旅行記 道央ぐるっと散歩~トンネルの狭間に~(3/3) - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

……ゲニウス(北)がお送りする、北海道を中心とした旅行・鉄道情報サイトです。

  1. トップページ >
  2. 乗り鉄な旅行記 >
  3. 道央ぐるっと散歩~トンネルの狭間に~

道央ぐるっと散歩~トンネルの狭間に~(平成27年9月6日)

3/3ページ

豊浦でまたまたグルメの時間

豊浦で、逆方面の列車に乗り換えて、小幌を目指します。列車までの約1時間で、豊浦の名物を味わいます。

豊浦の名物は、いちご。駅から徒歩15分くらいの道の駅とようらで、いちごを使ったスイーツをいただきます。あぁ、普通の食べ歩き紀行だコレ……。

道の駅の飲食コーナーで、「豊浦いちごソフトクリーム」を食べました。残念ながら結構満腹だったので100%は味わえていませんが、それでもわかるいちごの上質な甘さ。これは絶品。

道の駅には、他にも豊浦出身のボクサー・内藤大助選手にまつわる展示が。金色に輝くトロフィーの数々には素直に脱帽。また、いちごをはじめとした町の農産物を販売するコーナーには、多くの買い物客の姿がありました。

さて、決して長居はできません。列車に間に合うように道の駅を出て、豊浦駅に戻ります。

駅のホームで、小幌駅に乗り込む準備。ハチなどが怖いので、あらかじめ用意した白の長袖に着替え、虫よけバンド・虫よけスプレーなどで体を守ります。帽子も白に替え、虫刺されの薬をすぐ出せる位置に移動。で、仕上げにバッグをコマンドーの上陸シーンのごとく「デェェェェン」とばかりに持って、準備完了。

などとやっていると、ホームに続々と乗客が。地元客に加え、どう見てもバイク旅行者にしか見えない人たちも列車を待っています。小幌に行くんですねわかります。

で、列車が時間通りに到着。車両はキハ40形。なんか混んでます。

さあ、ずっと達成したかった、小幌への上陸が近づきます……!

大都会・小幌

長万部行きの列車は、礼文駅を発車。しばらく走ると、長いトンネルに入ります。あと少しで、小幌駅に到着です。

「ドヤドヤドヤドヤ」

次々に席を立つ乗客。あっという間に、通路には列車を降りる長い行列ができました。みんな、小幌目当て。廃止騒ぎで、みんな慌てて訪問に来たんです。冗談じゃありません、これじゃあ何が秘境だ、ってなハナシです。

で、列車は小幌に到着。目に飛び込んできたのは、夥しい数の来客。そこに、今乗ってきた列車から、ボク含め大量の降車。こみあげてくるのは、ただただ笑いだけ。

もう、すごい人だかり。秘境駅って、なんでしょうね。むしろ、これは大都会の光景といっても過言ではありません。きっとボクはどこかで札幌と小幌を取り違えたんでしょう、うんきっとそうだ。……ハァ。

駅には、大量の訪問客を捌くべく、警備員が置かれていました。お話を伺ったところ、土休日のみの配置だそうな。(ボクもですが)乗り放題のきっぷで来るのでJRにとってプラス効果ゼロで、周囲にお店はおろか人家すらないので町にも恩恵のないこの駅に、こんな余計な人件費をかけなければならない、というとんでもない状況がそこにはありました。まあさっきのぼったくり特急のぶんでチャラってことで。

さて、今回の訪問は、ただ来ただけです。この後30分もしないでやって来る列車で帰ります。本当は、木々の生い茂らないゴールデンウィーク前あたりに、ゆっくり探索してみたいのですが、9月となるとそうもいかないので、とりあえず「小幌踏破」という実績解除のみを目的として訪れました。

そうはいってもただ帰るだけではシャクなので、少し散策。獣道を少し歩きます。道はぬかるんでいたので、急斜面を嫌ってその手前で戻りました。小幌の名所のひとつといえる海岸も、上から眺めただけ。もちろん岩屋観音に行く時間はありません。

で、時間に余裕を見て駅に戻ります。特急や貨物列車がひっきりなしに通過するので、それを待ってホームへ。さっきとは反対の、山側のホームへ。

ホームには長蛇の列。それもそのはず、先頭車の一番前のドアしか開かないので、大量の客が1列に並んでいるんです。その行列の長さといったらもう……。札幌駅の5・6番線(エアポートが発車するホーム)でもあんな列見たことありません。もう、何年か前に札幌のノルベサで雪ミクのウィズユーカード買うのに2時間くらい行列に並んだのを思い出すレベルでした。もうねアホかと馬鹿かと……。

で、列車が少し遅れてホームに入ります。乗車口は1か所なので、乗降に時間がかかることかかること。結局遅れが数分ほど増大しました。何はともあれ小幌脱出です。

今回の訪問でひとつミスがありました。それはズボンで、思いっくそドロがついてしまっていました。列車に乗ったらすぐ持っていたウェットティッシュで拭いたうえ、帰ったらすぐ洗濯したので事なきを得ましたが、悔しいミスでした。

しかし、何だったんだろうなあ。特急ニセコはただのカカシだったし、小幌では人だかりの中ちょっと歩いただけだし、実りのない旅になってしまったものです。

帰宅、ただひたすらに

あとは列車を乗り継いで帰るだけです。

列車はダイヤが緩いのか、割とすぐに定時運行に回復。大量の乗客も豊浦や伊達などで降車していきます。

東室蘭では苫小牧行きに乗り換え。対面乗り換えです。いつものキハ143形に乗っかり、苫小牧へ。

さらに苫小牧で札幌方面行きの電車に乗り換え。車両は733系。普段は733系に乗ると気持ちいい座席に癒されるんですが、この日ばかりは「つまんねえ旅しちまったなあ」という暗い気持ちで長時間乗車ということで、尻が悲鳴をあげ始めました。

北広島でエアポートに乗り換えはせず、そのまま乗って、白石で下車。ハイおしまい。帰りましょう。

おわりに

実は、今回の旅行はこの年の2回の大型旅行と同様、動画版を作る予定でした。動画を撮りながら移動してました。でも、お蔵入りです。

こんなつまらない、実り少ない散歩になってしまったうえに、なんということでしょう、そのしばらく後に「小幌駅が期限付きながら存続する」との報道が出ました。だとしたら、今回の散歩って一体なんだったのでしょう。そう考えて、お蔵入りという運びになりました。

まあ、でも道中に食べたトンネル餅やシュークリーム、合田さんのお蕎麦や豊浦のいちごは、いずれも美味でした。食べ歩きとしては、決して悪くありません。

「……まあ、『小沢のトンネル餅と豊浦のいちご食いに行った』でいいや。」そんな風に割り切って、無理やりこの散歩を正当化することにしました。

ところで、このコーナーの旅行記では結構あちこちの秘境駅に行っていますが、今後はあまり行かないと思います。

というのは、今までの秘境駅訪問の目的のひとつに、「小幌訪問に備えた経験値稼ぎ」という目的があったためです。つまり、周りになにもなく、ただ孤独と自然の脅威に耐えるだけの時間を送るというのに慣れておきたかったんです。

まあ、興味のある駅には行きます。でも、秘境駅はかなり優先度が低くなってきます。ボクにとって、秘境駅に行く目的は「自然の中の静寂」以外になくなり、それも秘境駅以外で十分に味わうことができるからです。

と、テケトーに総括したところで、今回は以上です。次こそ実りある散歩ないしは旅行をしたいものです。

「乗り鉄な旅行記」のトップに戻る

当サイトトップページに戻る