「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

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道央ぐるっと散歩~トンネルの狭間に~(平成27年9月6日)

北海道には、「日本一の秘境駅」と呼ばれる駅があります。ご存知、室蘭本線は小幌駅です。周囲に人家はなく、鉄道(と船)以外では到達が困難な駅です。

そんな小幌ですが、今年(平成27年)じゅうに廃止されるかもしれないとの報道がありました。

北海道の鉄道ファンとして、とにかく「小幌駅訪問」という実績はどうしても解除したいところ。そうはいっても、ただ小幌に行くだけではつまらない。というわけで、小幌をメインイベントとしつつ、道央をいろいろめぐることに。つーか、いつの間にか小幌がオマケみたいになってたというのは秘密。

まあそんなこんなで、今回も一日散歩きっぷを持って一日散歩に出たというわけです。内容にはあまり期待しないでくだせえ。

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本日の行程

移動手段乗車(移動開始)出発時刻下車(到着地点)到着時刻車両
函館本線普通1930D札幌6:13然別7:50キハ150-14(2両編成、1両目)
ニセコバス然別8:23小沢8:48-
函館本線普通2932D小沢9:07倶知安9:20キハ150-11(単行)
特急ニセコ倶知安10:07長万部12:05キハ183-5001(3両編成、3号車)
室蘭本線普通485D長万部13:24豊浦13:59キハ150-109(単行)
室蘭本線普通478D豊浦14:52小幌15:12キハ40 1772(単行)
室蘭本線普通487D小幌15:40東室蘭16:54キハ150-106(2両編成、2両目)
室蘭本線普通443D東室蘭16:57苫小牧18:08キハ143-154(2両編成、2両目)
千歳線普通2829M苫小牧18:20白石19:31クハ733-217(3両編成、3両目)

始発で山線へ

まず白石から始発で札幌へ。札幌で、小樽方面の始発列車に乗り換えます。

6時13分発、然別行き普通列車。キハ150形の運用で、小樽から先のいわゆる「山線」に直通する列車です。

列車は2両編成。需要が旺盛な札幌~小樽の列車なのに、2両。ボクが札幌に着いた時点(発車10分前)の時点でかなり混雑。座席はまったく空いておらず、立客もかなりいました。

列車は定刻通り発車……も、すぐに急ブレーキを扱って減速。その先には、隣に停まっていた急行はまなす(の回送)を、白線から飛び出して撮影する心無い人々が。

彼らは「クズ鉄」と言われる人々です(鉄道趣味があるか否かではなく、素行がどうかが問題)。自分の身を危険にさらすのみならず、本来愛すべき鉄道の定時運行を阻害するという、人間として許しがたい連中です。我々「まともな」鉄道ファンは彼らとは違うのでご注意。

何度も警笛が鳴らされて、ようやくカスどもは退け、列車はやっと札幌構内を脱出。

さて、今度こそ西へ。札幌市内は駅間が近い区間を(キハ201ではない)気動車で走るということで、かなりゆっくりです。

この列車の速度種別は、「停気B3」。キハ150形限定運用ならではの速度種別です。札幌市を抜け、駅間が長い銭函~朝里の区間へ。速度制限が厳しい区間とはいえ、ようやくそれなりの速度で走れます。この区間は石狩湾を間近に眺める景色のいい区間。この日の石狩湾も静かに波打っていましたが、天気が曇りなのであまりきらめいてはいませんでした。

車内は手稲での大量降車で少し空いてきて、ボクは手稲から着席。その後小樽市街の3駅で次々下車。小樽でかなりの割合が下車。それでも、まだ結構な乗客が。

小樽では5分の停車。割とすぐに発車し、山線へ。

塩谷でキハ201系(倶知安始発の普通で、小樽で731系と併結し札幌へ行って、分割して731系だけ苫小牧に行くヤツ)と交換。その列車は、小樽の手前、しかも休日とあって、車内はそれなりに乗客がいるものの、空席が目立つようでした。

余市でも長時間停車。ここでほとんどの乗客が下車。残った乗客も、ボク以外は仁木で下車。最後1区間は乗客ボク一人という状態。

そして終点の然別。無人駅なので、運転士にきっぷを提示して下車。この列車は峠を前に小樽に引き返します。

「トンネル餅」の小沢へ

最初の目的地は、2駅先の小沢。でも、列車は然別止まり。小沢までは、歩ける距離ではありません。つーか峠越えっつってんじゃん。

なので、ここではバスを使用します。おあつらえ向きにいい時間にニセコ行きのバスがあるんです。

というわけで、駅からバス停まで移動。バス停は国道上にあるので、駅から10分ほど歩いて移動します。途中で線路の上を越えます。

国道に出ると、すぐそこにバス停がありました。バスの時間まで20分ほど、朝の風の中で待機。

バスは少し遅れて到着。中央バスグループの一員であるニセコバスの運行。ニセコバスも中央バスと同じような塗装なので、違いは感じません。

乗客は数人で、途中での降車がありました。バスは大型なので、座席もハイグレード。楽々の移動です。

バスは快調に峠越え。森の景色はなかなか。途中、遠くに羊蹄山が見える場面もありました。羊蹄山は、今まで何回か山線や国道5号を旅して、全部悪天候か日没で見えませんでしたが、この日ついに待望のお目見え。美しい稜線は、まさに「蝦夷富士」。

ほどなく小沢に到着。バスを見送って、付近にある「トンネル餅」のお店へ。

今回の一日散歩のキーワードは、「トンネル」。第一の目的地・小沢での目的は、その「トンネル餅」です。

無事トンネル餅の購入を果たしたところで、小沢駅に移動し、列車を待ちます。

再び山線で倶知安へ

小沢では10分強の列車待ち。トンネル餅は後で食べます。

駅ノートを見たり、ホームでいろいろ撮影したりしつつ、列車を待ちます。

しばらく待っていると列車の時間に。キハ150形の単行がゆっくりとホームに進入。朝に出発して普通に鉄道だけで山線を乗りとおそうとすると、普通はこの列車に乗ることになりますね。

車内はかなり混雑しており、倶知安までずっと「かぶりつき」です。

この列車の速度種別は「停気C0」だったと記憶しています。さっきのB3より低いし、かといってキハ40にしては速い。ということは、これはキハ150形単行、もしくはキハ40+キハ150の2両編成の速度種別あたりなのでしょうか。

およそ13分で倶知安に到着。ここで下車します。

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