「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

……北海道の旅行・鉄道の魅力をアグレッシブに発信する"闘う情報サイト"です。

  1. トップページ >
  2. 乗り鉄な旅行記 >
  3. 紅葉半端ないって! "元気"に層雲峡散歩

紅葉半端ないって! "元気"に層雲峡散歩(平成30年9月17日)

2/3ページ

黒岳七合目の光景

リフトで山を上ること約15分、黒岳七合目に到着。リフトを降り、振り返ると――

晴天の下、眼下に見下ろすは青々と茂った山々。これまでの人生最高地点となる標高1,520mから見下ろす、大パノラマ。

空気も澄んでおり、かなり遠くまで見渡すことができました。山々を見下ろす絶景に、おいしい空気。素直に「来てよかった」と言えます。

さて気温ですが、寒いは寒いんですが、晴れているということもあってそこまで寒いわけではありませんでした。9月で、しかも標高1,500mレベルの場所なので、悪天候になる可能性と、札幌との気温差があることも考えて、フリース&上着・手袋という気温一ケタ台前提の構成で来ました。でも、手袋までは使う必要がありませんでした。

ホント、もし雨だったらと思うと……。直前の天気予報では何とも言えない感じだったので、晴天を引き当てた自分の旅行運に感謝です。


それでは、メインイベントの紅葉狩りタイムです。七合目には入山届なしで歩ける一般紅葉観光客向けの散策路「黒岳カムイの森のみち」が整備されているので、靴と防寒さえしっかりしていれば気軽に紅葉を楽しめます。

とりあえず道の終点を目指します。気持ちのいい陽光を浴びつつ、上がったり下がったりの道を歩いていきます。

ところどころ足元が覚束ない場所もあり、「落ちたら死ぬ!!」ので、慎重に。さらに、反対から歩いてきた人とのすれ違いもあります。安全な退避ポイントを見つけてスムーズに離合。

木々は赤、橙、黄ととりどりに色づいています。ときどき足を止めて、写真をパシャパシャ。鮮やかな木々に囲まれる、至福のひととき。

思わず口から漏れた一言。「紅葉半端ないって。」大自然ってのは、どうしてこうも人の心を魅了してしまうんでしょう。

もう何日か後に来れば、もっと色づいていたのかもしれませんが、ちょっと緑が残っていて、それが紅葉といい感じのコントラストに。オレンジと緑っていい組み合わせだよなあ。

15~20分程度で、道の終点に到着。終点は展望台兼休憩ポイントとして整備されており、遠くには滝が見えます。遠いので滝を見ているという感じはしませんが、雄大な景色の一部として見るとグッド。

この地点からなら、山頂方面もよく見えます。遠くから見ても綺麗に色づいているのがわかり、実際に登山しながら見るとどれだけ美しいかは気になります。

しばらく景色を楽しみ、水分補給をしたら、七合目リフト乗り場のところまで戻ります。復路は脇目も振らず全力で、ただし冷静に慎重に歩いていきます。ラップタイムは約6分半。


紅葉を先取りするという旅の目的を達成したところで、下山します。

もう一度パノラマの景色を楽しんでから、下りのリフトへ。散策中は動いていたからよかったのですが、リフトでは座りっぱなしで冷たい風に吹かれるので、やっぱり寒い……。

大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ(黒岳12:20頃 → 層雲峡12:27頃)

リフトを降りると、ちょうどロープウェイの発車時刻が近づいていたので、早く下山して時間を有効活用すべく、急いでロープウェイの駅へ。

下りのロープウェイでも、黒岳や層雲峡に関する解説放送が。でも、運動の後で寝不足で、しかもその先の行程のことを考えていて、というわけで全っ然内容頭に入ってこない覚えてない。キングスマンってかんじ。

上川グルメ&滝鑑賞

層雲峡温泉街に戻ってきました。ここらで腹ごしらえとまいります。

付近にある温泉施設「黒岳の湯」へ。建物内のレストラン「ビアグリルキャニオン」に入ります。このお店は地元食材を活かしたイタリアンを楽しめるお店です。

今回注文したのは、まず「虹鱒と愛別産舞茸の和風スパゲッティ」(¥1,080)。もう一つ、「とりあえず」(¥324)という「何が出るかはお楽しみ」系メニューがあったので、それも付けてみました。まあ、内容は店員に訊いたら教えてくれましたけどね。

「とりあえず」は時期によってある程度内容が決まっているようで、この日は季節の野菜を使った……え~~となんだ、ラタトゥイユって言やぁいいのかこの料理、まあとにかく前菜的なやつです。

そちらを味わっているうち、メインも登場。渓谷の味覚・ニジマスと、地元のマイタケを味わえるナイスな料理。オシャレなイタリアンで味わえるのもいいですね。

ニジマスがしっかり脂がのっていて、ちょっと味付け程度に盛り付けてあるだけなのに存在感。ニジマスが強いので味付けもう少し薄めでもいいかも。ボクが薄味好きなだけ?

ともあれ、ニジマスとマイタケの地元コンビに舌鼓を打つステキなひと時を過ごしました。

店を出た後、「何か甘いものが食べたいなぁ」となったので、震災で消費が冷え込んでるので少しでも観光地での消費に貢献したいという気持ちもあって別の店で何か食べることに。

とりあえず「軽食喫茶 ツリーバード」に入り、抹茶ソフトクリーム(¥350)を食べました。地域オリジナル要素のない、ごくごく普通のスジャータのアイスですが、まあそれはそれで。おいしくいただいて当分補給をしたところで、次なる目的地へ。


この後ですが、せっかくの層雲峡なのでもう一か所景色を見に行きます。

向かうは、「銀河の滝」「流星の滝」。温泉郷から割と近くにある景観スポットです。

徒歩で行くにはちょいと遠いので、レンタサイクルを借ります。先ほどのロープウェイがレンタサイクルもやっているので、ロープウェイ乗り場まで戻ります。

いろいろ署名とかしたりして、手続き完了。料金は2時間で1,000円でした。1日コースもありますが、短距離なので2時間コースで十分。

出てきた自転車は、両グリップに変速機が付いてて、タイヤの幅が太い、けっこうガチなやつ。レンタサイクルでこんなの見たことありません。てっきり6速自転車か、下手したらママチャリが出てくるものかと思ってたので、これはビックリ。

走らせたことのないものなので、しばらくゆっくり走って操作や乗り味に頭を慣らします。

ある程度慣れたら、進路を東にとって、銀河の滝・流星の滝に向かい


ました。

……いやね、速いッスわ。このバイシクル。ちょっと漕ぐだけですごい走るんで、景色見つつ走ってたら気が付いたら着いてました。

今までこんな立派な自転車乗ったことないので知らなかったんですが、自転車ってこんな速いんですね……。

まあそんなワケで、銀河・流星の滝に到着です。隣り合う2本の滝と、荒々しい峡谷の風景を楽しみます。

駐車場からすぐの遊歩道に行くと滝を見ることができますが、あまり眺望が開けません。それに、2本の滝を同時に見ることができません。

そこでエクササイズがてら、「双瀑台」という展望ポイントに向かう坂道を上がってみます。途中にある程度滝が見えるスポットがあり、2つの滝の競演をしばし楽しみます。

そのすぐ後ろから陽光が降り注ぎます。神々しくも写真には不利に……。と思っていたら太陽が雲に隠れ、写真もちゃんと撮れて一安心。

さらに登れば双瀑台ですが、時間が足りないので途中で引き返します。

駐車場の横に売店があり、お土産などを売っていました。ここも売上落ちてるんだろうなあ、と思い、エネルギー充填も兼ねてまたしてもソフトクリームを。

あまり見たことのない「山ぶどうソフトクリーム」(¥300)があったので、それを食べることに。もうけっこう気温が下がってきていたのでアレですが、味は確か。しっかり堪能しました。

その後売店でお土産を。自分でも呆れるほどの実用性重視志向なボクは、例によってクリアファイル(¥300)を購入。

するとレジにいた店員が、「寒いから温まって」とシイタケ茶を出してくれました。ソフトクリーム食べたくらいなので寒さについては大丈夫っちゃ大丈夫ですが、せっかくなのでありがたくいただきました。これが思いのほかおいしく、気が付いたら

「すいません、これって売ってます?」

って店員さんに聞いてる自分がいました。

そんなわけでシイタケ茶を追加で購入(¥700)。まあ、ここ以外でも売ってるのを後日見つけちゃいましたが。

少し休憩した後、再び自転車を走らせ層雲峡温泉まで戻ります。

帰りも峡谷の風景や、勢いのある石狩川上流の流れを見ながら走行。そういう景色もやっぱり好き。

温泉でひといき

温泉郷に戻ったら、レンタサイクルを返却。その後、さっき昼食を食べに入った「黒岳の湯」にまた入ります。今度は入浴です。料金500円を払って浴場へ。

浴場はムーディな雰囲気。そこまで規模は大きくなく、やや小ぢんまりとしていますが、それもまたよし。露天の景観も楽しみました。

体の疲れと、地震などなどによる心の疲れを癒します。家とは違う大きな湯舟に浸かって体を伸ばし、温泉の効果を体に染み込ませつつ、邪魔されることなく自由に、優雅なひとときを過ごす。これが、せわしなく日々を生きる現代人に、「旅人」になりさえすれば等しく与えられる、至高の癒しなのです。

そんなことを思いつつ風呂から上がります。あぁ、いい湯でした。これでもう一頑張りできるってもんです。


上川に戻るバスまでの時間を使って、お土産を買います。

この辺りで天候が下り坂に。時折雨がアスファルトを打ち付けます。慌てて傘を取り出します。

かと思ったら、すぐに止んだり。お天道様は少々ご機嫌ナナメのご様子。紅葉や滝を見てる時に来なくて良かったですが……。

そんな空模様と闘いつつも、お土産を購入。ちょっとフンパツして、木彫りの小さな人形を買いました。これ以降旅先で木彫りの土産を買うクセが付くことに。

そうこうするうち、バスの時間になりました。ちょいと短い滞在でしたが、札幌から日帰りで来てるワケなんで仕方ありません。これにて層雲峡を後にします。


道北バス 81系統(層雲峡15:40 → ポンモシリ16:15頃)

旭川行きのバスに乗って、国道39号を西へ。割と距離の長いバスですが、ふつうの路線バス仕様。

天候は引き続きぐずついた感じ……ですが、上川に戻るにつれ回復。いつの間にやら晴天に。層雲峡の方だけ天気が悪かったようです。

景色を見たり、この後の行程のことを考えたりして、数十分を過ごします。

上川市街でバスを下車。ずっと乗ってれば旭川まで戻れはしますが、鉄道ナショナリストなのであくまで上川→旭川はJRで移動するため。それと、今回は上川で夕食を食べるため。

「乗り鉄な旅行記」のトップに戻る

当サイトトップページに戻る