札幌~函館:特急「北斗」 / 北の特急(+α)図鑑

特急「北斗」は、札幌と函館を結ぶ特急列車です。道央と道南を結ぶだけでなく、白老「ウポポイ」、登別、洞爺、大沼国定公園といった有名観光地へのアクセスの役割もあり、毎日多くの利用客を運んでいます。
全列車が「キハ261系1000番台」で運行。快適な座席と安心の設備で、充実した旅を実現します。
札幌~東室蘭間は「北斗」のほかに特急「すずらん」も走っています。
※令和4年(2023年)3月18日現在の情報です。



運行区間・本数
愛称 | 運行区間 | 本数 | 車両 | 両数 |
---|---|---|---|---|
![]() 北斗 | 札幌~函館 | 11往復 | キハ261系1000番台 | 5両(増結時は6~9両) |
![]() 北斗(臨時) | 札幌~函館 | 上下各1~2本 | キハ261系5000番台 キハ261系1000番台 | 4~5両 |
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響により利用が減少していることから、函館行き北斗14号、札幌行き北斗5号は、利用が少ない時期は水・木曜日運休となります。
4月の運休日は以下の通りです。
- 4月5・6・12・13・19・20・26・27日
3・5・6月は、北斗14号・北斗5号も毎日運転となります。(7月以降は不明。)
GWなど、利用が多い時期には臨時列車が運行されます。
- 北斗84号(札幌7:43 → 函館12:03):4/29・30、5/3~7
- 北斗91号(函館13:00 → 札幌16:59):4/29・30、5/3~7
札幌~東室蘭(~室蘭)間は、特急「すずらん」も走っています。
停車駅
札幌 ⇔ 新札幌 ⇔ 南千歳 ⇔ 苫小牧 ⇔ 白老 ⇔ 登別 ⇔ 東室蘭 ⇔ 伊達紋別 ⇔ 洞爺 ⇔ 長万部 ⇔ 八雲 ⇔ 森 ⇔ 大沼公園 ⇔ 新函館北斗 ⇔ 五稜郭 ⇔ 函館
上記停車駅の一部を通過する列車があります。(「○」=停車 「×」=通過)
白老 | 登別 | 洞爺 | 大沼公園 | |
---|---|---|---|---|
2号(函館行き) | × | × | × | ○ |
4号(函館行き) | × | ○ | ○ | ○ |
18・20・22号(函館行き) 1・3・19号(札幌行き) | ○ | ○ | ○ | × |
21号(札幌行き) | × | ○ | ○ | × |
このほか、函館行きの臨時「北斗」の一部は大沼公園駅を通りません。
所要時間・料金
所要時間(定期列車)
区間 | 最短 | 標準 |
---|---|---|
札幌~函館 | 3時間33分 | 3時間45~55分 |
札幌~新函館北斗 | 3時間17分 | 3時間30~40分 |
札幌~洞爺 | 1時間52分 | 1時間52分~2時間 |
南千歳~函館 | 3時間5分 | 3時間15~25分 |
登別~函館 | 2時間31分 | 2時間31~40分 |
運賃・料金(通常)
区間 | 運賃 | 特急料金 (普通車指定席) | 合計 |
---|---|---|---|
札幌~新函館北斗・函館 | ¥6,270 | ¥3,170 | ¥9,440 |
札幌~洞爺 | ¥3,630 | ¥2,730 | ¥6,360 |
おトクなきっぷ
- ネット割引「えきねっとトクだ値」
-
「運賃+特急料金」コミコミのおトクなきっぷ。インターネットから前日までの予約で、安く乗車できます。(席数限定)
設定区間 最安値 札幌(市内)・新札幌(市内)~函館・五稜郭 ¥6,590 南千歳~函館・五稜郭 ¥5,980 札幌(市内)~新函館北斗 ¥6,590 新札幌(市内)~新函館北斗 ¥6,440 南千歳~新函館北斗 ¥5,750 - チケットレス!「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」
-
ネットで予約、きっぷを受け取らずに乗車OK!
Kitaca・Suicaなどの交通系ICカード、または定期券と組み合わせて使えば、「きっぷを買う」手間が全くいらなくなります。券売機や窓口が混んでいても心配無し。
交通系IC利用なら、さらに便利。札幌で他の列車に乗り換える時でも、運賃は下車駅で全区間分まとめて「ピッ」、特急券はチケットレスでラクラク!(ICカードが使えるエリアは限られます。)
※「特急券のみ」の商品です。別途運賃が必要ですので、交通系IC・定期券・乗車券などを用意してください。
設定区間 価格 札幌・新札幌~苫小牧 ¥1,340
他にも、往復利用で安くなるきっぷや、出発駅・区間限定の自由席割引きっぷがあります。詳しくはJR北海道のWebサイトで。
車両
形式名 | 車両デビュー時期 | 車体傾斜装置 | 担当列車 |
---|---|---|---|
![]() 1000番台 | 平成19年10月 | なし | 定期の「北斗」全列車 臨時列車 |
![]() ![]() | 令和2年10月 | なし | 代走・臨時列車 |
「北斗」の定期列車は5~9両編成で運行されています。
臨時「北斗」は4~5両編成です。
それぞれの車両の詳細は、各項目のリンクからご覧ください。(261系5000番台のページは未作成です。)
車内(座席など)
座席
定期列車の場合、自由席は札幌寄り2両、それ以外は指定席です。(臨時列車の場合は異なります。定期列車でも代走により変更が生じることがあります。)
定期列車にはグリーン車(指定席)が連結されています。(臨時列車でもグリーン車がある場合があります。)
グリーン車指定席と、普通車指定席は予約制です。1か月前の午前10時から、全国JR駅のみどりの窓口・指定席券売機、JRの予約サイト「えきねっと」、旅行会社で予約ができます。「えきねっと」の場合はその1週間前から事前受付を行っています。なお、空席があれば当日に駅で買えます。
自由席は、特に予約は必要ありません。

グリーン車はゆったりとした3列シートで、足を伸ばしてのんびり過ごすには最適。パソコン用コンセントや大型のテーブルなど、ビジネスに役立つ設備も充実しています。
本革座席の車両と、モケット(織布)座席の車両が混在していて、どちらが来るかはその時にならないとわかりません。

普通車は全席「グレードアップ座席」となっています。座り心地がいいだけでなく、位置を調節できるヘッドレストが付いており、長時間座っていても疲れづらい設計です。
なお、まれに自由席の一部がグレードアップではない通常の座席となる場合があります。
また、キハ261系5000番台で運行される臨時「北斗」の増1号車はラウンジです。
指定席? 自由席?
基本的には指定席をおすすめします。自由席は数が少ないので、座れない場合も多々あります。
ただ、札幌市内や南千歳から伊達紋別あたりまで乗る場合、函館界隈から長万部あたりまで乗る場合のように、乗車時間がそこまで長くないなら、自由席でも問題ないでしょう。もちろん、どうしても座りたければ指定席を使いましょう。
また、札幌~苫小牧間だけ使う場合は、「チケットレス特急券」で指定席を予約する方法もあり、手間いらずで便利です。
その他の設備
各車両には荷物置場があります。大型のキャリーバッグやバックパックなど、荷棚に入りきらない荷物は、荷物置場に置くと便利です。
多目的室は、気分が悪い時、授乳する時などに、車掌または客室乗務員に申し出ると使用できます。
また、列車内には洋式トイレがあり、うち1か所は車いすに対応しています。
設備早見
定期列車の通常編成で運転される場合の車内設備(座席数・トイレなど)の情報を掲載しています。JR北海道のWebサイト内の「列車ガイド」も、あわせてご参照ください。ただし代走や増結などで、この通りではない場合もありますのでご了承ください。
特急「北斗」(定期列車)
車両はキハ261系1000番台です。
←函館 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 札幌→ |
---|---|---|---|---|
![]() | 指定:46席 うち車いす対応2席 | 指定:54席 | 自由:54席 | 自由:52席 |
![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() |
5号車はまれにグレードアップ座席ではない場合があります。
増結時は次のような編成となります。
←函館 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | - | - | - | 5号車 | 6号車 札幌→ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
←函館 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | - | - | 6号車 | 7号車 札幌→ |
←函館 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | - | 7号車 | 8号車 札幌→ |
←函館 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 札幌→ |
![]() | 指定:46席 うち車いす対応2席 | 指定:54席 | 指定:54席 | 指定:54席 | 指定:54席 | 指定:54席 | 自由:54席 | 自由:52席 |
![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() |
札幌に向かって先頭の車両はまれにグレードアップ座席ではない場合があります。
はまなす編成・ラベンダー編成で運行される場合
観光列車に使える多目的特急車両「はまなす編成」「ラベンダー編成」が使用される場合があります。
5両編成での運行となり、自由席はそのうち2両です。グリーン車の設定がなくなるほか、自由席のうち1両(増結1号車)がラウンジ形式の車両となります。
←函館 増結1号車 | 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 札幌→ |
---|---|---|---|---|
自由: 4人テーブル席×4 窓向きテーブル席 10席 | 指定:44席 うち車いす対応2席 | 指定:52席 | 指定:52席 | 自由:52席 |
![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() |
臨時列車

臨時の「北斗」は、ゴールデンウィーク、「大人の休日倶楽部パス」期間、夏休み、秋の連休、年末年始、「さっぽろ雪まつり」期間などに、上下それぞれ1~2本が運行されることがあります。
以下、令和5年(2023年)3月17日時点でJR北海道のプレスリリースで公開されている運行情報を掲載します。なお予告なく変更が生じる場合があります。
停車駅は「札幌、新札幌、南千歳、苫小牧、登別、東室蘭、伊達紋別、洞爺、長万部、八雲、森、大沼公園、新函館北斗、五稜郭、函館」です。
全列車、車内販売はありません。
※写真はイメージです。
時刻・運行期間
列車名 | 時刻 | 運行日 | 車両 | 増結1号車 | 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北斗84号 | 札幌7:43→函館12:03 | 4/29・30 5/3~7 | キハ261系5000番台 5両 (自由席2両) | 自由 | 指定 | 指定 | 指定 | 自由 |
列車名 | 時刻 | 運行日 | 車両 | 増結1号車 | 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北斗91号 | 函館13:00→札幌16:59 | 4/29・30 5/3~7 | キハ261系5000番台 5両 (自由席2両) | 自由 | 指定 | 指定 | 指定 | 自由 |
車両・設備
北斗84・91号
車両は
キハ261系5000番台です。「はまなす編成」または「ラベンダー編成」での運転となります。
5両編成で運行されます。自由席は2両です。
←函館 増結1号車 | 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 札幌→ |
---|---|---|---|---|
自由: 4人テーブル席×4 窓向きテーブル席 10席 | 指定:44席 うち車いす対応2席 | 指定:52席 | 指定:52席 | 自由:52席 |
![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() ![]() ![]() |
車窓
函館に向かって左側は、苫小牧で王子製紙、苫小牧から森にかけて太平洋・内浦湾、森から新函館北斗にかけて駒ヶ岳・大沼・渡島平野が見えます。
函館に向かって右側は、札幌~新札幌間で豊平川と札幌市街の組み合わせ、南千歳~苫小牧間で新千歳空港、苫小牧~登別間で樽前山・登別マリンパークニクス、東室蘭から洞爺にかけて有珠山・昭和新山(運が良ければ羊蹄山も)、大沼公園~新函館北斗間で小沼が見えます。
当サイトとしては、両方をオススメします。見ていて飽きないのは海の景色ですが、山側にも魅力がたくさんあります。初めて乗る時は海側がいいと思いますが、2回目以降は山側も座ってみてはいかがでしょうか。
車内販売はありません
「北斗」では、車内販売はありません。また、列車内には自動販売機がありません。
お飲み物やお食事などは、あらかじめ駅の売店や周辺のコンビニなどでお買い求めのうえ、ご乗車ください。