「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

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潮風とともに 小春日和は、小樽日和 Act.1 前編 / 北の大地のHEATな旅路・番外編

小樽潮風高校Project 小樽まちめぐりスタンプラリー。小樽市内12ヶ所のチェックポイントを巡る企画です。

1日で回ろうと思えば回れますが、それだと単にスタンプを捺すだけになりそう。せっかくなのでしっかり楽しみたい。ここは2日に分けて巡ります。

初日は、今年(令和3年=2021年)から始めた「折りたたみ自転車での輪行」というスタイルで、駅から離れた場所を中心に訪問します。

早起きして朝市を楽しむ

11月16日の早朝。まずは自転車を担いで札幌6:28発の普通列車に乗り、小樽へ。日程の都合上なるべく早く動きたいのと、自転車が他の乗客の邪魔になるラッシュアワーを避ける目的で、朝早く移動。

しばらくすると、右手に海が広がります。一気に開ける視界は、単なる通勤車両さえも観光ムードに変えてしまいます。いつも乗っていますが何度見ても好き。

7:16に小樽駅に到着。この日は小樽駅スタートです。

自転車で走りやすい、暖かい日……つまり「小春日和」であってほしいわけですが(記事タイトル的にもね……)、最高気温は1ケタという。

いやこの程度何てことない。「雪降ってなかったら小春日和」。いいね?

せめて天気が良ければ助かりますが、どんより曇り空……。まあ、言っても仕方ない。

駅前ロータリーの隅っこで自転車を輪行解除します。自転車は"CARACLE-S スポーツ rev.3"。20インチタイヤながら折りたたみサイズは超コンパクト、しかも9段変速でスイスイ走る、輪行旅がしやすい珠玉の一台。この鋼の愛馬とともに、いざ小樽の街へ。


スタンプ帳は運河プラザで販売。オープンが9時なのでまだ早すぎ。この間に、小樽らしい朝食を。

セイコーマートで飲み物調達の後、西に移動。

鱗友朝市。そう言えば小樽でちゃんと海産物食べたこと無いな、ってことで。

市場の奥にある食堂に入店。

いろいろ美味しそうなメニューがあり目移りしそうに。海鮮丼もあります。他にもイカが手頃な値段で出てました。

でも、今回は豪勢に行き過ぎず、「朝市定食」(¥1,000)を注文。

焼き魚に刺身とイカのサラダの小鉢が付いてきます。値段を考えるとなかなか。

焼き魚はその時々で変わるようですが、今回はシャケ。脂が乗っていてとてもおいしい! 焼き方もよく、普段の食卓では食べられないおいしさでした。

刺身はイカとサーモン、そしてホタテ。今回は朝市定食でもイカが出てきました。どれもプリプリ。

サラダのイカも美味。安いのに何を食べてもおいしい。これはいいお店を知りました。

いやあ、朝から素敵な食事でした。

それとヨーグルト。


では朝市を後にして、運河プラザの方へ行きます。まだ時間が余っているので、ゆっくり走って時間調整。

道中、北海製罐小樽工場第3倉庫の前を通過。老朽化により解体される計画でしたが、運河の景観を守るべく保存されることになりました。今後どうなるでしょうか。

しばし見物の後、運河プラザ周辺に移動。時間まで運河を眺めます。

すると、雲から太陽が顔を覗かせ。

運河が、パッと煌めきました。

何だか、今日は――

良い一日になりそうだ。

ラリー開始、まずは祝津へ

9時だヒャッハー!

さっそく運河プラザに入り、スタンプ帳(¥500)ゲット。

スタンプを7個以上集めた人に先着で配布していたプレゼントは終了しており、それでも良いか確認されましたが、それは承知の上です。

というか先着たったの100名って。運営さん、ボイロ界隈の動員力ナメすぎ。東京の大田区産業プラザが毎度どないなことになってるか知らんわけじゃないでしょうに。

で、何で特典もないスタンプを集めるのかって?

企画を当サイトで取り上げるための取材というのもありますが、何よりこのスタンプ自体が魅力なんです実は。

スタンプの図柄は各スポットにちなんだ六花らのイラストですが、描いたのが「もやししゃも」さんという方です。

界隈ではかなり名の通ったお方で、デフォルメサイズの可愛らしいイラストに定評があります。動画サイトではかつて人気のゲーム実況シリーズを上げており、面白いし自作イラストも良いしで大好評でした。

こんなん、集めるしかないべさ。

というわけで、早速最初のページに運河プラザのスタンプを捺します。

さあいよいよ楽しいラリーの始まりだ。


まずは、中心部から離れた祝津の方へ。祝津にチェックポイントがあるというのが、今回早くから動きたかった最大の理由。

結局灰色一色に戻ってしまった空の下、小樽中心部を離れ、北へ。祝津までの道は平坦で走りやすく、距離もそんなに長くない……のですが、途中にトンネルが3つ。

実は折りたたみ自転車の旅を始めてから、トンネルに入るのはこれが初。ここはまあまあ広いので走ること自体は大丈夫ですが、車の音がトンネル内に反響して、どっちからどれくらいのスピードで来ているかわかりづらく、それがけっこう怖い……。

ともあれ、無事に抜けて祝津へ。待ってましたとばかりに海風に吹かれ失速。ただでさえ寒い中風切って走ってるのにこの海風はきつい……。

身震いしつつも進み、スタンプのある施設……

……を無視して、小樽貴賓館へ。せっかく祝津に来たので、寄り道です。

入館料1,100円を払い、鰊御殿(旧青山別邸)を見学します。建物保存は大変なので高いのは当然。

かつて大量に水揚げされたニシンで財を成した人の屋敷。建材・装飾・調度などにこだわっているのがわかります。

見ていて、ここまでやるのか、と度肝を抜かれるほどの力の入れよう。

……さっきから海風でそこら中の窓がガタガタ言ってる。自転車で走るのきついんで収まってくれませんかね……。

一通り見物した後は、「和風レストラン 花かずら」で甘味をいただきエネルギー補充。御殿の雰囲気に合わせて、抹茶とお菓子のセット(¥825)。

あ、抹茶の作法が思い出せない。スマホで調べて、それっぽくやってみる。その場で作法をネット検索、なんという時代……。

おいしくいただき、次の目的地へ。

水族館見学 with 小春サウンド

祝津にあるチェックポイントは、もちろんおたる水族館です。

駐輪スペースが最初見つからず、駐車場の係員に指示され移動。

出たな、小春六花! 貴様の挑戦状、しかと受け取ってここに来てやったぞ! 我が北海鉄旅神拳(?)でミッションなどあっさり完遂してくれる!

などと戯言吐きつつスタンプゲット。これで2つ。

せっかく来たので、見学しましょう。入館料は1,500円。

で、水族館ではスマホで聞ける音声ガイドがあり、小樽潮風高校コラボで「CeVIO AI トークボイス 小春六花」による案内が選べるようになっていました。これをスマホで再生しつつ見学します。

やっぱりだいぶ自然に話すし、声も好きな声質で、いいなあ。ただ、所々にCeVIO特有の癖みたいなのが残ってて、でもそこがかわいい。

※「CeVIOの癖」と言われてもわからない方へ:ローソンのセルフレジの音声案内の喋り方です。

生物はあまり興味のない分野ですが、こうしてガイド聞きながら見てみると面白いです。

今まで気付いてなかったんですが、この水族館は小樽の魚が展示の中心になっています。ガイドを聴きながら見ることで、魚だけでなく小樽のことをより深く知ることができました。

ところが、館内のBGMが筆者を苦しめます。リアル生活でお世話になっているところの事業所でいっつも流れてるBGM(provided by 株式会社USEN)が流れてて、「もう聞き飽きてるのに~!」ってなりました(苦笑)

それを救ってくれたのも小春の奴でした。ガイド音声に集中していれば音楽は聞こえません。ナイスだ小春。

ただ喋りの内容。座布団を没収せざるを得ない。あとニシンの説明、あれわざとやってるよな?(何のことかって? 聴いた人はわかります)

などと言いつつも、喋りを聞いていると、一所懸命案内してくれている小春の姿が目に浮かびます。

この愛すべき地域のために頑張ってる彼女の様子を思ったら、何だかかわいい後輩ができたような気持ちに。

いいぞ小春、頑張ってんな……どこぞの名ばかり観光大使とは大違いだぜ!!

まあそれはともかく。時間がおしてきたので、ぼちぼち次に向かいます。ありがとよ小春、おかげで楽しめたぜ。

表紙

  1. 表紙・もくじ

Act.1 自転車で祝津&地獄坂めぐり(11月16日)

  1. 前編
  2. 後編

Act.2 白雪の市街地さんぽ(11月23日)

  1. 前編
  2. 後編

余談 札幌~小樽で乗車した列車について

  1. 余談

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