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函ハコ撤退+観光列車化でハッピー? キハ183系二題(平成30年8月23日)

どうも皆さん、8月に入ってからサイト更新のやる気に満ちあふれすぎてて逆に困ってるゲニウス(北)です。(8月入ってすでに今日で15回目の更新。しかも仕事多忙+2泊の急用発生でコレである。道内鉄道サイトトップクラスの元気っぷり……)

今回のテーマはJR北海道所属のキハ183系。リゾート編成を除けば車齢30年以上の大ベテラン車両で、置き換えが始まっています。

キハ261系1000番台の増備に伴い、今年3月のダイヤ改正で「北斗」の定期運用から撤退し、7月からは「オホーツク」「大雪」の編成変更があったので、経年が深かった初期車が退いて、ひとまず置き換え計画第一弾は終わりました。

ですが、インターネットで情報を漁ってみますと、今まさに川崎重工兵庫工場でキハ261系1000番台を造っているようです(しかも新番台区分ができたとかいうウワサ……)。とりあえず初期車置き換えは済んだのに、です。なぜまだ造っているのか、気になるところです。

で、現在のJR北海道は、車両の運用面でやや「もったいない」部分が存在します。使える車両を寝かしている一方で、ボロ雑巾のごとくこき使われている車両があるという、歪んだ状態があちこちに発生しています。

そこで、キハ183系の今後について、「今年度分のキハ261系の配属先」「JR北海道の車両運用」の二つのテーマから、予想1本と妄想1本をひねり出してみました。面倒なのでまとめて一つの記事にしました。ではどうぞ。

※同コーナーの「北!鉄!ニュースライナー 第1回」の一部内容をこちらに移転する形で作成した記事です。

予想:キハ183系の函館運輸所完全撤退

まず予想の方から。今年度分のキハ261系は、一部または全部が函館運輸所(函ハコ)所属となると予想します。

これによって、次のような変化が起こると予想します。

  • キハ261系がキハ281系スーパー北斗の運用を一部置き換える。
  • キハ281系は廃車・転属されず全車が函ハコ所属のまま引き続き活躍する。
  • 函ハコのキハ183系は全車苗穂運転所(札ナホ)に転属される。

追記(平成30.11.25)……キハ261系は8月納車の8両が全車函ハコ所属、11月納車の9両が一部函ハコ・一部札サウとなりました。また、秋ごろに函ハコのキハ183系が全車札ナホに異動しました。したがって、予想は既に結構的中しています。後はダイヤ改正でどうなるか……。

追記(平成30.12.14)……本日JR北海道のダイヤ改正が発表されました。スーパー北斗1・10・15・24号がキハ281系からキハ261系に車両変更となり、予想は大筋で的中となります。最後の段落は完全に外すなど、100%的中とはなりませんでしたが……。

閉じ込められたキハ183系、酷使にあえぐキハ281系

図1:キハ183系函ハコ車で運行された平成30年8月の臨時北斗

この予想の根拠は、函ハコの車両運用の現状にあります。

特急「北斗」の定期列車が消滅し、函ハコのキハ183系が定期運用を失った後も、そのうち8両は函ハコに残っているようです。

当然ですが波動用としてしか使われず、臨時北斗以外の出番をほぼ完全に失っています。

たった8両の少数派となってしまったことで、車両整備の現場にとってかなりの重石となっていることは容易に想像できます。機械ってのは同じものを大量に整備する方が、一台一台違うものを整備するよりはるかにラクですからね。

札ナホのキハ183系との混用も難しいのが現状。所属が違ううえに、札ナホのキハ183系は方向転換をしてしまったので、現状では混ぜて使うことができません。


図2:キハ281系のスーパー北斗

函館に閉じ込められ、車庫の肥やしになっている8両の気動車がいる一方で、同じ函館には馬車馬のごとく走り回る27両の気動車がいます。そう、キハ281系です。

特急「スーパー北斗」の運用を1日5往復持っており、7両×3運用を毎日こなしています。つまり、予備車が6両しかなく、鉄道車両としては高すぎる稼働率77.8%という「休日出勤」状態に常に置かれています。1日に札幌~函館間を2往復する運用もあり、いわゆる「社畜」のような有様です。そのうち「キル武器だらけのJR北海道」とか「カキヌマン」とかそういう動画作りそう。

酷使の中で、キハ281系の車体・下回りはどんどん弱っていっているでしょう。

また、予備車が少なすぎるので増結ができません。(かつてはキハ283系も使いつつ増結をしていましたが、予備車の数を考えるとむしろそっちが異常事態。車両をトラブルから守るためには、現状では増結はすべきではありません。そう考えたから、今のJR北海道は増結をやめたのでしょう。)

さらに、予備車で7両1編成を組めないためトラブル時に柔軟に対応できません。綱渡りってレベルじゃないんです、キハ281系は。

キハ281系置き換えで「一石n鳥」!

ここで、こんな予想をしてみましょう。

「今年度分のキハ261系を函館に投入して、スーパー北斗2往復をキハ281系からキハ261系に置き換える」と。

するとどうなるものか。まず、キハ281系の運用が3往復に減るので、運用の数を1つ減らして、1.5往復×2運用とできます。

キハ281系は運用が減る分を転属・廃車とせずにそのまま予備車とすることで、予備車が6両から13両に激増し、稼働率が約5割にダウン。一気に健全化し、スーパー北斗の安定運行へと繋がります。いわば「鉄道車両の働き方改革」といった感じで、酷使をやめることで車両トラブルを大きく減らし、トラブル発生時も車両交換や他形式の代走などを柔軟に行うことが可能になるのです。

また、スーパー北斗全列車で増結が可能になる点も重要です。現行のキハ281系スーパー北斗5往復は増結ができないので、多客期には指定席が早々に売り切れてしまいます。2往復をキハ261系に置き換えれば当然増結が可能になりますし、残る3往復もキハ281系の予備車を使って増結することができるようになります。日中時間帯の指定席数増加・混雑緩和により、大幅に使いやすくなります。

さらに、キハ281系で最大9両での運転が可能になれば、キハ261系の10両運転をしなくてもじゅうぶんな輸送力を確保できるようになるので、使い勝手の悪いキハ260形中間増結車の製造数を減らすことができ、あとあと転用やら何やらをやりやすくすることができます。加えて、スーパー北斗・北斗を停車させる計画のある白老駅のホーム延伸は10両でなく9両対応に縮小することができ(四季島が停まらない前提ですが)、工費を圧縮できます。

車両の運用効率の点でもう一つ言うと、キハ261系も運用を効率化できます。現6・19号の1日1往復の運用と、置き換え分2往復を組み合わせれば、1.5往復×2運用を作れるので、キハ261系もすべて1.5往復運用とすることができ、現スーパー北斗6号→19号の函館引き上げ・長時間留置がなくなるので効率が上がります。

キハ183系をすべて札幌に

キハ281系の予備車に余裕ができれば、波動用車両としての役割を兼ねさせることが可能となります。キハ261系も増えるので、「予備車共通化」のメリットとして運用に余裕ができ、波動用として使いやすくなります。

そうすると、キハ183系をすべて札ナホに転属させることができます。キハ183系を波動用として函館に残す理由はなくなるからです。

函館の特急気動車をキハ261系1000番台とキハ281系の二つに絞れるので、函ハコでの車両整備を大幅に合理化し、作業効率を高め職員の負担も軽くすることができます。

加えて、キハ183系を札幌に集中配置することで、「オホーツク」「大雪」のほか「宗谷」の代走、各種臨時列車などにキハ183系を効率よく運用することが可能になります。

さらに、グレードアップ座席車両の予備車も確保できることから、「オホーツク」「大雪」の指定席全車両をグレードアップ座席車での運行とすることができます

このように、キハ261系函館追加投入にはすさまじい数のメリットが存在し、特急気動車の大幅な運用改善という効果が期待できます。昨年~今年春くらいにインターネット各所で囁かれていた(というか憶測?)「オホーツク」への新車直接投入と違い、スピードアップや車内設備改善のような目に見えた「新車効果」は全然期待できませんが、総合的に見たメリットは函館投入の方が圧倒的に大きいでしょう。

また、なんか「キハ281系が引退する」とかいう噂が出ていますが、ただいま検討した通り、今年度のキハ261系増備はキハ281系との一対一の置き換えとは考えられません。キハ281系で前照灯・側面行先表示器LED化が行われていることも考えると、少なくとも1年以内には、「引退」どころか廃車が出る可能性すらかなり低いです。

思い切ったダイヤ改正の可能性?

この予想が当たったとして、ダイヤはどうなるでしょうか。

ここで重要なのが、キハ281系で1日2往復する必要がなくなること、そして北海道新幹線のスピードアップが次のダイヤ改正で実現する予定だということ。

現在のダイヤはスーパー北斗1号→10号→15号→24号という1日2往復の運用があることが前提となっています。そのため、スーパー北斗用の車両の運用に制約が多く、函館での折り返し時間がかなり短い列車が多いです。折り返し時間が少ないと車内整備が慌ただしくなってしまい「ES(従業員満足)」低下に直結するほか、列車が遅れた場合折り返しの列車に遅れが波及しやすくなります。

一方、キハ261系には1日に1往復しかない運用もあり、函館で時間を持て余しています。

キハ261系9往復・キハ281系3往復という布陣に変わることで、すべての運用を1日1.5往復にできるので、運用をガラッと変えれば函館での折り返し時間を増やすことができます。列車の遅れが発生しづらくなり、列車の折り返しのための作業も余裕をもって進めることができるようになります。

さらに、車両変更によりダイヤの修正が必要になりますので、ついでに新幹線のスピードアップに合わせた時刻にすれば、さらに利便性が上がります。1日2往復運用が消滅することでダイヤの制約が減るので、不可能ではないと思います。

新幹線の新中小国~木古内間の所要時間が最大3分くらい縮まるようですので、スーパー北斗の方もその分時刻をずらしてやれば、たとえば東京から洞爺湖が少し近くなります。

現在のダイヤでは新幹線との接続時間がかなり長い列車もあるので、運用が変わってダイヤの制約が減ったのを利用して、接続時間を短縮すれば、関東から道南の観光地までがさらに近づきます。ついでに函館本線4834Dとはやぶさ32号の接続も改善してくれたら嬉しいZOY。

また、キハ281系からキハ261系に変わった列車は所要時間が延びる可能性がありますが、新幹線のスピードアップと、新函館北斗での接続改善があれば、スピードダウン分を多少カバーできるかもしれません。

以上を考慮して、それなりの規模のダイヤ改正を行った方がいろいろおトクだと考えます。現実は果たしてどんな風になるのでしょうか。今から楽しみです。


函館での折り返し時間を増やすにはどうすればいいかを考え、来年改正以降の運用を予想してみました。車両が変わる列車は太字で表示しています。

  • キハ261系1000番台
    • 4号→11号→20号
    • 6号→13号→22号
    • 8号→15号24号
    • 3号→12号→19号
    • 5号14号21号
    • 7号16号→23号
  • キハ281系
    • 2号→9号18号
    • 1号→10号→17号

妄想:キハ183系も「北海道の恵み」に仲間入り

ここからは妄想です。上記予想が的中したとして、函館から札幌にキハ183系8両が異動することで、キハ183系の運用に余裕ができます。

おそらくは、定員が少ないので色々と使いづらい旧「サロベツ」指定席用車両6両を使わずとも、「オホーツク」「大雪」や臨時列車の運用をこなすことができるでしょう。

なら、その一部に「北海道の恵み」車両のような簡易改造を施し、観光列車として使う、なんてのはどうでしょう。

キハ40形にできるなら……

図3:キハ40形「北海道の恵み」シリーズ「道央 花の恵み」車両

観光列車のための編成を作るには、新製にせよ改造にせよ、ある程度の資金が必要です。それゆえ、JR北海道はニセコエクスプレスや旭山動物園号車両の代替新造は行いませんでした。

しかし、「北海道の恵み」のような簡単な工事だけなら資金は数千万円程度で済みます。キハ40形に改造を施す資金があるなら、キハ183系も同程度の改造はできるはずです。

先日行った「道央 花の恵み」車両一般公開の様子からするに、簡易改造であっても鉄道ファン以外の注目を浴びることは十分できます。うまくやれば簡易改造でも愛される車両になりえます。(北海道の恵みシリーズの投入は、もしかしたら特急型車両の観光列車化改造のための観測気球だった可能性……?)

キハ183系は車齢が高く、改造しても長くは使えませんが、それ以上に高齢のキハ40形を改造する判断ができるなら、キハ183系だってやれるはずです。なおキハ40形の置き換え計画が白紙になったとの報道が一部でありましたが、国・行政から支援を引き出すためのブラフと考えられます。

北海道のリゾート特急車両の問題点

この簡易改造妄想は、単なる思いつきではありません。一応、ちゃんと理由はあります。

図4:「フラノラベンダーエクスプレス」として走るクリスタルエクスプレス

キーワードは、「クリスタルエクスプレス」です。

クリスタルエクスプレスは、臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」以外には運用を持っていません。座席定員がわずか156名しかないうえ、1両平均のエンジン出力が247.5PSしかないので、定期列車の代走として使うには厳しいです。昨年は観光列車の可能性を探るモニターツアーで出番があったとはいえ、いずれにせよスキー列車が運行されていないこともあってほとんど通年で車両が遊んでしまっています。

しかも、車体が専用構造なのでメンテナンスの点でかなり不利です。足回りこそキハ183系がベースですが、そのキハ183系自体が数を減らしています。ノースレインボーエクスプレスともども、整備を行う苗穂工場に大きな負担をかけているはずです。

ノースレインボーエクスプレスは使いでがあるのでまだいいのですが、クリスタルエクスプレスは稼働日数が少なすぎるので、わざわざ専用編成を維持するほどのメリットがあるようには思えません。

なら、キハ183系の簡易改造でクリスタルエクスプレスを置き換えたらいいんじゃないか。こんなことを考えたわけです。

簡易改造のすゝめ

話を簡易改造に戻します。改造の内容としては、次のような感じにすればよいと思います。

旭山動物園号とは異なり、特定の列車に使うことを前提とした内外装ではなく、全道どこでも使えるような感じに。

内装は「北海道の恵み」のような感じでイメージをちょっと変える感じ。また旧サロベツ指定席車は座席がかなり固いので、詰め物を交換して座り心地を改善するとなおよいでしょう。観光列車として使うので、先頭車のどちらかに記念写真撮影用シートを設けると、より楽しく乗れる列車になってくれるでしょう。

荷物置場は両先頭車に付いているので、中間車のみ座席1か所をつぶして設置。

そのほか、元々コンセントがあるのでそのまま活用。

シートピッチは広々1040mmなので、内装に大きく手を加えずとも、ゆったり過ごせる快適性をアピールできます。ただし窓割と座席配置が合わず「修行席」が発生しています。そこはコンセントで補えるかな?

旭山編成のような1両まるまるフリースペース化などは行わず、全車を座席車とすることで、使い勝手を重視。

運用プランと編成を妄想

運用ですが、クリスタルエクスプレスの置き換え以外にも、臨時北斗などに積極起用して、通年で活躍できるようにするといいでしょう。

というわけで、以下のような運用を妄想してみました。

どうせ妄想なので「流氷特急オホーツクの風」にも充当させてみました。2月の3連休だけなら、札幌直通オホーツクの本数の少なさを補うのと、ライラック34号の混雑緩和を考えると設定価値があるとは思います。

  • 春:GWの臨時北斗、集約臨
  • 夏:6月末~8月頭のフラノラベンダーエクスプレス、お盆の臨時北斗、ニセコ
  • 秋:8月下旬以降のフラノラベンダーエクスプレス、10・11月の臨時北斗
  • 冬:年末年始の臨時北斗、流氷特急オホーツクの風

このほか、定期列車の代走に使いつつ、観光ツアーに積極的に貸し出して運用効率を高めるのがいいでしょう。


これを基に、編成を妄想してみます。

基本は4両編成がいいでしょう。なので、旧サロベツ指定席車両のうち、キハ183形1500番台を2両、キハ182形500番台を2両改造するカタチ。(残りは廃車か?)

5両以上が必要なのはお盆と年末年始の北斗だけなので、そのためだけに5両以上改造する必要はありません。

臨時北斗に使う場合、お盆はキハ183系一般車を1両増結し、改造車両を指定席、一般車を自由席とすればよさそう。年末年始は6両以上が必要な日もあるので、その時はキハ281系かキハ261系にでも代わってもらいましょうか。

閑散期のフラノラベンダーエクスプレスや、ニセコ、それにオホーツクの風は3両でもじゅうぶんでしょう。なので1両減でも運用できるような内外装のコンセプトにするとよいでしょう。

定員は、先述の荷物置場と撮影シートを計算に入れると、3両編成で152名、4両編成で210名。3両でもクリスタルエクスプレスと同等の輸送力があります(クリスタルの3号車2階が固定ボックスシートなのを考えるとむしろ実質定員増とも言えます)

キハ183系一般車と併結可能というメリット

クリスタルエクスプレスになくて、この簡易改造車にあるもの、それは汎用性です。

足回りは原型そのままとすることで、キハ183系一般車と同じスジで走れ、かつ互いに併結できるというのがポイントです。

先述の通り、お盆・年末年始の臨時北斗に充当する際、一般車を増結して輸送力をカバーすることができます。

さらに、足回りがノーマルのN183系そのままなので、代走としても使えます。旧旭山編成のように、車両繰りの都合に合わせて、一般車との併結も視野に入ります。

簡易改造を逆手にとって、モノクラスの全車座席車編成、足回りそのまま、一般車との併結で柔軟な編成を組成、といった具合に、クリスタルエクスプレスにない「どこでも走れる器用さ」を持たせるというのがミソです。

クリスタルエクスプレスを置き換えろ!

この編成を使って、クリスタルエクスプレスを置き換えれば、結構バカにできないメリットが生まれるでしょう。

特殊構造のクリスタルエクスプレスを廃車することで、メンテナンスをラクにできます。効率アップで労働力不足の時代に適応する必要がありますからね。

簡易改造車は3両編成でも152人が座れるので、1両減車で閑散期のフラノラベンダーエクスプレスを合理化できるうえ、繁忙期は4両を組めば、満席になることの多い指定席を増やすことで潜在的な着席移動の需要を掘り起こせます。

先述の通り、クリスタルエクスプレスとは違って使い勝手のいい車両となりますので、1年を通していろいろな列車に使えます。エンジンパワーも輸送力も圧倒的に上なので、定期列車の代走にもじゅうぶん使えます。

さらに、フラノラベンダーエクスプレスで発生していた「外国人旅行者などによるラウンジ占領問題」を一発で解決できます。だってラウンジなんて最初からありませんもの。

もちろん、老朽車両であるキハ183系の改造なので、長くは使えません。でもクリスタルエクスプレスを一刻も早く廃車にできるメリットは殊の外大きいと思いますし、あくまで「観測気球」と位置付け、将来的に同じようなコンセプトの編成を他形式でも造るという流れもありえます。全くのムダにはならないと思います。

前半の予想は、もしかしたら他の人がすでに似たような予想をしているかもしれませんが、Google検索では見当たらなかったので書いてみました。運用変更は大胆な予想なので、当たる自信はありませんが……。

後半は趣味が入っちゃいましたが、そこまで非現実的なプランだとは考えていません。オホーツクの風の復活と合わせ、なんとか検討してくれないかなと考えているくらい。

ともかく、キハ183系初期車の置き換えというステージから、次のステージへと移行しつつあるJR北海道の特急気動車群は、さらなる変化を待っている状況です。ただ、確たる情報はまだなく、怪しげな文献とネットの書き込みくらいしか材料がありません。どうなるかはまだわからないので、みんなで予想を出し合って楽しみつつ、記録などもきっちりしておきたいところですね。

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