海とひとの風景 / 北の大地の、ふとした風景

日本海側に面した増毛町の、ある集落に立つバス停。

目の前に広がる日本海と、海岸線に沿った道路に面した家々。煌めく水面と吹き抜ける海風を感じながら佇んでいると、まるでこのバス停が、映画の世界のものであるような気さえしてきます。

令和3年（2021年）5月 増毛町

旅行「留萌本線散歩～たそがれの盲腸線～」で乗車した列車の車窓から撮影した、日本海に落ちる夕日と港町の情景です。

今や過去のものとなった留萌本線留萌以西の区間から見る海沿いの夕景は、今なお脳裏と心の深層に焼き付いて離れません。

夕日を受け、半分だけ影の世界に入った民家は、落陽と海原の煌めきを際立たせるだけでなく、こちらに何かを訴えかけてくるようにさえ思えます。

平成27年（2015年）8月 留萌市（JR留萌本線 礼受→瀬越間 車窓）