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紅葉半端ないって! "元気"に層雲峡散歩(平成30年9月17日)

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上川・北の森ガーデンにて

層雲峡から乗ってきたバスを、上川市街で降ります。この後の日程の都合で、駅前ではなく国道沿いの「ポンモシリ」バス停で下車しました。

この後は上川で夕食をとってから帰るのですが、バスの本数が少ない関係で、夕食まで時間が余ってしまっています。なので、バス停近くの「北の森ガーデン」で時間をつぶす算段です。

ちなみに、最初は同じく付近にある「レストハウス上川」に行こうかと思ってましたが、調べてみたらとっくの昔に閉店してたようです。

バス停からちょっと歩いて、北の森ガーデンに到着。実は以前一度だけ来たことがあり、「アイスパビリオン」という極寒体験施設に入ったのですが、一度行ったところに、しかももう冷え込んできているのに入る気にはならず。極寒体験なら小樽にもありますしおすし。

今回はとりあえず、入場無料の熊牧場に行ってみます。

中に入ると、熊がいました(たりめーだ)。熊たちはこちらを警戒するでもなく、それぞれに座るなり歩くなりしていました。熊にあげる用のおやつも販売されているようですが、別に興味はないので、適当に眺めるだけ。

別の檻を見ると、一頭の熊が床に座り込んでいました。手元を見たり、顔を上げてどこかを見つめたり、また俯き加減になったりと、まるで思索にふけっているような、あるいは何かを憂いているような佇まいでした。思わずグッと来て、その姿をカメラに収めました。なんかの素材に使えそう。

5時閉場なので、時間を見て退場。思いのほか楽しめました。


その後は施設内に入り、お土産コーナーへ。せっかく上川地方に来たので、何か特産品でいいの無いかな、と物色。

そういえば隣の愛別町はキノコが有名だっけな、と思い探してみると、愛別町産の乾燥マイタケ(734円)を発見。この地域のけっこういいホテル(どこだったかは忘れました)で使っているのと同じやつだと書いてありました。味噌汁にでも入れようかな、と購入。

お土産は層雲峡でも十分買ったのでこのくらいにして、あとは休憩。適当な時間になったら出発。


今度は町の中心部を目指します。現在地からは十数分歩き、途中で跨線橋で線路を越えます。

夕暮れの町外れ。人影もなく、静かな時間が流れていました。

跨線橋を越えると、駅にほど近い町中心部に入ります。人が少ない場所を歩いていると、町に入ると思わずホッとしてしまいます。都会人の感覚なのかな?

ここで営業中のスーパーを発見し、飲み物の補充のため入店。旅先で飲み物を補充するなら、コンビニや駅売店が手軽ですが、できるだけスーパーで買うようにすれば節約できます。

安いものがあればついでに買おうかな、と店内を見ていると、低脂肪牛乳が普通に並んでいるのを発見。この当時、震災による全道停電に伴って、牛乳の供給が一気に減り、札幌では牛乳がなかなか出回らず、特に需要の高い低脂肪乳はまずお目にかかれない状況でした。一方、札幌から離れた場所では割と牛乳が手に入るとの情報もあったので、それを念頭に日配コーナーを見てみたら、見事ビンゴでした。自宅の牛乳事情がなかなかにのっぴきならない感じだったので、1本買って帰ることに。

なお、札幌でもこの次の日あたりから牛乳が出回り始めました。せっかく重いものを持って帰ったのに、あまり意味がなかったという……。

お手並み拝見! 上川ラーメン

いい時間になったので、ここらで夕食とまいります。

本日の夕餉は、ラーメン。上川町は「ラーメン日本一」を標榜し、PRに力を入れています。このラーメン群雄割拠の北海道で、しかも「道内一」じゃなく「日本一」を名乗るとはずいぶんじゃないか、と前から気になっていたのです。

今回は、上川駅からほど近い「きよし食堂」さんを選びました。さっそく、しょうゆラーメン(¥700)を注文。はてさて……。

ほどなく、「日本一」ののぼりを持った桃太郎がやって来ました。早速口に運んでみようじゃありませんか。

まずは何もせず麺をひとすすり。「ラーメン日本一」の根拠は、大雪山麓の清らかな水を活かした製麺・スープづくりにあるといいます。確かに、味の整った麺はなかなかのお味。

続いてスープを飲んでみましょう。これが非常にうまい! 飾らない無骨な味わいながら、水そのものが良いのでしょう、直球でおいしいスープに仕上がっています。

スープの味を舌に覚えこませた状態で、さらに麺をすする。なるほど、自信を持っているだけのことはあります。スープが麺を、麺がスープを、いずれも殺すことなく、一つのチームとなって味覚を挟撃してきます。いけるぞぉ、これは!!

……とはいいつつも、「日本一」と言うには若干物足りないと感じたのも事実。麺の味わいにもう一つパワーが足りないような気がしました。

あくまでこの店だけ食べての評価ではありますが、道内で比較しても「北海道五大ラーメン」(函館・しお、札幌・みそ、旭川・こってりしょうゆ、釧路・あっさりしょうゆ、室蘭・カレー。ボクが勝手に命名)の牙城を崩すほどではないと感じました。ただ、五大を除く道内ラーメンの中ではかなり高いレベルにあると思われ、五大ラーメンのすぐ下の「準トップクラス」を制定するとしたら、そこに入れても全く問題ないと思います。

ちょっとリッチな帰りミッチ

おいしいラーメンを堪能したところで、そろそろ家路に着きます。

帰りももちろんJRです。旭川までは普通列車で移動。遠軽始発(当時)の普通列車を待ちます。

上川駅の2・3番ホームには、ちょっと変わったデザインの屋根があります。こういう個性のある駅ってのはいいものですな。

空を見上げると、月がこうこうと輝いていました。この日はちょうど上弦の月で、綺麗に二等分されたような月光が幻想的。

その近くには星々が、初秋の空を彩ります。札幌のような都会にいてはなかなか見れないものです。しばし情景を楽しみます。

……もっとも、地震で停電の時に、札幌でこれを遥かに上回る満点の星空を見てしまったわけですが。


石北本線普通4620D 旭川行き(上川18:40 → 旭川19:50) 車両:キハ40 1711(2両編成・1両目)

定刻より若干遅れて、キハ40形2両編成+キハ54形1両(キハ54は回送)という布陣の列車が入線。もう寒くなってきているので、ドアが開いたらすぐ乗り込んで暖をとります。

上川ではもともと数分の停車時間があるので、上川発車は定時。

旭川までは1時間強の道のり。もうけっこう疲れているので、のんびり過ごしてました。たぶん。というかどう過ごしてたか覚えてない。

車内には、ボクと一緒に上川で乗車した観光客若干名のほか、遠軽方面から直通の乗客がこれまた若干名。乗客はそれ以外になく、閑散としています。いかにもローカル線の夜の上り列車という感じで寂しいものですが、それでも観光利用が一応あるのだなあと。

約1時間後、旭川の街灯りの中に突入。ほどなく、旭川駅に着きました。

旭川では20:00発の特急カムイ46号に乗り換え……ではなく、しばらく旭川駅にとどまります。理由は後程。

というか、カムイ46号は震災による電力不足のため運休してました。実はさっき乗ってた普通列車、この年の3月のダイヤ改正で時刻が変わり、それ以前は接続してなかったカムイ46号に接続するダイヤになったんです。なのにせっかくの紅葉シーズンに乗り換え先が運休……。不運なヤツです。

そんなわけで、旭川駅で1時間以上の待ち時間。最初は駅のホームで特急サロベツ3号(ノースレインボーエクスプレスで代走)を撮ったり、駅前を散歩したりして過ごしましたが……。

結局待ちきれなくなり、隣の旭川四条まで列車で往復することに。久々にキハ54形に乗りたくなったので、旭川四条20:52発の旭川行き(音威子府始発)にキハ54が充当されている可能性に賭けてみたワケです。

石北本線普通4533D 上川行き(旭川20:46 → 旭川四条20:49) 車両:キハ40 1718(単行)

宗谷本線普通330D 旭川行き(旭川四条20:52 → 旭川20:56) 車両:キハ40 1714(単行)

そしたら、見事に往復ともキハ40が来やがりました。行きは上川行きなので当然として、帰りは前に同じ列車乗った時キハ54だったのに……!

まあ複数車種が共通運用の便で、狙った列車に乗れないのを悔しがってもマヌケなだけですな。戻りの列車が遅れたおかげで、旭川四条の風情ある待合室も見れたし、オーケーオーケー。(なんか地方私鉄の駅っぽい雰囲気を感じて、すごい気に入りました。)


特急宗谷 札幌行き(旭川21:30 → 札幌22:57) 車両:キロハ261-202(4両編成・1号車)

それでは、札幌に帰ります。

ラストランナーに選ぶのは、稚内からの特急「宗谷」。そして、乗るのは1号車後ろ寄り。そう、グリーン車です。

この宗谷のグリーン車に乗るために、旭川で列車を待ったのです。

ふだんはグリーンなんてまず使いませんが、当サイトを作ってから事情が変わりました。当サイトの「北の特急(+α)図鑑」にグリーン車の写真を載せるため、道内各形式のグリーン車に最低1回ずつ乗る必要があるのです。

「ホームライナー」では乗れない形式なので、こうして旅のついでに乗るわけですね。

グリーン車に乗りたいだけなら、上川で特急オホーツク4号を待つ手もありますが、キハ183系のグリーン車には後日乗る予定があったのでその時に回し、今回は当面他に乗る予定のない宗谷のグリーン車を選びました。

そんなワケで、この旅行記コーナーでは初となるグリーン車に乗って、札幌までの約1時間半を過ごします。

震災直後ということもあり、旭川から、それもグリーン車に乗るやつなんて他にいないだろうと思ったら、意外にももう一人いました。

この時点でなんとな~く想像してましたが、案の定といいますか、その人もボクと目的同じでした(苦笑)。札幌まで撮影班(?)2名体制ということに。

グリーン車は満席。早めに一人掛けの席を取っておいてよかったです。退潮著しい宗谷特急ですが、グリーン車は9席しかないこともあってか、まだ埋まることもあるようですね。

一方、普通車はガラガラの様子。途中でトイレに立ちましたが、その時通過した1号車普通車は乗客ゼロ。何とまあ……。

しれっと旭川駅で買っていた、生チョコサブレの「蔵生・ホワイト」と、旭川斉藤牧場の牛乳(いずれも価格失念)を車内で楽しみつつ、座席の座り心地を堪能。

デンマーク国鉄と共同でデザインされた室内には、本革の座席がしつらえられています。しかし、そのタイプの座席の中でも初期型で、かつ経年劣化が進んでいて、ヘッドレストがズルズル落ちてしまいます。ヘッドレストと背ずりの隙間には、二つに折られた車内誌が突っ込まれていました。自分の前にそこに座っていた誰かがヘッドレストの降下を防ぐのに入れていたのでしょうが、ほぼ効果なし。

「経年とともに味わいが増す」とJRが雑誌で意義を強調していた本革も、年季が入っているというよりはくたびれた風に見え、却って悪印象。しかも茶・黒系ではなく青色なのでくたびれ感マシマシ。座り心地はさすがグリーン、上々なんですが、そこかしこに気になる点があるせいで本当に残念な印象に……。

やっぱりキハ281・283系のリニューアルグリーン車のモケット座席の方がいいな……と思っていたら、JR北海道も同じことを考えていたのか、この年からキハ261系の新車のグリーン車はモケット座席になりました。

なーんて講釈垂れてる間に、札幌に到着。車内全体の写真を撮って、下車。これにて一日散歩終了。

半ば思いつきで企画した一日散歩でしたが、紅葉の美しさは忘れられません。7月のラベンダー観賞の旅(いずれ旅行記にする予定)に続いて、この年の流行語だった「半端ないって」というフレーズが思わず口から出てくるような感動を味わいました。

その他にもいろいろ収穫があったので、行ってよかったと感じています。

層雲峡やその周辺はまだまだ魅力がいっぱいあるので、いずれまた訪れてみたいなと思いました。公共交通でのアクセスが困難なところも多く、次は車で行くことになるかもしれませんが。

北海道の観光が、少しでも早く「元気」を取り戻せるように。今後も旅行記などを通じて、一つでも多く北の大地の魅力をお伝え出来たらと思っていますので、次の旅行記もぜひお楽しみに。へばな~。

行程
移動手段乗車出発時刻下車到着時刻車両
特急オホーツク1号札幌6:56上川9:16キハ183-7555(4両編成・3号車)
道北バス 83系統上川森のテラスバスタッチ9:50層雲峡10:20日野・ブルーリボン
大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ層雲峡10:40頃黒岳10:47頃-
大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ黒岳12:20頃層雲峡12:27頃-
道北バス 81系統層雲峡15:40ポンモシリ16:15頃-
石北本線普通4620D 旭川行き上川18:40旭川19:50キハ40 1711(2両編成・1両目)
石北本線普通4533D 上川行き旭川20:46旭川四条20:49キハ40 1718(単行)
宗谷本線普通330D 旭川行き旭川四条20:52旭川20:56キハ40 1714(単行)
特急宗谷 札幌行き旭川21:30札幌22:57キロハ261-202(4両編成・1号車)

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