旅行記 初めてのノースレインボー&小幌再訪・春の陣(3/4) - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
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初めてのノースレインボー&小幌再訪・春の陣(平成28年4月30日)

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小幌、再び

午後2時ころ、伊達紋別駅。

伊達市内の散歩を終え、駅に戻ってきました。ここから向かうは、小幌駅。リベンジを果たす時が来ました。

ここからは一日散歩きっぷを使用。朝の自宅最寄駅~札幌の移動を含めるとギリギリ元が取れるため、乗車券往復割引きっぷと併用することにしたんです。

2時29分発の長万部行き普通列車で、いざ小幌。

列車はゆったりとホームに入ってきて、学生などたくさんの乗客を降ろしました。停車前に車内を窓から垣間見たら結構乗っていて戦慄したのですが、ここで結構降りたので、ロングシートながら座席を確保できました。

どうでもいい話ですが、こういうエリアだとついついクセで「ワンマン乗車口」のところで待っちゃいます。この時間帯、伊達紋別は駅員がいるので、全部のドアが開くんですよね。どこでもよかったわけ。前のドアで客が降りるの待ってないで、後ろ行けばよかったんです。ホントどうでもいいっすね。

ともあれ、キハ150形単行の列車に乗って、移動再開。

先ほどの北斗88号に引き続き、前面展望などで景色を楽しみます。キハ150だと前面窓が大きいので、たっぷり楽しめます。

有珠山や昭和新山、さらに対岸には駒ヶ岳を望む山の景色は、この区間の見どころ。席を立っては、カメラに景色をおさめます。

また、ところどころ桜が見えます。この時期ならではの風景が広がる海線沿線の美しさ。

洞爺を出てすぐ、臨時特急北斗91号とすれ違いました。先ほど乗った北斗88号と同様、多客のため設定された列車です。車両はキハ283系5両。長編成が基本のキハ283が5両というのはなんか変に感じましたが、昔は5両でスーパーとかちで走ってたので、変じゃないんですよねホントは。

一駅ごとに乗客が降りていき、洞爺までにはボックスシートを確保……したかと思えば、洞爺以降では小幌に行くと思しき人たちが乗車し、空席はそこまで増えませんでした。

また豊浦では鉄道ファンに混じって警備員二人が乗車。小幌駅は豊浦町の管理となったので、町が委託した警備会社の人たちでしょう。

そうして段々と鉄な色が多くなってきた車内。礼文を発車すると、次はいよいよ小幌。といっても、前回こそ「日本一の秘境駅に行く」ということで少々緊張がありましたが、2回目なので今回は割と自然体でした。

長いトンネルを抜けると、あの時も見た、小さな駅が視界に入ります。その先に見える景色はしかし、夏だったあの時とは全く違いました。かすかに見える水平線。草木は生い茂るに至らず、実に探索しやすそうな感じ。狙い通りです。

さあ、アタック開始!

小幌・自然ウォーク

小幌ではボク含め十数人が下車。相変わらず「秘境」とはかけ離れた様子でございます。まあ、あちこちで指摘されているように、大幹線である札幌~函館のルート上にあるからには、秘境じゃないんですよね、もともと。

さて、今回はすぐ帰らず、午後5時台の普通列車で出るので、2時間以上の時間があります。この時間を使って、小幌駅付近を散策です。

今回の小幌訪問に先立って、例の同人誌「礼文華観光案内 ちょい+」を購入し、下調べを行いました。今回は、その本に載っている「初級」のルートのみをたどることにします。

下準備といえば、今回のために靴を新調しました。前の靴はボロボロだったので普段履きの靴は買ってあったのですが、旅行やアウトドアに適したシューズがなかったので、家の近くの靴屋で買って、履き慣らしておきました。

さらに軍手と、念のため鈴も用意。一方、季節が春なので、前回用意した虫対策は無し。

十分な準備をして臨む今回の小幌アタック。乗ってきた列車が去ったら、間髪を入れず出発。

まずは坂道を一気に下り、「文太郎浜」と呼ばれる海岸へ。駅から伸びる二つの道のうち左を行き、看板があるところで右折、すぐ海の方向に曲がります。というか町管理だからなのか春だからなのか、しっかり道がついているので迷うこともありません。

急勾配を慎重に下って浜に降ります。少々骨が折れましたが、道中の可憐な花(オオアラセイトウ……でいいのかなあ)や、海と崖の景色をゆっくり拝める文太郎浜の眺望を楽しめるので、収支は余裕でプラスです。

また坂を上って、さっきの看板のところで今度は左へ。有名な岩屋観音を目指します。

上ったり下りたりとせわしない道のりですが、浜よりは楽で、ところどころ海を見下ろしたり、花が咲き乱れていたりと癒される風景が続き、気分も上々。

後半はそうもいかず、ところどころロープにつかまって移動する箇所も。なくてもなんとかなりますが、一つのミスが命取り。大事をとって、カメラをリュックにしまったうえで、ロープにつかまって斜面を下ります。また途中ぬかるんでいるところもあったので、軍手は持ってきて正解でした。

カメラを出し入れするのに立ち止まる一方、ペースを上げて進んだので、20分足らずで岩屋観音のある入り江に到着。

海に向かって右側に、洞穴があります。そこが小幌洞窟であり、岩屋観音です。中は数体の像と、祠が。軽く中を見物しましたが、不気味さを感じてすぐ退出。それもそのはず、ここはかつて人骨が埋まっていた遺跡でもあるようです。

景色は、先ほどの文太郎浜とは違って、入り江なのでそこまで見晴らしはよくありません。でも入り江には入り江の味わいがあります。

しばらく滞在しようと思いましたが、とみに風が強くなったので、早めに戻ることに。結局その後も天候が崩れたりはしませんでしたがね。

帰り道はさらにペースアップ。時折ヒヤリとする場面があったので、もう少し慎重に歩くべきでしたね。途中2人ほどとすれ違いました。

駅に戻ってきたのは4時すぎ。いつの間にか人が減り、警備員もいなくなっていました。4時前の列車ですぐ取って返す行程だったんでしょうね。

先ほどすれ違った人たちも、割とすぐ駅に戻ってきました。途中であきらめたな、さては。

一方ボクはまだ歩きます。今度は、駅前の2本の道路のうち右へ。しばらく行くと奇岩「オアラピヌイ」を木々の間から拝むスポットに到着。さらに進むと、ロープやハシゴで急斜面を下りるポイントが。

ロープの区間は足元がおぼつかない感じで、この日一番の慎重さをもって降りました。さらにその先にはハシゴ。「ラダーはイヤだなあ」と思いつつ、その先の眺望に期待し、意を決して降りました。慎重に慎重を重ね、体重をかけても問題ないかを確かめながら。

なんとかクリアすると、やはり先ほどよりきれいに岩や海が拝めるところに出ました。ひとしきり見たところで戻ります。その先も急斜面なので、ギブアップです。

これで、小幌駅付近の行きやすいところは概ね踏破ですかね。とりあえず、最低限の目標だった岩屋観音は制覇したので、オーケーということで。一応、これで「小幌駅に行った」と胸を張って言えるのかな。

総括すると、秘境を歩くというよりは、自然公園を散歩している感じでした。しかし、海、山、岩、花など、自然の織り成す景色に癒されながら、楽しく過ごすことができました。これは「秘境駅」っつーか「自然公園の中の駅」ってなカンジですかね。

また、初級コースだと道がしっかりついているので、「先人と心を一にしながら……」なんていうスローライフじみた感じでもありません。すでにきっちりと切り開かれ、割と頻繁に人が通る道を、そのままなぞるだけですから。そういう意味でも、自然公園じみていた気がします。

ただ、先述の「礼文華観光案内」にはもっとたくさんのコースが載っており、それらは半ば山歩きのようなルートでさらに分け入っていく感じだったので、ボクの探索はスカートの上から尻を撫でるようなものだったのかもしれません。

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