ふらの紅葉散歩(平成26年10月19日)
最初に申しあげておきます。今回は鉄分かなり低めです。看板に偽りありです。あらかじめご了承ください。
今回は、紅葉・グルメ・温泉という、「秋ののんびり日帰り旅行」といった感じ。鉄道旅行というよりは、羽休めです。
心身ともに疲れていたので、思い切って旅のスタイルを捨て、「お休み」だと割り切ってしまった、というわけです。まあ、移動手段はいつも通り普通列車なワケですが。
今回の目的地は、富良野です。一日散歩きっぷ片手に、いざ出発。
旅の記録・前半
本日の行程
移動手段 | 乗車(移動開始) | 出発時刻 | 下車(到着地点) | 到着時刻 | 車両 |
---|---|---|---|---|---|
函館本線普通925D | 白石 | 6:08 | 滝川 | 7:56 | キハ40 822 |
根室本線快速3425D | 滝川 | 8:05 | 富良野 | 9:14 | キハ40 1723 |
快速狩勝3427D | 富良野 | 9:22 | 幾寅 | 10:07 | キハ150-7 |
快速狩勝3430D | 幾寅 | 11:49 | 富良野 | 11:29 | キハ40 1740 |
根室本線普通2432D | 富良野 | 13:08 | 滝川 | 14:15 | キハ40 1759 |
中央バス | 滝川 | 15:15 | 浦臼 | 15:53 | - |
札沼線普通5430D | 浦臼 | 16:01 | 石狩当別 | 17:02 | キハ40 401 |
札沼線普通592M | 石狩当別 | 17:11 | 石狩太美 | 17:17 | サハ721-3203 |
札沼線普通624M | 石狩太美 | 18:49 | 札幌 | 19:22 | クハ733-214 |
千歳線普通1830M | 札幌 | 19:32 | 白石 | 19:38 | クハ731-220 |
いきなりの絶景
白石駅からスタートです。うん、またなんだ。すまない。
江別・岩見沢方面の始発に乗って、まずは滝川へ向かいます。旭川行き普通、車両はキハ40です。旭川方面への回送を兼ねた列車ですね。
キハ40 822+キハ40 823+キハ40 833の3両でしたが、一番後ろは回送扱いで、実質2両編成でした。実際、駅での停止位置は2両の停目に合わせていました。
森林公園駅を出ると、紅葉した木々が見えて来ました。紅葉を身に富良野に行くのに、もう紅葉を楽しめちゃってます。
そのあと、野幌駅の高架を上ります。しかし、ボロのキハ40が新しい高架を走るのには、少々ばかり違和感を覚えざるを得ません。
野幌までは立ちでしたが、ここで座席を確保。
江別を過ぎると、空席がちらほらと。18きっぷシーズン以外とあって、滝川方面に行く客はそうたくさんはいません。
さて車窓ですが、朝もやが発生し、朝日と交わっていい景色を醸していました。まだ江別までしか来てないのに、景色にはっとしてしまってます。「冬はつとめて」なんて言葉がありますが、いやはや「秋もつとめて」ですなあ。
岩見沢から先になると、乗客もだいぶ減ってきて、ボックスが1区画まるまる空いているところも。
で、相変わらず景色がいいです。秋の朝の田園風景です。まだ朝の7時を回ったくらいなのに、もう既に感動しちゃって。
いやあ、来てよかったなあ……。
いえいえ、まだ旅はこれからですよ。こんなところで満足しちゃダメ!
滝川、そして富良野へ
さて、列車は快調に……飛ばしていません。駅間距離が長い区間が連続する中、列車は一旦加速をやめるとずーっと惰性走行。かなり速度が落ちたところでようやく再加速……という具合に、かなりのんびり走っていました。それでも定時で走っていたので、ダイヤがかなり緩いのですね。
しかし、この朝は冷え込んでいます。朝もやに加え、駅のホームが朝露に濡れています。
茶志内で数分の停車。ここで特急スーパーカムイ1号を退避します。
茶志内で茶しない? ナンチテ
[ー。ー]つ<<< ´w`)「川相さん、帰りますよ」
審議拒否レベルのダジャレはさておき、ホームに出るとひんやりした空気が体を包みます。寒いですが心地いいものです。
茶志内を発車。その後、途中駅でちらほら乗車があり、砂川ではそこそこの数の乗降がありました。
そして、滝川に到着。富良野行きに乗り換えるため、ここで下車。のんびり写真を撮りながら富良野行きの列車が停まっているホームに向かったら、クロスシートを取られていました。ということで、富良野まで車端部のロングシートで移動です。
滝川を発車し、富良野へ向かいます。
発車後の車内放送で、気になるところが一点。この列車、時刻表では愛称なしの「快速」ですが、放送では「快速狩勝」と案内されていました。確かにこの列車は富良野で狩勝に接続しますし、列車の歴史的経緯を踏まえてもおかしくはないのですが。
さて車窓を見ましょう。木々がいい感じに紅葉していて非常に良かったです。それだけではなく、山や川の景色も素晴らしく、結構感動しちゃってます。まだ8時過ぎで、満足するには早いのですが……。
車内は、単行ながら結構な数の乗客がいました。赤平で10人近く乗車が、芦別でまとまった数の降車がありました。
そうそう、芦別と言えば観音像。車内からきっちり見てましたよ。
野花南~島ノ下間の長いトンネルを抜け、あと少しで富良野です。
……の前に、ひとつ手前の島ノ下で対抗列車と行き違いのため3分ほど停車。どうせ停まるなら客扱いしてもいいんですよ?
さておき、富良野到着。この富良野が目的地なワケですが、ここで帯広行きの快速狩勝に乗り換えます。富良野の前にちょっと行ってみたいところがあるんです。
錦秋の湖畔
快速狩勝です。18きっぷシーズンは混雑する列車ですが、この時期は閑散としたもので、乗客はポツポツといる程度。以前18きっぷ期間に乗った時との落差に驚きを隠せませんでした。
発車後の車内放送で、気になるところが一点。ハイ、またです。さっきの列車とは逆で、今度は時刻表にも書いてある愛称の「狩勝」を名乗らず、「快速ワンマン列車」とだけ案内されました。あべこべや!
……まあいいや。話は変わって車窓について。山がきれい。とにかく山がきれい。もうホントにきれいで、ずっと見てました。
山部で5分ほど停車。だったら布部を通過する意味がないように思いますが、それはさておき。ここでちょっと列車の外へ。駅舎を見に行きました。
こじゃれた感じの駅舎で、非常に好感を覚えました。駅前の景色も、山々が見えてとてもいいです。駅めぐりをするときにまたゆっくり来たいと思いました。
山部でヤマベ食おう、ナンチテ
[ー。ー]つ<<< ´w`)「川相さん、帰りますよ」
ところで、この時は上着を脱いでいました。早朝とは打って変わって、だいぶ気温が上がってきていました。
さあ再出発。金山を過ぎると、いよいよこの旅のハイライトのひとつとお目見えです。
トンネルを抜けると、眼下に湖が広がります。ここが「かなやま湖」。この景色を見にきたんです。
紅葉した木々ときれいな湖。いやはや、素晴らしい! 来たかいがあったというものです。……しつこいですがまだ10時前です。
かなやま湖はダムの建設に伴ってできた人造湖であり、その下にはかつて集落がありました。それを考えると少々複雑な気分になりますが、でもきれいなものはきれいです。
鉄道員去りし後の幌舞
景色をひとしきり楽しんだところで、幾寅で下車します。
降りた理由は、単に富良野方面の列車に乗り換えるためなんですが、列車が来るまで時間があることですし、せっかくだからいろいろ見てまわります。
まずは駅舎。幾寅駅は、映画「鉄道員(ぽっぽや)」でロケ地として使われたことで有名ですね。
駅舎の中には、「鉄道員」の撮影に使われた道具などが展示してありました。また、待合室ではメイキング映像(たしか)が放映されていました。鉄道員は見たことがないのですが、わからないなりに展示を楽しんでいました。
展示室には、こんな掲示が。「撮鉄歓迎、盗鉄禁止」だって。お前に言われんでも(ry
駅前にも、ロケで使われたセットがあります。ほかに、同じく映画に「キハ12 23」として登場した車両(キハ40)のカットボディもいます。
お次は恒例、駅前散歩。周辺を少し歩いてみます。
古くからの農業倉庫(南富良野「村」って書いてあった)などを眺めつつ、のんびりと歩いていました。
駅に戻り、富良野方面行きの列車を待ちます。ホームの先(新得方面)に腕木式信号機がありました。実際に使っているのを見たことがないので、ボクにとっては新鮮です。
列車が来ました。この快速狩勝で富良野まで戻ります。
車内では、少し眠気を覚えました。人はあまりに景色がいいと眠くなるのでしょうか。(単に疲れてる+車内があったかいからでしょうよ)