「末法元年」を振り返る - ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか
「ゲニウス(北)の北海鉄旅いいじゃないか」

……ゲニウス(北)がお送りする、北海道を中心とした旅行・鉄道情報サイトです。

  1. トップページ >
  2. 独り言 >
  3. 平成28年12月31日

「末法元年」を振り返る(平成28年12月31日)

平成28年(2016年)も今日で終わりです。早いなあ。

相も変わらず暗い世相、飛んでくるイヤなニュース、自然災害など、なかなか辛い一年だったな、と感じています。

実は、数年前からボクは「2015年あたりから、『末法の世』が始まるのではないか」との予感がありました。今年は、まさに「末法」と呼ぶに相応しい世相だったと思うんです。

今日は、「末法元年」平成28年を、今後の災厄への警鐘と、若干の皮肉を込めて振り返りたいと思います。

※「マッポー」と言っても、某忍殺のハナシはありません。残念でしたね。

※今年は「当サイト流の『今年の漢字』!」とかはありません。なんかバカバカしくなっちゃった。

連発! 激甚災害

4月14日、熊本で震度7を観測する地震が発生。翌々日にはもう一度震度7の地震が起こり、様々な被害が発生しました。

さらに、6月には北海道函館市川汲で震度6弱、10月には鳥取県でも震度6弱の地震があり、11月に発生した福島沖の地震ではマグニチュードが7.4と推定されたほか、津波が発生しました。とどめとばかりに、先日は茨城県で震度6弱。

「マグニチュード7以上(深発地震を除く)」「震度6弱以上」のいずれかに該当する地震が1年に5回も発生するというのは、ちょっと覚えがありません。地震多すぎです。

梅雨と9月の台風は、九州に豪雨の被害を残しました。地震に豪雨、加えて阿蘇山・桜島の動きも不穏で、九州は「泣きっ面に蜂」を地で行っている感があります。

さらに、8月に連続して北海道に上陸した台風は、北海道・東北地方に甚大な被害を及ぼしました。農作物や道路などに大きな被害が発生したほか、JR北海道の特急「オホーツク」「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」・特別快速「きたみ」が長期運休を余儀なくされました。観光への悪影響もバカにできません。

年の瀬・12月22日には新潟・糸魚川でフェーン現象が絡む大火が発生。必ずしも「自然災害」には入りませんが……。

これほどまでの災害の連発。これが、ボクが「末法の世が始まった」と感じる最大の理由です。

三大「汚物」超決戦! お国を一番汚すヤツ

韓国のパク・クネ大統領が、汚職で辞任を余儀なくされる騒ぎが発生し、国際社会に動揺と冷笑が走りました。

太平洋の向こうでは、「トランプ vs. クリントン」というおそらく米大統領選史上最も汚らしい争いが起こり、トランプ氏が勝利を収めました。できもしないような、そして極端で反動形成的な公約を並べ、当選後に慌てて修正するあたり、いつぞやの某国「ピジョン」政権とバッティングします。

そして、我が国の首相官邸にのさばるアレ

まさに「三大汚物」と総称するに相応しい連中なワケですが、こうもあちこちで汚職やら何やらが横行すると嫌気がしてきます。

もうボクは自分の国のトップの顔を直視できないくらいにイライラしてまして、きっと同じくらい怒っている人もたくさんいることと存じます。かような政治家の暴走の連続にも、不穏な空気を感じずにはいられません。

そういえば、現時点での6か国協議の関係国のトップを列挙すると、スゴイ面子が揃いますね。トランプ、アベ、クネ、習近平、ウンちゃん、そしてプーチン。なんかプーチンさんがすんごい輝いて見えちゃいます。

「乞い」のから騒ぎ

今年も、笑顔を呼ぶような嬉しいニュースが全くなかった(スポーツは例外。後述します)一方、くだらないニュースはいくらでも飛んできました。

東京五輪の会場問題は、もう見るのもうんざりするくらいバカバカしく感じます。いつだったかのエンブレム問題や、どこかの誰かの「アンダーコントロール」発言の時点で、というか近年の五輪では大抵会場工事間に合わない騒動が起こっている時点でイヤな予感しかしていませんでしたが、いよいよもって大ピンチです。

この問題の当事者からは、本当に必要なものはなんなのか、という観点が抜け落ちているように思います。必要なのは競技ができる施設とそれを観戦できる施設であり、壮大なギミックや莫大な建設費ではありません。

みんな、目の前のニンジンから目を離そうとしない。それでなければ、このような問題は発生しえないはずです。だって、全体を俯瞰すれば、どこにお金をかけてどこを削るべきかという議論が、もっと進むはずなんですから。


芸能界では、某グループの「終わる終わる詐欺」が波紋を呼びました。

当事者たちも、その周囲も、そして彼らのファンも、いったい何を求めていたというのでしょう。結果として誰も得をしておらず、ボクにはその心が全く解けません。「無意味」という単語の辞書に載せたい事例だと思っています。

そもそも、世の中には絶対はありません。栄枯盛衰は必ずありますし、おしどり夫婦でもない限り「永久同盟」なんてあり得ません。ひとつのグループの解散は、ファンにとって悲しくこそあれ、ここまで大げさに話題にする必要はありません。いっときの「経済効果」こそ生め、あとは下らぬ空騒ぎが起こるだけで、プラスのことは何もありません。


「我田引鉄」も相変わらずです。新幹線のルート問題、新幹線の延伸の是非に関する議論の停滞、JR北海道の路線存廃問題、そして小学生レベルの妄想鉄道を公約に引っ提げる政治家。

一方では地域にとって必要なインフラが、輸送力不足や経営難などによってその役目を全うできない状況にあるという問題が発生している。他方では、断面交通量や時間的優位性が極端に少ない新幹線が濫造され、誰も使わず何の利益も生み出さない「秘境駅」ばかりがクローズアップされます。

議論を提起せず、ただ「ああ言えばこう」とばかりに現状が改変されることを拒み、あるいはただただ釣竿の先のニンジンをせっつく。このままでは、地域を維持・活性化するために必要な交通を整備するどころか、逆にぶち壊してしまうかもしれません。

獅子奮迅! 日本のアスリートたち

今年もっとも日本を沸かせてくれたのは、日本の誇るスポーツ選手たちでした。

リオデジャネイロでの夏季オリンピックでは、前人未到の4連覇を果たした女子レスリングの伊調馨選手や、日本の卓球・テニス界に新たな歴史を刻んだ水谷隼選手(男子卓球)・錦織圭選手(男子テニス)など、メダル41個・入賞者(メダリスト+4~8位)計88人(団体競技などはチームで1つとカウント)と、日本の選手の活躍が光りました。

他にも、錦織選手が五輪以外の大会でも大活躍を続けているほか、昨年大きな話題となったラグビーも悪戦苦闘ながらも以前とは見違える躍進ぶり。最近明るい話題が少ないように感じるサッカーも、クラブW杯で鹿島アントラーズがあのレアル・マドリードに次ぐ準優勝と躍動。

野球では、わが札幌の誇る怪傑・大谷翔平選手が、投げては特急「はくたか」や「スカイライナー」も真っ青な球速165km/hをマーク、打っては3割20本(ただし規定打席未満)と、相変わらずの化け物ぶり。大リーグではイチロー選手がメジャー通算3000安打を達成して米国野球殿堂入りを確実にしたほか、メジャー1年目の前田健太投手も大活躍しました。

札幌・帯広でのアジア大会を前に注目度が日増しに高まる冬季スポーツでは、羽生結弦名人(フィギュアスケート)が観客や審査員を魅了する滑りを披露し続けています。高梨沙羅選手(女子スキージャンプ)などからも目が離せません。

大地震はじめ暗いニュースばかりが続く中、彼ら日本のスポーツ界を背負うアスリートたちは、我々に日々笑顔や勇気を与え続けています。

「末法」でも、日進月歩

今年は、ボク自身にとっても激動の一年でした。なんたって就活があったものでね。

精神的に滅入りやすい就活の中で、しかし気づいたことがあります。ひとつは、「この社会はボクら一人ひとりの一つひとつの行動から成っている」という、当たり前ながら実は大事なこと。もう一つは、「人間はちっぽけでも、前に進むことはできる」ということ。

日曜の朝に放送されているようなスーパーヒーローは、実際にボクたちの前に現れることはありません。魔法の杖なんてありません。結局、ボクらは一歩一歩、この世を動かしていかなければなりません。事実、今年活躍を残したアスリートたちは、(たとえ神話生物級の羽生名人や大谷君ですら)日夜前進することを怠らなかったからこそ、高みに上ることができたはずなんです。

それを、極端な物言いでカリスマらしさを無理に演出しようとする阿呆な政治家を礼賛する人々や、「新幹線万能主義」を捨てようとしない人々のように、何かにすがるばかりではいけないのです。世相が暗くなったときに、ズバッと物を言うカリスマ風のヤツが出てくると、それはファシズムの萌芽となります。

かといって、輸送密度2ケタのローカル鉄道や「秘境駅」を死守せんとする連中のごとく、現状を変えないで凝り固まるのもダメだし、目先の利益ばかりを考えて利権や芸能ニュースに群がるのもダメです。それらは、ブレイクスルーを起こそうとする態度ではなく、前進することを拒む浅ましい態度です。

もちろん、昨年の安保空騒ぎのごとき、単なる「アンチの論理」ではいけません。「あいつがああ言うから、俺はこう言う」と、ただただ反動的に結論を決めて、それありきで理屈を述べても、何も生み出しません。

たしかに、現状は真っ暗です。昨年以上に、一寸先も見えないあまりに暗い世相が社会を覆っています。でも、ボクらは少しずつ、この社会にはたらきかけていかなければならない。

何もしなくても右肩上がり、という時代はとうに終わっています。それでもなおこの社会が一日や二日でひっくり返らないのは、社会の構成員たちの地道な歩みがあるから。ここではない、どこかへと、ゆっくりとした、しかし常に嵐と闘いながらの航海が、待ったなしで続いているのです。

来年は、いったいどんな出来事がボクらを待っているのでしょうか。きっと、ここ数年と同じく、イヤなニュースが9割を占めると思います。

でも、どうか皆さん、絶望しないでください。絶望したら、すべてが終わってしまいます。第三次大戦か、ファシズムやディストピアの横行か、それとももっと厳しく、人類そのものの絶滅か。諦めて問題を見て見ぬふりすると、あとで取り返しのつかないことになってしまいます。

明日の太陽を拝むために、できることから始めましょう。ボクは、当サイトでかなり厳しい意見を書くことが多いですが、それはこの社会に、この社会に住む皆さんに、少しでも前に歩んでほしいから。ボクは、どんな方向であれ、一歩一歩歩んで、現状に挑むあなたを、全力で応援しています。

ではここで筆を置きます(筆……?)。皆さん、よいお年を。

「独り言」のトップに戻る

当サイトトップページに戻る