「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

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札幌市営地下鉄の暖房停止について(平成26年12月7日)

今冬も、各電力会社が市民に対し、節電を呼びかけています。電力売るのが商売なくせに。

これを受けて、各鉄道会社は節電に取り組んでいます。

中でも札幌市営地下鉄は、相当な節電対策をぶち上げました。

「早朝・深夜以外、列車内の暖房を停止する。」

何と、酷寒の札幌において、列車の暖房を原則止めてしまったのです。

ふつうは上着を着たまま乗りますし、そもそも列車は暖房無しでもある程度の温度は保たれるわけですが、しかしそれにしたって……という意見もあります。

果たして、これは是か非か。現地ルポを交えて論じていきます。

実際に乗ってみた

ボクは今回の記事を書くにあたり、札幌に現に住んでいるという地の利を生かし、実際に乗って車内が寒いかを確かめました。実のところ用事ついでなんですが。

まず東西線ですが、乗っていて特に寒いとは感じませんでした。15分以上乗車していても、別段問題なく過ごせました。

ラッシュ時になると、もはや暖房が止まっていることを忘れているくらい。もっとも、去年もラッシュ時は暖房を止めていたようなので、わからないのも当然かもしれませんが。

次に南北線ですが、 地下区間は何ら問題なし。しかし、地上に出ると話は違いました。

地上に出てすぐはいいのですが、終点の真駒内駅に着いた後が問題。列車はすぐに折り返し麻生行きになりますが、その際に数分間ドアが開きっぱなしです。その間に、冷たい空気がどんどん入り込んできます。発車するころにはかなり寒かったです。時間帯にもよるかもしれませんが、結構きつかったです。

東豊線? 知らん。(ボクの場合乗る用事がない)

考察

ではどうして差があるのか。

南北線の地上区間の駅は、地下の駅に比べて圧倒的にホームが寒くなります。だから、ドアを開けるごとに寒い空気が車内に入って来るのです。

また、ドアの数もポイントと言えるでしょう。東西線・東豊線は一両に3ドアですが、南北線は4ドアです。南北線の車両の方が冷たい空気をいっぱい取り込んでしまうことになるでしょう。

テキトーな私見

以上から、ボクは次のように考えます。

まず、東西線については、暖房は早朝・深夜以外は止めていても構わないです。止まっていても痛くも痒くもないからです。

東豊線も条件が近いので、暖房を止めていてもいいだろうと推測します。

ただ、南北線については、弱めでいいから点けた方がいいように思います。やはり地上は寒いです。

札幌市交通局はかなりの赤字を抱えているので、できるだけコストを抑えたいと考えているはずです。今回の暖房停止は、表向きは節電要請を受けてとなっていますが、実際は節電要請に乗じた経費節減策でしょう。

それにしても、地下鉄は市民に加え観光客なども乗り込んで来る大事な路線ですから、最低限必要な暖房は止めないでいただきたいところ。そこさえしっかりしていれば、暖房の停止は「節電やってます」というポーズをとりつつ節約を進められる、見事な方策となるでしょう。

だからお願いです、ラッシュ時以外は、南北線だけは暖房を入れてやってくだせえ、と。

それに、南北線は北海道で唯一の黒字路線ですから、あんまりケチらない方がいいんじゃない、なんて。

やはりこういう問題は、実際に五感を使わないと見えてこないものです。実際に南北線の地上区間に乗るまで、ボクはこの区間がこんなに寒いとは知りませんでした。

今回の件について一番悪いのは、実際に乗りもしないのに批判をしている人がいることでしょう。札幌オリンピック招致反対論とこじつけて謎の理論をでっち上げている者までいるようですが、乗ってから抜かせ、ってところです。

じゃあ乗ってもいない北海道新幹線の批判するなよ、って? 需要予測は別問題でしょうよ。

最後が脱線気味でしたが、そんな感じです。またなんかあったらまた書きます。ではでは。

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