初めてのノースレインボー&小幌再訪・春の陣(平成28年4月30日)
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小幌・自然ウォーク
小幌ではボク含め十数人が下車。相変わらず「秘境」とはかけ離れた様子でございます。まあ、あちこちで指摘されているように、大幹線である札幌~函館のルート上にあるからには、秘境じゃないんですよね、もともと。
さて、今回はすぐ帰らず、午後5時台の普通列車で出るので、2時間以上の時間があります。この時間を使って、小幌駅付近を散策です。
今回の小幌訪問に先立って、例の同人誌「礼文華観光案内 ちょい+」を購入し、下調べを行いました。今回は、その本に載っている「初級」のルートのみをたどることにします。
下準備といえば、今回のために靴を新調しました。前の靴はボロボロだったので普段履きの靴は買ってあったのですが、旅行やアウトドアに適したシューズがなかったので、家の近くの靴屋で買って、履き慣らしておきました。
さらに軍手と、念のため鈴も用意。一方、季節が春なので、前回用意した虫対策は無し。
十分な準備をして臨む今回の小幌アタック。乗ってきた列車が去ったら、間髪を入れず出発。
まずは坂道を一気に下り、「文太郎浜」と呼ばれる海岸へ。駅から伸びる二つの道のうち左を行き、看板があるところで右折、すぐ海の方向に曲がります。というか町管理だからなのか春だからなのか、しっかり道がついているので迷うこともありません。
急勾配を慎重に下って浜に降ります。少々骨が折れましたが、道中の可憐な花(オオアラセイトウ……でいいのかなあ)や、海と崖の景色をゆっくり拝める文太郎浜の眺望を楽しめるので、収支は余裕でプラスです。
また坂を上って、さっきの看板のところで今度は左へ。有名な岩屋観音を目指します。
上ったり下りたりとせわしない道のりですが、浜よりは楽で、ところどころ海を見下ろしたり、花が咲き乱れていたりと癒される風景が続き、気分も上々。
後半はそうもいかず、ところどころロープにつかまって移動する箇所も。なくてもなんとかなりますが、一つのミスが命取り。大事をとって、カメラをリュックにしまったうえで、ロープにつかまって斜面を下ります。また途中ぬかるんでいるところもあったので、軍手は持ってきて正解でした。
カメラを出し入れするのに立ち止まる一方、ペースを上げて進んだので、20分足らずで岩屋観音のある入り江に到着。
海に向かって右側に、洞穴があります。そこが小幌洞窟であり、岩屋観音です。中は数体の像と、祠が。軽く中を見物しましたが、不気味さを感じてすぐ退出。それもそのはず、ここはかつて人骨が埋まっていた遺跡でもあるようです。
景色は、先ほどの文太郎浜とは違って、入り江なのでそこまで見晴らしはよくありません。でも入り江には入り江の味わいがあります。
しばらく滞在しようと思いましたが、とみに風が強くなったので、早めに戻ることに。結局その後も天候が崩れたりはしませんでしたがね。
帰り道はさらにペースアップ。時折ヒヤリとする場面があったので、もう少し慎重に歩くべきでしたね。途中2人ほどとすれ違いました。
駅に戻ってきたのは4時すぎ。いつの間にか人が減り、警備員もいなくなっていました。4時前の列車ですぐ取って返す行程だったんでしょうね。
先ほどすれ違った人たちも、割とすぐ駅に戻ってきました。途中であきらめたな、さては。
一方ボクはまだ歩きます。今度は、駅前の2本の道路のうち右へ。しばらく行くと奇岩「オアラピヌイ」を木々の間から拝むスポットに到着。さらに進むと、ロープやハシゴで急斜面を下りるポイントが。
ロープの区間は足元がおぼつかない感じで、この日一番の慎重さをもって降りました。さらにその先にはハシゴ。「ラダーはイヤだなあ」と思いつつ、その先の眺望に期待し、意を決して降りました。慎重に慎重を重ね、体重をかけても問題ないかを確かめながら。
なんとかクリアすると、やはり先ほどよりきれいに岩や海が拝めるところに出ました。ひとしきり見たところで戻ります。その先も急斜面なので、ギブアップです。
これで、小幌駅付近の行きやすいところは概ね踏破ですかね。とりあえず、最低限の目標だった岩屋観音は制覇したので、オーケーということで。一応、これで「小幌駅に行った」と胸を張って言えるのかな。
総括すると、秘境を歩くというよりは、自然公園を散歩している感じでした。しかし、海、山、岩、花など、自然の織り成す景色に癒されながら、楽しく過ごすことができました。これは「秘境駅」っつーか「自然公園の中の駅」ってなカンジですかね。
また、初級コースだと道がしっかりついているので、「先人と心を一にしながら……」なんていうスローライフじみた感じでもありません。すでにきっちりと切り開かれ、割と頻繁に人が通る道を、そのままなぞるだけですから。そういう意味でも、自然公園じみていた気がします。
ただ、先述の「礼文華観光案内」にはもっとたくさんのコースが載っており、それらは半ば山歩きのようなルートでさらに分け入っていく感じだったので、ボクの探索はスカートの上から尻を撫でるようなものだったのかもしれません。
小幌探索を終え
駅に戻ると、他の訪問者たちがカメラを構えています。ホームに三脚立ててる不届き者もおりましたが、注意したところで効き目がないのはわかっているので、無視。
ボクも倣ってカメラ(ただしビデオカメラ)を用意し、やってくる列車を撮影……の前に、反対のホームに行って、駅ノートを拝見。
先ほどの「礼文華観光案内」の著者が管理している駅ノートの入れ物は、数か月前に大型化したそうな。見つけやすいったらないです。
駅ノートの書き込みなんぞ見つつ、自分も少し落書きしつつ。最近の書き込みで面白いものはなかったので、さっさとしまいます。この時入れ物のフタが取れましたが、あれはそういう造りなのか、もともと壊れてたのか……。あ、壊れてたとしても、犯人は少なくともボクじゃないです。「バキッ」じゃなくて「ポロッ」でしたから。
改めて、ビデオカメラを構えて、通過する列車を待ちます。
ここから数分ごとに列車が通過するボーナスタイム。まず札幌行きスーパー北斗15号、次いで函館行きスーパー北斗16号(ともにキハ281系)、さらに臨時特急北斗95号、こちらはさっきの北斗88号の折り返し、つまりノースレインボー車両です。
あとは他の訪問者の方と話をして過ごしていました。2人ほどと話をしていましたが、二人ともボクと同様に長万部に行くようだったので、途中まで一緒に行動することに。
5時をまわると、一気に冷えてきました。それでなくてもこの日は寒かったのでそれなりに着込んではいましたが、上は他になかったのでウィンドブレーカー。ガッチリ冬用の上着着ていた他の方がうらやましくなるくらい冷えました。失策失策。
鉄道やら北海道やらの話をしていたら、お迎えの列車の時間。長万部行き普通列車。車両はキハ40かそれとも150か、なんて話していたら、来たのはキハ40形350番台。日高本線の運用がほとんどなくなったので、札トマのエリアすべてに出張しているのは知っていましたが、まさかここで出会うとは思っていなかったので、意表を突かれた気分でした。
列車の中でもおしゃべりしてたら、あっという間に長万部。日もだいぶ沈んできました。体も疲れたうえ汗をかいているので、ここでうってつけの長万部温泉。
長万部から、長い帰途
以前も入った長万部温泉に行きます。同行の2人は両方長万部温泉に向かうとのことで、一度来ているボクが先導する形で移動。
今回は、ホテル四国屋さんで日帰り入浴。今回も、「あがってもずっとポカポカする」という長万部温泉独特の効果を生かして、温まりました。同時に小幌でかいた汗をしっかり流しました。
で、駅への戻りは大回りしてセイコーマート経由。このせいで割と余裕がなかったのですが、問題なく駅に到着。
では、あとは札幌に帰ります。こんな時間に長万部にいるのはなかなかありません。ここから帰るには、海線経由だと途中で特急に乗る必要が。前にやった山線ルートでもいいんですが、帰りが日付変わった後になっちゃうので今回はやりません。乗車券往復割引きっぷのかえり券を生かして海線ルートでまいります。
まず長万部から東室蘭まで普通列車。車両はさっきと同じキハ40 359。1700番台より座席がちょっとだけ柔らかく、30km/h付近でのショックもないので、1700番台より好きです。
乗客は他に誰もいません。車内でひとり、セイコーマートで買ったホットシェフのカツ丼を食べてました。カツ丼、ヤミーでした。
洞爺でやっと他の乗客が乗り、東室蘭までには客は7~8人くらいになってました。
東室蘭で特急スーパー北斗21号に乗り換え。前月のダイヤ改正で北斗系統が増発されたので、この列車はまだ最終じゃなかったりします。
車両は、キハ281系。ボクがキハ281に乗るのは、なんと15年ぶり。小学生低学年の時に吉岡海底駅のドラえもんワールドに行って以来、家族旅行では格安プラン使ったから往復キハ183系だったり、前年の東北旅行の最初で乗ると思ったらキハ283が代走で来たりと、なんか知りませんが海線に結構乗ってる割にキハ281と全然当たらなかったんですよね。
6号車の自由席を確保。この時間でも、大型連休とあっては結構乗ってます。
加速の時の音は、キハ283のような唸り声ではなく、普通にエンジンの音がします。また振り子なのでそれなりに揺れますが、キハ283ほどは跳ねません。そんな風に、キハ283と比較しながら乗り心地を味わっていました。ちなみに北斗・おおぞら系統の所要時間増大により振り子停止が噂されてますが、振り子は使ってます。あの揺れは間違いなく振り子です。ボクが証明します。
さて、JR北海道は新幹線開通・ダイヤ改正に合わせて車内放送などを一斉に更新しました。普段乗っている札幌近郊もいろいろ変わってまして、この日乗ったワンマンの普通列車のドア放送も変わってました。そして、この時乗っていた特急列車の自動放送も、内容がちょっと変わっていました。
また、行きと同様、登別到着前には中国語の自動放送も。中国人観光客に最近洞爺や登別が人気なんだそうで、それでJRも中国語放送を導入したようですが、だったら空港行く人のことを考えて南千歳到着前にも流さなきゃならんと思うんですがね。まあいいや。
その南千歳で、特急料金をケチる目的で下車。ホームを移動し、快速エアポートに乗り換え。車両は733系3000番台。たびたび乗ってはいますが、エアポートでこの形式に乗るのは初だったり。
車内は混雑。なんとか座れましたが、立ち客も結構いました。
もう暗いし、ロングシートだしで他にやることもないので、車内ではスマホでこの旅行記の編纂に取り掛かっていました。
気が付いたらもう札幌市内。新札幌を出て……といったところで、列車は一旦停止。その直後、横を貨物列車が通過。これは、札幌貨物ターミナルから貨物列車が出てくるのを待っていたんですね。ここが千歳線のダイヤのネックのひとつで、今後新千歳空港の利用客増加に伴って問題が顕在化してきかねない部分です。
貨物列車が通り過ぎるのを待って、列車は再び元気よく走り出しました。ボクは例によって白石で列車を降り、帰宅。短いようで長い一日が終わりました。
あとがき
というわけで、無事小幌再訪を果たし、今回はある程度散策もしました。またノースレインボーにも無事乗車を果たし、今回の2つの目的は達成されました。
さて、今回は大型連休ということで、余裕で日程を確保できましたが、今後はなかなかそうもいかないかもしれません。
ボクは今(本記事の初版の時点)、JR北海道の在来線を今年度じゅうに全線走破することを目指しています。そのために6月ころに旅行に出たいのですが、うまく日程を確保できない可能性があります。
ボクのように旅行しないとダメな性分の人間は、旅行に行けない時期でも、どこかに出かけないとどんどん欲が溜まっちゃいます。
それでも、今回(秘境な感じは全く味わってないとはいえ)いろいろと楽しむことができ、笑顔で帰宅することができたので、とりあえず旅行行きたい病は現在小康状態です。
願わくは、さっさと目の前の課題を片付けて、また大きな旅行に……。
まあそんな感じで今回は以上……じゃないんですね、今回はおまけコーナーを用意してございますので、どうぞご覧ください。
