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北海道新幹線に関して考えたこと備忘録(平成27年9月2日)

来年の3月に、北海道新幹線が開通します。それを機に、北海道の鉄道に大きな変化が訪れます。

しかし、その変化の全容は、未だ明らかになっていません。そもそも新幹線のダイヤすら発表がまだないので、何も言えないというのが実情でしょうか。

一応、ボクもいろいろと「予想」を立てています。しかし、最近のJR北海道、いや日本の鉄道業界全体の奇想天外ぶりを考えると、一体いくつ当たるやら……。

そうした予想のほかにも、様々に考えたことがあります。今回はそれをつらつらと書きならべていくだけの記事です。

快速アイリスはどうなる?

まずは在来線の話題。函館本線の函館エリアで走る、快速アイリスという列車があります。アイリスは新幹線開通後、一体どのような扱いを受けるのでしょうか。

仮説① 新幹線駅停車

現在アイリスは渡島大野駅(のちの新幹線駅)を通過していますが、間違いなく新幹線開通後は新幹線駅に停車するでしょう。

アイリスは聞くところ、八雲への通学輸送と函館近郊の輸送以外に価値がないという状態であるようですが、だからといって新幹線駅を通過する意味は全くないでしょうから、まず停車するでしょう。いい時間に乗り換えがあるかどうかは知りませんが。

仮説② 普通列車降格

ボクは、もしかしたら無名の普通列車に降格するのではないか、と考えています。

というのは、新幹線駅にアイリスが停車するとなると、新幹線駅での案内の都合上、愛称付きの定期列車ははこだてライナーと(スーパー)北斗だけにした方がいいだろうからです。

ただ、理由としてはかなり弱いので、そのまま放置という可能性もあるでしょう。また、愛称を消すにしても列車種別は快速のままかもしれません。


追記(h28.2.25)……快速アイリスは無名の普通列車に降格し、廃止の鷲ノ巣駅を除く各駅に停車。よって仮説①・仮説②ともに当たりです。まあ途中でスーパー北斗2号に抜かれるようになる以上快速にする意義すらありませんでしたから、当たり前っちゃ当たり前ですね。

はまなすの後釜は?

続いては、ようやく廃止との発表があった急行はまなすについて。

急行はまなすは、札幌と青森を結ぶ夜行列車です。しかし、札幌~函館間の需要もあり、実際に以前札幌から乗ったとき、最初は自分が乗っていた車両(指定席)は満席だったのに函館で結構空席ができた、ということがありました。

特に18きっぷシーズンは、別に運賃・料金を払ってでもはまなすに乗ってくる18きっぱーが結構いると聞きます。

したがって、かつての快速ミッドナイトのような形で、札幌~函館間に夜行列車を残すというのが考えられると思います。

車両なら、キハ183系が暇を持て余していますから、当面は問題なし。寝台車は客車の寿命を考えると設置はできないでしょうが、座席があれば十分。オール普通車(モノクラス)で、3両とかでもいいので、運行すればいいんじゃないかなあ、と思っている次第です。

現在の急行はまなすの利用実態を考えると、新幹線から乗り換えるという客もいるでしょう。新車を作る必要が(とりあえず今のところ)ない以上は悪い手ではないかと思います。

ただ、現在のJR北海道を見ていると、運行する気はなさそうに感じます。現在のJR北海道の経営方針は縮小一辺倒ですから、たかだか1日1往復、しかも下手すれば多客期のみ、という列車をわざわざ新規で仕立てるとは正直思えないのです。単純に夜行ということで人件費増大に繋がりますし、隣を深夜バスが走ってることですし。


追記(h27.10.14)……先日、急行はまなすを廃止する代わりに札幌→室蘭の特急すずらんを1本増発するという新聞報道がありました。

青森行きの急行はまなすは、札幌から千歳・苫小牧・室蘭あたりまでの利用も多く、その客の利便を図るために特急が増発されるというところでしょう。

今年春の改正以前は、休前日・休日やイベント時などに、青森行きの急行はまなすの混雑緩和のため、はまなすの前に特急すずらん82号を運転していました。はまなすの廃止と同時にそれを定期列車化する形になりそうです。ダイヤは現在のすずらん82号のスジか、急行はまなすのスジを使うでしょう。

千歳・苫小牧・室蘭などの客にとっては、いい車両に替わるわ混雑も減るわ、大抵がかよエールかSきっぷで乗っているでしょうから特急格上げによる出費もゼロだわ、いいことづくめ。さらに他の電車特急と運用を共通化できます。夜行便を残すのが難しい経営状況の中、これはかなり妥当な判断ではないかな、と思います。

こうなると伊達紋別の客が困るワケですが、そんなの道南バスが高速バス(伊達ライナー号)を増便すれば済む話です。東室蘭から乗合タクシーでもいいかもしれません。少量輸送はバスやタクシーにポイーで。


追記(h27.12.25)……先日正式なダイヤ発表があり、新たに設定される「すずらん12号」は札幌を現在のはまなすと同様に22:00に出発することとなりました。ナイス判断!

SL函館大沼号の後釜は?

ちょっと本題からはそれますが、函館エリアの観光列車として有名だったSL函館大沼号が廃止となり、現在は函館~大沼公園のJRでの移動は、定期列車と中国人向けの臨時列車しかないという状況です。

しかし、北海道新幹線が開業すれば、(少なくとも最初の1か月くらいは)大沼公園への観光客が増えることでしょう。

しかし、現在のダイヤを見ると、渡島大野~大沼公園間の普通列車は数が多いとは言えません。特急ならそれなりにありますが、新幹線駅からの短区間で特急に乗ろうという人はそういないでしょう。

そこで、SL函館大沼号が登場する以前に走っていたマウントレイク大沼号を、運行区間を縮小してもいいから復活させることが考えられます。

一昨年から去年にかけてキハ40系の臨時快速が、そして今年2月には特急大沼号が、それぞれ中国人をターゲットに運行されましたが、それを一般の旅行客向けに変えて運行するのでもいいでしょう。ただし、車両はケチらずキハ183系を充てるべきでしょう。リゾート編成が望ましいですが、他の列車との兼ね合いもあるのでノーマルのキハ183系でもいいでしょう。また列車種別はできれば快速でお願いしたいところ。

789系基本番台の改造は?

※この段落で触れている789系の改造の予想は取り下げます。新しい予想についてはこちらのページでお話しします

これもやや本筋からそれる話ですが、スーパー白鳥の運用を失った後に札幌エリアへの転属が予定されている789系基本番台が、どのような改造を受けるのかも気になるところです。

g731f721s711様はこちらの動画(外部リンク)でかなり大胆な改造を予想されていましたが、これは快速エアポートと特急スーパーカムイの直通運転が廃止されるという発表があった以前の予想。もえぎの人ですらエアポートカムイの直通廃止を読めてなかったんだなあ……。

エアポートの運用に特急車両が充てられることがなくなる以上は、789系は5両で運用されることになると思われます。したがって、ボクは単に編成を5両にして、1000番台とドア・座席仕様・塗装を統一するだけの改造にとどまると予測しています。

で、編成組み換えの際にはユニットをいじることはせず、5両編成を7本作って余った中間車はそのまま廃車になると踏んでいます。したがって、余りは出ないと考えています。つまり、旭山動物園号は当面キハ183系で運行され続けるものと予想しています。最近改装したばかりですし。

ただ、エアポートの運用に入らない以上今までより特急電車用車両の必要数が減りますから、1編成くらい余剰が出るかもしれません。その場合はそいつを(もしかしたら6両のままの状態で)旭山動物園号にするかも? あるいは増結用編成を用意して定期のスーパーカムイに増結? ちょっと旭山動物園号まわりは読めてません。

青春18きっぷはどうなる?

おそらく当サイトの訪問者の過半数にとっての関心事であろう、「青春18きっぷ」。今まで何度もその廃止が噂されてきましたが、今度こそ……と思っている人も多いでしょう。

ボクは、廃止もあると踏んでいます。ただ、諸般の事情を考えると可能性は低いだろうとは思います。

いずれにしても、18きっぷについては新幹線との共用区間は一切の特例措置を設けないのではないか、と予測しています。


追記(h28.1.29)……青春18きっぷは廃止どころか、青函区間にオプション券が設定されるようです。後に述べる通り特例が付くのは北海道&東日本パスだけだと思ってましたから、ちょっと意外に思いました。料金もフェリーよりちょっと安くていい感じですが、津軽二股に行くのが大変なので価値は低そう。「手を打った」といったところ?

北海道&東日本パスはどうなる?

では、北海道&東日本パスはどうでしょうか。ボクは、こちらは存続が確実だろうと考えています。

なぜ、青春18きっぷが廃止もしくは特例なしと予測できるのか。なぜ、北東パスは存続と言い切れるのか。それは、現行の北海道&東日本パスが持つ、青森~函館間の特例の存在ゆえです。

現在、北海道&東日本パスには、青森~函館間は特急券を足せば特急列車の自由席に乗車できるという特例があります。これが何を意味するか。

ボクは、北海道新幹線が開業してからは、この特例が「新青森~函館新幹線駅間は、特定特急券を足せば新幹線に乗車可能」という特例に変わると読んでいます。

そもそもこのきっぷにこのような特例がついているのは、当初から新幹線乗車特例を設けることを想定してのことだった。ボクは、そう解釈しました。

深読みに過ぎるかもしれませんが、きっぷの趣旨自体がおそらく東京から北海道への普通列車旅行客誘致でしょうから、ボクは割とこの読みに自信を持っています。


追記(h28.1.29)……当たりでしたね。やっとひとつ当てられた……。

木古内・今別の停車本数は?

やっと新幹線の話題。途中駅の木古内・奥津軽いまべつは停車本数が少なくなることが容易に予想されるところでしょうが、一体何本になることやら。

なんかその停車本数を当てるクイズやってるみたいですが、それには応募せずここで予想を言ってみます。

では発表。木古内は6往復、奥津軽いまべつは2往復と予測します。

テケトーな予測ですが、一応根拠はあります。

まず木古内。木古内は人口こそ少ないですが一応町の中心地です。また、貨物列車との兼ね合いなどで、木古内での時間調整を行うことが考えられるため、案外停車本数は少なくないと読んでいます。それでも6往復はだいぶ少ないですが。

一方の奥津軽いまべつは、町の中心からどっぱずれている上、新在共用区間上にあるため貨物列車との兼ね合いなんて考える必要がありません。また、現状と同様に一定数の利用客がいる場合に特別停車という扱いも可能でしょうから、ただでさえ遅い新幹線をわざわざ過疎地帯に停めることは基本しないと思われます。

利用客の少ない新幹線駅といえば安中榛名駅が思い当たるところですが、あちらは速達タイプ・準速達タイプ・各停タイプの3種類の新幹線が通る北陸新幹線上。こちらはおそらく1種類が1時間に1本というのが基本となるであろう超閑散区間。それを考えると、両駅は安中榛名以上の冷遇を受けるものと考えています。それゆえ、ここまで少ない予想をするのです。


追記(h28.1.29)……ちょっと少なすぎる予想でしたね。それだけ豪快に貨物列車に頭を押さえられるということなのでしょうね。でも貨物は大事ゆえ……。

GLAYの新幹線テーマソング?

「ここではない、どこかへ」では何があかんのでしょうか。

本当にただ書き連ねただけですが、いかがでしたか。深読みすぎたり、逆に浅はかだったりするかもしれませんが……。

また思いついたら、このページの続編という形で書くかもしれません。そこらへんは気まぐれにやるので、期待はしないでください。では今日はこれで。よっしゃ、これで初の5日連続更新達成や!

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