車両紹介 ノースレインボーエクスプレス / 北の特急(+α)図鑑







各方面への臨時列車のほか、特急「宗谷」「サロベツ」などの代走に使われることがあります。
特長 ~ノースレインボーでできること~

ひろびろ視界を楽しむ!
「北の大地は全周視界」――側面から屋根まで、ぐるっとガラス張り。青く澄んだ空、流れゆく白い雲、そして北の大地の色とりどりの景色が、次々に上映されます。
ハイデッカーなので、高い視点からたっぷりと、カラフルな景色を堪能できます。

ゆったり座席でくつろぐ!
ふかふかの座席が、脚を伸ばせるくらいゆったりした間隔で並び、快適な移動空間となっています。
のんびり車窓を楽しむ。北海道の味覚をたっぷり味わう。列車の揺れに体を預けて、ぼんやり過ごす。座席での過ごし方も、カラフルです。

おしゃれなラウンジで過ごす!
3号車は2階建てになっていて、1階は誰でも自由に使えるラウンジ。おしゃれなデザインが演出する、くつろぎの空間が広がります。
ちょっと気分を変えたい時に、ふらっと訪れてみましょう。きっと、あなたの旅がさらにカラフルに!

荷物を気にせず楽しめる!
座席には、天井(3号車除く)と窓際に小さい荷物の置き場があります。キャリーバッグのような大きな荷物も、通路にある荷物置場に置いておけます。
荷物が邪魔になることなく、体を伸ばして移動中のひとときを楽しめます。
……あ、そうそう、貴重品の管理は気を付けてくださいね。万一がありますので、念のため。

列車を降りた後の旅路を、もっとエンジョイできる!
カラフルでスタイリッシュな外装に、燦燦と降り注ぐ陽光に照らされた車内。思わずウキウキしちゃうような、ステキなひと時を終え――
目的の駅で降りたら、その先には北海道の雄大な美が、数々のグルメが、新たな自分自身との出会いが、待っています。
ノースレインボーエクスプレスが彩る、ちょっと特別な虹色の旅は、「列車を降りてから」が本番。この先もどうぞ、ご安全に!
座席

1・2・4・5号車 座席
体を休めてくれる、ふかふか座席。前後は96cmのゆったり間隔です。
外装のテーマカラー5色を織り込んだ、華やかで上品なデザイン。旅気分を盛り上げつつ、優雅で落ち着いた車内での時間を演出します。
折りたたみ式のテーブルの他、手荷物置き場もあり、物の置き場の心配無くのんびりできます。

3号車2階 座席
2階建ての3号車。2階の座席からは、レール上3.4mの高さから、ダイナミックな北海道の車窓風景を楽しめます。
ただし、天井が低いので頭上注意です。



テーブル(インアーム式)
ひじ掛けに格納されています。

手荷物置き場(窓側のみ)

荷棚(小さい荷物用)
3号車には荷棚がありません。

小物掛け
一番前の席は、小物掛けがありません。

日除け
全開・全閉のほか、途中でも止められます。
※座席にコンセントは付いていません。

1号車の3番B席と、5号車の3番C席は、「1人掛けの席」ですが、窓の外が見づらい構造になっています。
満席でない限り(あるいは希望しない限り)この席が指定されることは無いかと思いますが、念のため注意してください。
ラウンジ(3号車1階)

ラウンジ
3号車の1階には、自由に使えるラウンジがあります。
パッチワーク柄のソファと木のテーブルがしつらえられた、アーリーアメリカン風で落ち着きと温もりのある空間は、北の大地によく似合います。
客室とはまた違うこの場所で、旅気分を噛みしめながら過ごす。ちょっとした気分転換に、いかがでしょうか。
※場所は限られています。譲り合っての利用をお願いします。


視界
先頭からの前面展望

1・5号車の先頭からは、列車の前に広がる景色をたっぷり見ることができます。北海道の景色を存分に楽しめる、特等席です!
側面展望

座席に座って、横の窓から見る景色も楽しいです。大型窓+天窓で、外の光をいっぱいに浴びながら、流れる景色を堪能すれば、気分も盛り上がること間違いなし。

3号車2階からは、他の号車よりもさらに高い位置から景色を見ることができます。どこまでも続くかのような北の大地の絶景が、さらにダイナミックに!
設備(荷物置場・トイレなど)
荷物置場(客室外の通路部)

各車両の客室とドアの間の通路に設置。
販売カウンター
3号車1階(ラウンジの隣)にあります。一部の観光列車で、特産品などの車内販売に使用されることがあります。
トイレ

1・3・5号車に洋式トイレを設置。
洋式トイレの近くに、男子トイレもあります。
洗面台

洋式トイレといっしょに洗面台が設置されています。
安全・安心
列車の追突・スピードオーバーを防ぐ設備

先行列車への追突を防ぐ、自動列車停止装置「ATS-DN」「ATS-Sn」を搭載。
主要区間で使われる「ATS-DN」では、さらにカーブでのスピードオーバーによる脱線を防ぐ速度制限機能が搭載。
ブレーキのスリップ対策
車輪のスリップを検知し、ブレーキを調節する機能付き。
雨や雪などでレールが滑りやすい場面でも、安全な運行が可能となっています。
編成・設備早見
特急「宗谷」「サロベツ」の代走に使われる場合(過去実績)
過去に特急宗谷・サロベツに入った際は、以下のように自由席2両での運用だったようです。今後同様の場面があった場合、違う形での運行となる可能性もありますが、参考まで過去情報を掲載します。
←稚内 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 札幌・旭川→ |
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指定:47席 | 指定:60席 | 指定:36席(2階) | 自由:60席 | 自由:47席 |
ラウンジ(1階) | ||||
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性能・諸元
営業最高速度 | 120km/h |
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車体傾斜制御(振り子等) | 無し |
曲線通過速度 | 本則+10km/h(曲線半径 R≧200m) |
主要燃費改善対策 | 直噴エンジン、電子制御式燃料噴射、過給器、インタークーラー |
1・5号車 | 2号車 | 4号車 | 3号車 | |
---|---|---|---|---|
全長(連結面間距離)/全幅/全高(mm) | 21,550 / 2,959 / 4,090 | 21,300 / 2,959 / 4,090 | 21,300 / 2,926 / 4,080 | |
床面高さ(mm) | 2,070(客室座席部) | ? | ||
ドアステップ高さ(mm) | 1,110 主要駅ホームとの段差 190mm 客室への階段と合わせ 4段 | 1,110 主要駅ホームとの段差 190mm 客室への階段と合わせ 5段 | ||
客室内 幅/高(mm) | 2,730 / 1,960 | ? | ||
車輪直径(mm) | 860 | |||
車両重量(新製時)(t) | 49.6 | 46.5 | 46.1 | 42.8 |
1・2・5号車 | 4号車 | 3号車 | |
---|---|---|---|
型式 | N-DMF13HZC | 無し | |
総排気量(L) | 13 | ||
種類 | 直列6気筒 | ||
使用燃料 | 軽油 | ||
定格出力(1基あたり)(PS/rpm) | 420/2,000 | ||
1両あたりの搭載基数 | 2基 | 1基 |
ブレーキ | 自動空気ブレーキ(応荷重装置あり) 機関ブレーキ(抑速ブレーキとして) 留置ブレーキ |
---|---|
保安装備 | 自動列車停止装置(ATS-DN・ATS-Sn) |
トランスミッション | 変速1段・直結2段 液体式変速機 |
製造事業者:北海道旅客鉄道株式会社
参考文献
- 北海道旅客鉄道(株)運輸部運用車両課 佐藤巌「キハ183系5200番台」、『鉄道ファン』1992年9月号、交友社
- 交友社『鉄道ファン』1992年9月号 付図
- 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』1993年10月臨時増刊号
※現在の営業最高速度については上記文献と異なる情報を掲載していますが、現在のJR北海道の在来線定期列車で130km/h運転を行っていない点、および平成28年4月29日の臨時特急北斗88号の運転時刻表に「最高速度120km/h」との表記があったことから120km/hと断定しています。
以下の文献は、「性能・諸元」項の作成にあたっての資料としてのみ使用。
- 北海道旅客鉄道(株)運輸部運用車両課 佐藤巌・佐藤頼光「JR北海道261系特急気動車(量産車両)の概要」、『鉄道ジャーナル』2000年4月号、鉄道ジャーナル社
- 日本交通公社・編『国鉄車両一覧 昭和61年11月1日現在』、1987年、日本交通公社
- 「鉄道車両用エンジン」(https://www.ihi.co.jp/ips/products/land/locomo_de.html)、株式会社IHI原動機Webサイト、令和4年10月11日閲覧