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留萌本線散歩~たそがれの盲腸線~(平成27年8月8日)

密かな夢、いや目標があります。それは、北海道の鉄道路線の完全走破。

既に3/4の路線に乗っていますが、地味に残っていた路線があります。留萌本線です。

今回は、留萌本線に乗りに行きます……というと、ちょうど廃止発表があったから行くのか、と葬式鉄扱いされそうですが、廃止発表は旅程組んだ後です。それだけは言っておきます。

そんなわけで、留萌本線に乗って、駅を巡って、増毛を見てきた散歩です。斜め読みで構わないので読んでいってください。

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前編

本日の行程

移動手段乗車(移動開始)出発時刻下車(到着地点)到着時刻車両
函館本線普通925D白石6:08旭川8:55キハ40 1816(2両編成、2両目)
函館本線普通924D旭川10:21深川10:50キハ40 1816(2両編成、1両目)
留萌本線普通4925D深川11:08峠下11:40キハ54 529(単行)
留萌本線普通4928D峠下12:40恵比島12:48キハ54 501(単行)
徒歩恵比島12:54頃真布13:34頃-
留萌本線普通4927D真布13:42増毛14:51キハ54 501(単行)
留萌本線普通4934D増毛17:47深川19:11キハ54 502(単行)
特急スーパーカムイ42号深川19:14滝川19:27クハ789-1001(1号車)
函館本線普通930D滝川19:56岩見沢20:45キハ40 1816(2両編成、1両目)
函館本線普通278M岩見沢21:05白石21:40クハ731-106(3両編成、3両目)

まずは旭川を冷やかしに

例によって白石からスタート。まずは始発の旭川行き普通。今までは滝川までしか乗ったことがない列車でしたが、今回は旭川まで乗り通します。

留萌本線に行くのに深川で降りないのは、深川で降りても2時間半以上待たされるからです。だったら旭川を冷やかしてから行こう、と。

この日は夏休み真っ盛り。白石の時点で空席なし。さらに厚別で、いかにも急行はまなすを新札幌で降りて走ってきました、って風の旅行者が乗車。結構混雑していました。

当然、混雑を予想し、滝川まで立ちになるのを覚悟で乗ってました。結局、岩見沢で車端部のロングシートを、滝川でようやくボックスシートをせしめることができました。

滝川まではおなじみの区間。その先も見たことのある景色が続きます。疲れていたのでボーッとしているうちに旭川に到着。

旭川にて

旭川駅に到着後、後追いの特急を撮影。この列車は、石北本線の災害不通の影響で特急オホーツクがウヤになって、救済としてオホーツクのスジで旭川まで運転された臨時特急です。

あまり見たことのない、「臨時」の方向幕。でもスジは今言った通りオホーツクのスジだし、車両も同じだから、実質オホーツクを旭川で運転打ち切りにしたような感じ。

特急から降りてきた客に混じって改札へ。特急の客は、改札を抜ける組と、北見方面への代行バスの列に並ぶ組に分かれました。

ちなみに、この日の午後には石北本線が運転を再開しました。よかったよかった。

なお旭川では谷口農場のトマトジュースを買ったくらいで、特に何かしたわけでもなく。

深川を経て、いよいよメインイベント

深川まで来た道を戻り、昼食を確保。

駅併設の物産館で、名物のそばめしと、カロリー補充のため付け足したチョココロネ、さらに銘菓・ウロコダンゴをゲット。そばめしはラスト1個でした。危ない。

手早く買い物を済ませ、留萌本線の列車に。2両ですが、後ろは回送扱いでした。

で、車内は、まあ需要のない路線だから、楽に座席を……取れるはずがない。廃止と聞いて、全国各地から鉄道ファンが結集し、ボクはロングシートを確保するので精一杯。さっきのメシ、ここで食うつもりだったのに。

そばめしがラスト1個だったのも、留萌本線に乗る客がこぞって買い求めたからでしょうか。なんだかな、と思わんでもないですが、鉄道ファンがきっぷ以外にお金を落とすなら悪いことではないかな。

ともあれ、列車は増毛に向けて発車。強馬力のキハ54、快調に飛ばしていきます。窓を開けていた人が多い(非冷房ですとも)のと、線路が弱いのとで、結構な音が。疾走感が出ていました。

しばらくは函館本線でも見れるような田んぼの風景。それが恵比島を過ぎると変化し、山の中という感じになっていきます。

で、乗客ですが、秩父別で6人、石狩沼田で2人の降車があり、すべて地元客かと思われます。この路線で最も需要がある区間でコレかあ、という印象。

ところで、石狩沼田はホームに立派な屋根がありました。ちょっと意外。

恵比島では旅行客がキャッキャウフフしてました。そこを過ぎて、トンネルを2つ抜けた先は、峠下駅。ただただ山の中です。

降ります。

何の意味があるかわからない駅めぐり

というワケで、峠下駅に降りてみました。運転手の方には特に制止はされませんでした。

峠下駅は山あいの交換駅で、2面2線。で、付近に民家はなく、それなりに歩かないと誰もいない模様。

駅前には道路がありますが、車は時たま通る程度。

以上。

駅舎内は予想より手入れが行き届いており、管理がしっかりしていることがわかります。また虫もあまり入ってきておらず、ハチ・ガ・神話生物などの危険生物の気配は全くと言っていいほど感じませんでした。

駅舎で何をしていたかと言うと、一つは駅ノート拝見。ただですねえ、面白いと思う書き込みはほとんどありませんでした。

もう一つは、お食事です。先ほどのそばめしとチョココロネをいただきました。

そばめしは、そばの実の味が思っていた以上にドーンと味覚に訴えてきて、今までにない味わいでした。チョココロネはまあ普通においしかったです。


深川行きに乗って、1駅だけ戻ります。

この列車は留萌始発。車両は、さっき増毛行きにくっついて回送されてたのが留萌で切り離されたヤツ。

留萌始発とあって、車内に鉄道ファンの姿はなく、乗っていたのは自分を除いて4名。これが留萌本線の素顔なのでしょう。

恵比島で下車。ドラマ「すずらん」のロケ地として一世を風靡しました。が、ドラマ見てないので、全く興味なし。

目的はむしろ、隣の真布駅まで歩くこと。今乗っていた列車は真布に停まらないので。というわけで、すぐに真布駅に向けて歩きだします。

駅を出てすぐ左折。突き当たりを左。踏切を渡り、右・左と高速コーナー 緩いカーブの後、沼田方面に右折。後は道なりです。

で、道なりに歩く途中、はるか向こうの右コーナー カーブがとんでもなく近く感じました。さすが北海道。スケールが違う。札幌の中心部でせせこましく生きてると忘れがちだけど、北海道はデカイ。

やや急ぎ足で所要40分。列車が来る8分くらい前に、真布駅に着きました。

板張りホームに、取って付けたような待合室。以上。

いよいよ終点へ

真布から増毛行きに乗車。少し遅れて到着。深川で特急でも待ったのでしょうか。

車内は案の定フル・オブ・鉄道ファン……かと思いきや、空席がありました。しかも進行方向右側。

席を取れたところで、先ほどのウロコダンゴを実食。ぶっちゃけて言えば期待ほどではないですが(全部一気に食うからか)、北海道の和菓子類ではおいしい部類に入るのではないでしょうか。

さて、列車は恵比島・峠下を過ぎ、山を越えて留萌へ。

駅に停まるごと、やれ貨車駅だ、今度は木造駅だ、と鉄道ファン(だけじゃないかも?)の歓声があがります。知ってんだろ、と。

元々葬式鉄というものに相当な違和感を感じていまして、それで無意識にバイアスをかけて彼らを見ていたのかもしれません。でも、その時のボクには、彼らの行動は不可解にさえ感じました。

まあ、テメェも葬式鉄だろ、と言われれば、そうなのかもしれません。いくら変な駅で降りたり観光地(このあと行きます)に行ったりしても、結局は趣味的な理由で乗りに来たに過ぎず、ただ往復乗車しに来た者と変わるところはないからです。

……と考えていたら、留萌で一部の人が降車。みんな増毛まで行くものと思っていたので、裏をかかれた気分です。

  1. 前編
  2. 後編

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