キャラと謎のコラボが実現(?)。

スタンプの在り処は、商店街事務所。祝日で事務所が休みなので、入口前にスタンプ台が置かれていました。

押印、よし。これにてスタンプラリー完走。

はい撤収!


札幌に戻ったら、雪は積もっていませんでした。一方、小樽の雪はこの次の日も降り続き、積雪は一気に30cmに達したとのこと……。

スタンプラリーを終えて

寒さと雪にやられてしまい、最後は駆け足となってしまいましたが、ともかく無事に12ヶ所のスタンプを全て集めることができました。

さて今回のスタンプラリー、実のところを申し上げると、楽しめるかどうか不安がありました。景品や割引がなく、施設での特別な催しもあまりないので、どうだろうかと。

それでも、「小樽潮風高校」の世界観を想像しながら小樽を巡るのはなかなか面白く、水族館の案内など楽しめる要素もありました。また小樽そのものが魅力たっぷりで、巡るだけでもやっぱり楽しいのです。

ファンであればグッズだけでも行く価値があるでしょうから集客効果もありますし(筆者はボイロ・ソフトウェアトーク界隈に造詣こそあれ「ファン」というほどではないのでグッズは1点だけにしましたが)、しかも当サイトが記事を出すまでもなく、既に多くの参加者の方々が動画やブログなどで小樽の魅力を発信しています(本記事の存在意義ェ……)。そういう意味でも、すごく意味のある取り組みだと思います。

訪問後に公開されたオーディオドラマ(外部リンク)も聴きましたが、小樽の街並みを思い出しながら聴いていると、また行きたくなってしまいます。いやいつでも行ける距離だけどさ。

こうして実際に参加してみて、筆者自身も小樽をもっと好きになりましたし、小樽がこうして注目され、交流人口が増えるきっかけを作ってくれたこの企画があって、すごく嬉しいな、と改めて思いました。

この記事も、まあ相変わらずド下手くそな筆致と写真で申し訳ない限りですが、それでも小春たちが愛した小樽というまちの良さが少しでも伝わってくれたら、それ以上に嬉しいことはありません。

「小樽潮風高校」PJに携わっている関係者やクリエイターの方々に敬意を表し、「小春六花」というキャラクターの今後の活躍を祈念し、また小樽が多くの人に末永く愛されることを願い、本記事の最後とさせていただきます。最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。

表紙

  1. 表紙・もくじ

Act.1 自転車で祝津&地獄坂めぐり(11月16日)

  1. 前編
  2. 後編

Act.2 白雪の市街地さんぽ(11月23日)

  1. 前編
  2. 後編

余談 札幌~小樽で乗車した列車について

  1. 余談

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