721系F-1009編成、復帰 - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
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721系F-1009編成、復帰(平成28年3月5日)

すでに他サイト様でも取り上げられていますが、JR北海道の721系電車のF-1009編成が2年以上ぶりに営業運転に復帰しており、本日、普通列車として函館本線を走っているのを目撃しました。

F-1009編成は1994年に製造された3両編成で、当初からVVVFインバータ制御でした。731系開発のための試験車両に抜擢され、IBGT-VVVFに換装されました。また他の1000番台の車両と同じくuシートが設置される改造を受け、2003年に全室uシートになりました。

快速エアポートの予備車として、札幌エリアの普通列車として活躍していましたが、2013年途中から運用を離脱して札幌運転所に放置されていました。何かに使うのではないかと期待していましたが、ついに復帰と相成りました。

お帰りなさい

まず、本日撮った写真(ホントは動画から切り取ったものだけど)を披露。

まず、白石駅で午前10時半に目撃しました。江別行きの普通列車(149M)に3両編成単独で充当されていました。

その後、江別で折り返して手稲行き普通(174M)となり、苗穂を発車したところを撮影しました。

以前と変わらず、岩見沢・千歳方向の先頭車はuシート。ですので、すぐF-1009編成と判別できました。

いやあ、驚きましたよ。周りに誰もいなかったら某特撮よろしく「ホいつの間に!」と叫んでいました。苗穂で何らかの手を加えられていたというのは聞いていましたが、復帰していたとは知らなかったので、あわててカメラを構えました。

復帰の理由は「ダイヤ改正後に行われるエアポート編成の721・733系統一および朝ラッシュ時の増発の分の車両確保」で間違いないでしょう。ちゃんとここらへんを分析していたらこの復帰は読めていたはずなんですが、ボクもまだまだですね。

それにしてもなぜ2年以上も使わずにいたのかはちょっとわかりませんが、何はともあれ、「お帰りなさい」と言ってあげたいと思います。

今後はどう運用される?

※これ以降の文章は、頭の中で情報をまとめ直したうえで、6月21日に改稿しました。

さて今回カムバックを果たしたF-1009編成ですが、どうやら改造を受けた上で戻ってきたようです。

というのは、JR北海道のWebサイトに掲載されているプレスリリースの「JR北海道再生のための提言書(別紙)」(2015年6月26日)の別紙5の12ページ目(通算134ページ)に、「721系のうち平成5~6年に製造されたものの重要機器を取り替える」という計画が書いてあります。平成5~6年に製造されたというのは、つまり1000番台と、4000・5000番台の一部です。

今回どうやらこの改造が行われているようで、制御装置が換装されているようです。

先日、F-1009編成が駅を発車するのを目撃したのですが、耳をすませて音を聞いてみると、733系に近いVVVFの音がしました。なので、制御装置の更新は間違いなく行われていると思います。

そういえば、ちょっと前に苗穂工場にエアポート編成が入場しているのを見たかもしれません。一部のエアポート編成はすでに同様の改造を受けているかもしれません。

ともかく、この編成が改造を受けたということは、F-1009編成は今後も比較的長く使用されるということになります。

ここで興味深いネタがあります。4月にたまたま通学でF-1009編成に乗ったのですが、その時にあることに気づきました。ドア付近に号車番号の札がないのは普通列車運用にしか入っていないので当然ですが、ポイントはそこではありません。

問題なのは、江別・千歳方面の先頭車、クハ721-1009です。座席は以前と同様にuシートです。しかも、他のuシート車両と同様、ドアの横に「指定席」と書かれたステッカーがしっかり貼られたままなんです。

現状は普通列車でしか運用されていないF-1009編成。なのにuシートをそのまま残した理由は一体なんでしょう。「面倒だから」では説明になりません、だったら「指定席」のステッカーは剥がしてあるでしょう。

10年先を先読み……できなかったorz

これを読み解くには、721系の一部がもうじき置き換え対象になるという点を考えながら将来の展望を予測するしかないでしょう。

プレスリリースを読む限り、721系はあくまで「一部」が向こう5~10年での置き換え対象となるといいます。では、その「一部」とはどの編成を指すのか。それは、言い換えれば「721系がどこに残るか」ということになります。

果たして10年後、721系はどの路線のどの列車に残っているのでしょうか。

「エアポート + 岩見沢以東普通」説①

まずは、「721系のエアポート編成が残る」という仮定で考えてみます。

今年のダイヤ改正で、エアポート編成は十二分な数の予備車が用意され、余った分が朝晩の普通列車に入るという形になりましたが、これは「他の一般型車両と走行キロ数をあまり変えないようにする」という思想があるものと思われます。つまり、エアポートに入らない日は朝晩の普通列車だけという風にすることで、エアポート編成の劣化を防ぎ、少しでも長く使うということです。

また、721系のエアポート編成に更新工事をしています。

以上2点から、「エアポート編成を長く使う」という考え方が透けて見えます。言い換えれば、721系エアポート編成は今後も6両編成のまま、エアポート編成として使用されるというのが十分考えられる、ということです。

そうなるとまず考えやすいのが、エアポート編成全部と、岩見沢以東で使う3両編成12本程度を残すという可能性です。

エアポート編成は、機器更新などが行われているので、今後も継続してエアポートはじめ札幌近郊の列車として使うことが考えられます。

それに加えて、F-1009編成が改造されたということは、普通列車用の車両も一部残ると推測されることから、岩見沢以東の普通電車が引き続き721系で運行されると予想が可能です。

ということは、3両編成で残るのはF-13・14・1009・2107・3015~3021・5001編成あたり、という感じの予想となります。

ただ問題があります。第一に、車体の経年が深いF-13・14・2107編成が残ってしまいます。第二に、F-1009がエアポートで運用される可能性がほぼなくなるので、F-1009にuシートを残した理由を説明できません。

「エアポート + 岩見沢以東普通」説②

なので、ちょっと変えて、経年劣化が進んでいる編成を使うことはあきらめ、滝川~旭川間の普通列車の一部を気動車に置き換えるか、731系以降の車両を投入するかして、721系の不足を補う方法もありえるでしょう。

こうすると、岩見沢以東での721系の必要数を減らすことができるでしょう。よって、比較的古い編成を廃車にしても余裕が出るでしょうし、F-1009・5001をエアポートの代走に回せるくらいの余裕も確保しえます。

しかし、そもそも現状ではエアポート編成の必要数は十分。そもそもF-1009編成をエアポートの予備車とする意義がありません。

「エアポート + 岩見沢以東普通」説③

あるいは、特に詰め込みがきかない721系3000番台を733系で置き換えて、浮いた721系3000番台を活用して3両編成4本を作り、岩見沢以東の普通列車の置き換えに回すというのも考えられないことはありません。

でも、F-1009編成にuシートを残した理由の説明がつかないのは同じです。

「エアポート編成だけ」説

逆に、岩見沢以東の普通列車は731系の左遷で置き換えて、721系はエアポートにだけ残る、というのも十分ありえるでしょう。

この場合、残るのはエアポート編成と、F-1009・5001だけでしょう。

この場合、F-1009・5001編成は常時連結された状態で、エアポート編成の車両検査時に朝晩の普通列車を代走する感じになると思います。また、万が一の場合は、エアポートでの運用や、3両での運用もなくはありません。そういうパッチワークのような感じの車両になるでしょう。

でも、エアポートの代走で入る可能性が非常に低いのは変わりません。F-1009・5001でなければならない理由はありません。

「岩見沢以東の普通だけ」説

では、ここからは「エアポート編成がすべて733系で置き換えられる」という仮定で考えます。

新千歳空港の発着枠拡大という大問題に対処するには、JRがすぐにとりうる方法としては、詰め込みの効く733系への車両統一以外にありえません。

この場合、733系3000番台をさらに7~11編成作って、721系エアポート編成をすべて置き換えることが考えられるでしょう。

そうなると、考えられるのが、721系エアポート編成をすべて3両編成に組み替えることで3両編成11本を確保し、F-1009・5001と合わせて13本で岩見沢以東の普通列車の運用に就かせるという方法です。

こうすれば、経年が深い4次車以前の車両(F-1~6、8~14、2107、3015~3021)をすべて廃車にできます。

可能性としてはじゅうぶんアリかと思いますが、これだとやっぱりF-1009にuシートを残した理由を説明できません。

はこだてライナーで使用!?

むか~し、「F-1009編成を使ってはこだてライナーにuシートを引っ付けたらどうだ」という案を提示したことがありますが、それをやってしまうのも手かと。

最初の説以外は、F-1009編成は余ります。使わなくても、運用が間に合ってしまいます。

そこで、余ったF-1009を今度こそ函館に持って行って、「はこだてライナー」の増結用に使うと予想すれば、一応はF-1009にuシートを残した理由を説明できます。

しかし、自分で言いだしておいてなんですが、経年がそれなりに進んでいる車両を今更函館に持っていくというのはありえないと思います。uシートを付けろと言ったのは、開業の年くらいは客が多いと考えたためで、今後乗客が減っていく中で今更uシートを設ける意義は薄いと思うからです。


……ダメだ。全然読めない。やっぱボクの頭じゃムリでしょうか。事実このコーナーで何度も予想外してますし。

下手したら、全部ハズレです。今のうちに敗北宣言出しておきましょう。「ああ、やっぱり今回もダメだったよ、あいつはプレスリリースを読まないからな……。」

ボクにとって正直「寝耳に水」だった今回のF-1009のカムバック。皆さんはどのようにご覧でしょうか。

ともあれ、721系が現在同様廃車ゼロで元気に走りまわっているという状態も、あと5年前後です。記録は早めにつけるのが吉です。

あと、記録付けに行くときはできるだけJRを使いましょう。

それと、列車の運行体系を変更するときは、余りの車両が極力出ないようにしましょう。

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