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731系の更新工事が進行中です(平成28年10月31日)

最新の情報更新日:平成29年11月3日(G-116編成が更新されていたので追記しました)

JR北海道が、国鉄・JRを通じて初めて製造したロングシートの電車、731系。平成8年(1996年)12月24日にデビューし、翌年3月のダイヤ改正から本格的に稼働を開始しました。

以前は「ただの平凡な電車」というイメージだったんですが、最近当サイトのネタ集めのためにいろいろ調べたらもの凄い車両だというのがわかって、以前にもまして可愛く感じるようになりました(笑)。

さておき、731系731系は3両×21本が在籍していますが、このうちG-101編成~G-119編成は登場からだいたい20年が経過しようとしています。この19本は現在更新工事の対象になっているようなのです。現に、改造を受けた編成が存在しています

「JR北海道再生のための提言書」(別紙)によれば平成5~6年製の721系6・7次車も更新対象ですし、製造時期が近い731系G-101~119編成もそろそろ更新時期です。公式発表はありませんが、時期的には不思議ではありません。


ボクが更新を確認したのは、次の編成です。ただ、改造を受けた時期はわかりません。今後も更新が判明しだい書き加えていきます。

  • G-102編成:平成28年10月30日に確認
  • G-111編成:平成28年6月下旬に座席のみ更新を確認
  • G-112編成:平成28年10月8日に確認
  • G-113編成:平成29年1月2日に確認
  • G-114編成:平成29年3月3日に確認
  • G-116編成:平成29年11月3日に確認

まず最大の変化が、主電動機。これは普段札幌近郊のJRを使っていればハッキリわかります。733系のものと同じ電動機に交換されています。

加減速のときの音が、733系と同じ感じになっています。さらに、加減速の時のドン突き衝動が大幅に減ったような気がします。

もうひとつ、座席にも変化があります。使い込まれて煎餅ザブトン化しているものもあった座席の詰め物が交換され、座り心地が劇的に改善しました。さらに、優先席のモケットの色が733系と同じオレンジ色になりました。

731系が733系に対して劣っていた「乗り心地」と「座り心地」がだいぶ良くなったので、733系との違いは実質的な定員・トイレ・エアカーテンの効き具合・乗降口のステップくらいになりました。

また、他サイト様を見てはじめて気づいたのですが、更新車は転落防止幌が付いていました。ただし、G-120・121編成にはもともと付いています。

なお、ボクはJRの中の人でも、鉄道技術の専門でもないので、技術的に731系がどう変わったかは全くわかりません。あくまで、目と耳と手でわかることだけ列挙してみました。


おそらく、今後しばらくすると、731系のG-101~G-119編成の19本がすべて更新されるでしょう。

一方、平成18年に登場したG-120・G-121編成の2本は製造からまだ10年程度ですので、おそらく当面は改造を受けないでしょう。同じく、平成15年製の721系8次車・平成19年製の789系1000番台も、更新は先でしょう。

今後、10~15年以内に721系の一部・キハ40形・キハ54形・キハ143形・キハ183系・キハ281系・キハ283系を置き換えなければならない中で、製造から20年を超えた車両の更新や、各種安全対策、沿線自治体のお守り、災害路線の復旧、老朽インフラの修繕などなど、やらなければならないことが山積みのJR北海道ですが、とにかく前に進まなければ、札幌エリア(もちろんエアポートを含む!)ですらまともな運営ができなくなってしまいます。731系が主電動機交換を含めた大規模な更新を受けたのは慶ぶべきでしょう。


ところで、721系6・7次車の更新はどうなったんでしょう。

F-1009編成は更新済みと判明しています。しかし、721系4000番台はまだGTO-VVVFなようで(平成29年8月末時点でボクの耳で確認した限り)、更新は先のようです。

「JR北海道再生のための提言書(別紙)」によれば平成30年までにやるそうなので、期限まではあと2年あるわけですが、エアポート編成を差し置いて731系の更新を先にするというのは妙です。

現在JR北海道が抱える課題に、「エアポートの輸送力不足」があります。もしかしたら、これと何か関係があるのかもしれません。

今後数年以内に、輸送力をなんとかして増やして当座をしのぐため、エアポートの車両を733系に統一することが考えられます。そうなると721系6両編成のうち中間3両はムダになるので、今6両のままで全車両に更新工事をやっては半分ほどが徒労になってしまいます。

主電動機の限界が近かった3000番台は更新せざるを得ませんでしたが、まだ何とかなる4000番台については、エアポートの今後の運用方針を決めてから更新をする、といったあたりでしょうか。

ありうるのは、エアポートの全運用を733系3000番台に置き換え、721系のエアポート編成を3両に組み替えて721系基本番台の置き換えに回すという方法。この場合、6・7次車の先頭車と7・8次車の中間電動車を使うとすると、製造から20年ちょいの6・7次車の中間車が一部廃車となります。ちょっともったいないですな……。


本記事の初版の時点(平成28年10月31日)で、JR北海道のサイトはおろか、各種Webサイト、各種鉄道趣味雑誌などでも731系の更新の情報が一切なく、目でわかるモケット交換の情報すらネット上にほとんどありません(といっても、交通新聞とかRolling stock & Machinery とかは読んでないのでわかりませんが)。今回は当サイトの独占記事の可能性があります。なんということでしょう。

今まで速報性のかけらもなかった本コーナーでこのような記事を出せたのでちょっと鼻高々だったりしますが、札幌エリアの近郊列車がいかに注目度が低いかを思い知り、ちょっとボーゼンとしているのも事実です。1時間3本以上・輸送密度4万超えの何があかんのですか……。エアポートの輸送力問題ともども、本来的には留萌本線より注目されて然るべきでは?

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