北海道新幹線迷開業事・EXTRA 開業から1週間、道内の表情は(平成28年4月3日)
前回で最終回って言ったじゃん、って? あともうちっと続くんじゃよ。
このコーナーで散々批判してきた北海道新幹線の開業から1週間が経過しました。今回は、新幹線開通後の北海道内の表情を、ボクの見た限りでまとめてみようと思います。
今回も、あまり厳しいコメントは避けて、ゆるーく行こうと思います。
意外な開業効果
新幹線が開業して、どのような変化があったか。まずはそのお話。
開業初日は、函館エリアは人で賑わっていたようです。当然です、むしろあのくらい盛り上がってもらわないと困ります。
ただ、テレビで見た限り、新幹線駅の賑わいが開業初日でも札幌駅の半分にも満たない状態でした。人口規模的に当たり前な話ですが、正直、もっと盛り上がってくれないかなと思っていました。
空の便は好調だったようですが、それは「片道新幹線」というルートをとった乗客が多数いたから。これを「新幹線との相乗効果」というのは苦しすぎます。そもそも開業時の段階で「片道新幹線、片道飛行機」がデフォルトになっているという異常事態。乗り鉄ですら、往復新幹線を選ばないんです。あっという間に、飛行機の需要はいつも通りに戻り、新幹線の客は減るでしょうね。4時間超えている新幹線は、やっぱり大きな変化を生むことはできないんです。
さらに、初日の午前11時になってようやく「一番列車が終点に到着」というニュースが飛ぶという感覚的な遅さも、そういう新幹線の評価ダウンに貢献してしまうのではないかと思います。そんなことなら報じなければよかったかも?
現に、平日の新幹線の乗車率は低迷しているようです。最初の1か月くらい儲かってほしいところですが、ビジネス客はモノをわかっているということでしょうかね。
まあそういった感じで、ボクの予想を大きく上回る「開業効果」が函館界隈で出ているワケではありません。
一方で、意外なところで、意外な形で「開業効果」がありました。
それは、当サイトです。
実は、開業日にアクセス数が急激に伸びたんです。
最近は、日に100アクセス強といった感じで推移していましたが、3月26日は700アクセス超え、その後数日間かなりアクセスの多い状態が続きました。
こんな「開業効果」があるなんて思いもしませんでした。驚くと同時に、素直に嬉しい出来事です。皆さん、御アクセスありがとうございます。
ただ、数日のうちに一気にアクセス数が減っていったのも事実。新幹線バブルは、早くもはじけようとしているようです。
はこだてライナーは、今……
ところで当サイトといえば、以前から新幹線関連の記事へのアクセスが伸びていて、メインコンテンツのA列車と旅行を差し置いて当サイトの実質的な主力になろうとしていますが、それに関連してひとつ。
以前から「はこだてライナー」や「北海道新幹線 反対」などの検索ワードで来られる方が多い当サイトですが、ここ1週間で急上昇してきた検索ワードが「はこだてライナー 混雑」です。つーかこのワードでググったらウチのサイトがトップに来るんかい(本記事の初版執筆時点)……。
ボクは実見していないので確証のあるデータがありませんし、マスコミも新幹線は映すのにはこだてライナーちゃんはちっとも映さないので全然わかんないんですが、こんなワードが急上昇する以上、はこだてライナーは今すさまじく混雑しているということでしょう。
やはり懸念されていた通り、新幹線の利用客を3両ロングシートの列車に詰め込むのは厳しいものがあったようです。
ですが、開業ブームはあっさり終わるものと思うので、すぐに昼間なら全員が着席できる程度になるものと思われます。だから大丈夫大丈夫。
というか、やろうと思えば特急(スーパー)北斗に乗れば一応は座席を確保できないことはないんですよね。3往復増えたし、キハ261系運用のヤツは8両だし、割と席を取りやすそう。実際のところは知らんけど。
でもそれでも座席確保のために特急券を買うのは高いですよね。やっぱり、半室でいいからuシートがほしかった。あるいは、開業初日と2日目は函館~大沼公園の特急車両の臨時列車(指定席のある快速がベスト)がほしかった。そのくらいは、あってもよかったと思います。
真顔の札幌
一方、わが札幌はどうか。
正直、至って普通。札幌の皆さん、実に冷めていらっしゃる。
そりゃそうです、ただでさえ新幹線が遅いから興味も湧かないというのに、そもそも札幌に来ないってんですから。
あるスーパーでは、「新幹線H5系弁当」だかがすごい勢いで売れ残っていました。っていうかコレは新幹線云々より1300円という高価格が災いした形ですかね。
街を歩いても、うわついた人はなし。一番うわついていたのは、「新幹線開業記念で増量サービス!」とかいって区民体育館のトレーニング室でトレッドミル(ランニングマシン)の速度をいつもより上げて自滅したボクだったかもしれません。
メディアがどれだけ騒いでも、世間は冷ややかだなあ、というのをまざまざと見せつけられたという思いです。ボクより冷めてやがる、北の大地の住人たちは。
今回は「ここを批判したい!」みたいな明確なテーマがなかったのでグダグダでしたが、これで今度こそ本シリーズはおしまいです。今度は絶対です。
皆さん、当サイトの他のコーナーにも是非来てください。「主力コーナー(笑)」という状態はまっぴらです。
というわけで本日はこれにてお開き。それでは皆さん、またいずれ、今度は他のコーナーでお会いいたしましょう。サラダバー。