さようなら、711系 - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
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さようなら、711系(平成26年11月25日)

はじめに

平成27年3月。JR北海道の電車、711系が引退する予定となっています。

北海道の鉄道の近代化に寄与し、長きにわたってJR北海道を支えてきたこの車両も、もう限界。新型の電車の性能には全く勝てず、車体はボロボロです。

いつかは来るとわかっている引退の瞬間も、いざ目前に控えてみるとやはり寂しいものです。

今回は、ボクと711系の関わりについて少々書いてみようと思います。

711系が登場する旅日記

当サイトに掲載しております以下の旅日記では、711系に乗車しています。どうぞご覧下さい。

少年期のボクと711系

小学生くらいのころ、ボクはお盆の時期に郊外へ家族で出向き、(ボクからして)親戚の家に顔を出していました。その町の主要駅には、711系がいました。たまに登別に家族で出かけたときも、交通手段として普通列車を選択し、その頃室蘭本線で運用されていた711系に乗っていました。

ボクにとって、711系は「田舎の電車」でした。つまり、栄光時代は知りません。711系運用の急行なんて乗ったことありません。若輩者ですから。

でも、ボクの中には、毎年1回は会える711系という電車に対して、かなりの愛着がありました。

非日常だけど

その後、一人旅をするようになると、毎回のように711系に乗るようになりました。

ボクは、日常の中で711系に乗ったことはありません。しかし、少年期の記憶や、旅行ごとに711系に乗っているという事実、それに711系が北海道の車両であるという事実が、ボクに「711系は自分の日常の中の車両」という感覚を抱かせたのです。

遅さゆえの愛らしさ

2年前、衝撃的な出来事が起こりました。711系が、気動車であるキハ143形に、室蘭本線の運用を奪われたのです。

コストダウンや車齢を考慮した置き換えでるとは理解できます。また、ワンマン運転のためというのも納得です。

ただ、ボクにとっては過去の記憶が本当に過去のものとなってしまったという意味を持ちました。

それでも、この置き換えを受け入れるには時間はかかりませんでした。キハ143の豪快な走りがかなり気に入ったからです。

そして、この一件でボクに新たな思いが芽生えました。気動車でも同じスジで走れるほどの鈍足である711系に、一種の「愛らしさ」を感じたのです。

ここまで来ると、もはやフェティシズムの域。気がついたら、ボクの711系への愛着は確固たるものになっていました。

最後の日も泣かないよ

ボクは、711系のラストランは乗りに行こうと思っています。でも、絶対泣かないと決めています。

ひとつは、引退は仕方のないことだからです。ごくまれに国鉄車両の引退を絶対に許さない人がいるようですが、車両の性能・エネルギー効率や、老朽化を考えると絶対に避けられないのです。それに、古い車両をずっととっておくと、車両の種類が増えすぎます。

もうひとつは、やはり711系はボクにとって非日常でしかないからです。普段乗らないくせに引退を惜しむというのは、悪いこととは言わないまでも少し違うと思っているから、必要以上に引退を惜しむべきではないと考えます。

ボクは、江差線の廃止の際、現地に行ってませんし、泣いてもいません。「あ、そう。」ってな感じで、滅茶苦茶ドライでした。自分には関係ないし、もはや路線を存続させる意味もないからです。

きっと、いつか721系が引退する時が来たら、泣くと思います。愛着が全然違いますからね。

それでもラストランに乗りたい理由

そんなドライなこと言うんだったら、ラストランの日も家に引きこもっていればいいじゃないか、ってな話になるところです。

それでも、行きます。

ボクは、札幌市交通局6000形の引退に立ち会うことができませんでした。普段からお世話になっていて、愛着ある車両だったのに、訳あって鉄道趣味から離れている間に引退してしまいました。

悔やんでも悔やみきれません。でも、6000形は帰ってきません。台車以外。

だから、愛着のある車両のラストランを、今度こそ見守りたいという思いが強いんです。感情論ですが、許してください。本心なんです。

ちょっとだけワガママ

もしひとつだけワガママを言ってもいいなら、711系には最後に急行「さちかぜ」として走ってほしいです。

さちかぜは、かつて旭川と札幌をノンストップで結んだ列車で、711系の栄光の象徴でした。

最後に、往時の輝きを少しだけ見せてほしいんです。

まあワガママですよね。どこにスジぶちこめって言うんだよ、って話ですわな。

とにかく、711系には最後まで元気でいてほしいです。煙出したり、罵声大会に巻き込まれたりというのはまっぴら御免です。

で、過去ばかり振り返っても仕方ないので、引退の瞬間が過ぎたらスパッと気持ちを切り替え、733系1000番台の歓迎の準備といきましょう、と思っています。

追記(平成30.3.17)……

今読み返すとすごい幼稚な文章だなあ……。鉄道知識が全然ない頃に書いたもので、711系の技術的価値だとか歴史だとかそういう部分に全く踏み込めていないんですよね。あの頃のボクは一体何を原動力に鉄道趣味やってたんだろう。

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