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「ハロウィン」という分水嶺?(平成28年10月31日)

本日10月31日は、海の向こうから伝来してきた行事「ハロウィン」の日でございます。

つい7~8年前くらいは街を歩いてても学校内のガヤを聞いていても、ハロウィンの「ハ」の字もなかったような気がしますが、その頃のボクが「クリスマスとかやるんだったらハロウィンもやらないのかなあ」なんて思ってましたら、案の定ここ数年くらいで急速に広まりを見せてきたように思います。

そんな話をすると、「まーた最近の若い連中はわけのわからん催しに現を抜かしおって……」と言いたくなりますが、ちょっと立ち止まって、ハロウィンが日本で広まったことで、日本の文化・社会に何が起こったかを観察してみようと思います。

というのは、ボクが「ハロウィンは日本に結構大きな変化をもたらした」と考えているのです。

ハロウィンは「分水嶺」になった?

ボクが考えるハロウィン最大の影響は、「10月と11月の間に生じた分水嶺」です。

すなわち、ハロウィンがある10月31日と、その翌日である11月1日の間に、我らが日本の社会は大きな変化があるのです。

その変化とは、近現代の商業主義がもたらした、秋から年末にかけて吹き荒れる「六甲おろし」ならぬ「クリスマスおろし」が、かつては10月かそれ以前から吹いていたのが、ハロウィンという新たな「山」が発生したことで、11月になってから本格的に吹くようになった、というものです。

ここで「クリスマスおろし」とは、例えば周囲がクリスマスの話でもちきりになったり、マスメディアがこぞってクリスマス特集を組みまくったり、量販店の商品やインテリアがクリスマス一色になったり、といった具合に、いわゆる「クリスマスムード」がどぎつく出てくる現象を指しています。

かつては、この「クリスマスおろし」はようやく秋が深まってきたというタイミングの10月には吹き始め、月半ばには本格的な寒風となって我々を襲っていたと記憶しています。ひどい時には、9月から吹き始めることもあったような気がします。

それが、ハロウィンが広まりをみせてきたとたん、ハロウィンが終わるまでは「クリスマスおろし」が(吹き始めてはいるものの)牙を剥いてこなくなった、とボクは感じています。

一体、それがどうしたというのか。実はこの話、結構重要だと思うんです。以下、長々説明していきますよ。

「クリスマスおろし」がもたらすもの

先ほどからボクが申し上げている「クリスマスおろし」について、もう少し掘り下げてみます。

ハロウィンとクリスマスの最大の違いは、包摂性の多寡です。

すなわち、ハロウィンは比較的多くの人を楽しませることができる性質を持つのに対し、クリスマスは楽しさや幸せといったプラスの感情が限定された人にしか与えられないのです。

なぜか。クリスマスは、他のイベントにはあまり見られないような特徴があります。

最もわかりやすいのは、恋人と過ごせないクリスマスを辛く感じる人々ですね。あるいは、家庭が貧しく、クリスマスプレゼントが満足にもらえない子どもにも、同じことが言えるでしょう。

そう、クリスマスには格差があるのです。そしてそれは、「精神的支柱たる異性のパートナーの不在」や「金銭的な困窮」など、そのまま希望格差に直結するような要因から成っています。

そして、そのような格差に苦しむ人は、クリスマスにおいてその格差を極めて強く感じることになります。そして、そのことによって疎外感を感じてしまうのです。

そうした疎外感は、偏狭なナショナリズムや、テロリズムをはじめとする危険思想への傾注につながりやすいのです。戦前だと朝日平吾や血盟団、戦後であれば加藤智大にみられるように、疎外感に代表される承認欲求の欠如は、危険因子となりうるのです。たかがクリスマス、ではないのです。

クリスマスとは本来、このような人を選ぶイベントではなかったはずです。それを、人間の長い歴史が(手垢のついた言い方ですが)商業主義によってこうした行事に変貌させてしまったのは、ある意味ではアダムとイブ以来人間が背負っている「カルマ」なのかもしれません。

ハロウィンの登場は新たな潮流を呼んだ?

そうした「クリスマスおろし」の吹き始めが、まるで就職活動のごとく「後ろ倒し」にされた(とボクが感じる)のは、先述の通りハロウィンの登場によるものだと考えています。

では、それによって具体的に何が変わったか。

まず、「クリスマスおろし」に苦しむ人からすると、寒波が吹く時期が短くなったことで、秋という季節が以前ほど憂鬱ではなくなったのではないかと思います。これはボク自身の実感、および周囲のガヤの内容からして、かなり確実だと確信しています。

ボクはクリスマスもハロウィンも、基本的には「365分の1」としか考えていません。これらのイベントは、ボクの前にはただの平凡な1日と変わりありません。そのボクですら、以前は秋から冬にかけて、周囲からひしひしと「クリスマスを異性と一緒に楽しまなければならない」という圧力のようなものを感じ、苦しんでいました。それが、ハロウィンが普及してからは、10月まではそのような雰囲気をあまり感じなくなりました。

もう一つ、クリスマスというイベントが、ハロウィンの登場によって相対化されたのではないか、と考えています。

以前は、クリスマスこそが一年最大のイベントであり、それを楽しまないなんて蛮族のすることぞ、とでもいいたげに振る舞う人が結構いたように思うんですが、最近はとんと見かけません。それは、ハロウィンがそれなりのイベントとして世間に認知されてきたことで、無宗教に近い多くの日本人がクリスマスにそこまで大きな意義を見出すことができなくなったからなのではないか、と。

ハロウィンのイベントに対する提案

ハロウィンが人口に膾炙してきたことで、かつて多くの人を苦しめた「クリスマスおろし」がやや落ち着きを見せ、辛酸をなめていた人々は胸を撫で下ろしました。たぶん。

しかし、ハロウィンがクリスマス同様に「人を選ぶ」イベントに変貌してしまえば、元の木阿弥です

現状、ハロウィンは仲のいい人たちでパーティーをするなり、なんかイベントに行くなり、思い思いの楽しみ方がされているように思います。それを、クリスマスのように「誰々と過ごさなければならない」というような硬直的なイベントに変化させてはなりません。

一方で、「クリスマスおろし」をこのまま抑えつけるためには、今後もハロウィンを適切な盛り上がり方で楽しんでいく必要があると考えています。

そこで、ボクからこんな提案をしてみたいと思います。

ほんらいハロウィンというのは収穫祭です。なんたって秋ですから、北半球であれば実りの季節です。そこで、それぞれの地域ごとに、ハロウィンに合わせて旬の特産品を楽しむイベントを開催してはいかがでしょうか。

カボチャが特産の地域ならベストで、それ以外の地域でも新鮮な野菜を提供し、「食べる」を楽しむイベントを形成するのです。

単に食べるだけのイベントを開催する程度なら、ハロウィンに「規制」を与える心配はありません。また、イベント内で「トリック・オア・トリート」などのちょっとした企画をやるのも、じゅうぶんアリでしょう。

秋というのは、「秋バテ」といって、夏の疲れが出て心身がやられやすい時期なんだそうです。また、日照時間が短くなることから、特に北日本の方は「季節性うつ病」になりやすいそうです。その中で、旬の野菜を味わうことで、心身のコンディションを整える、という効用も期待できます。

ぶっちゃけ……

ボクのいいたいことは、「まあせっかくの秋だからさ、カボチャに関するイベントもあることだし、秋の味覚を楽しんじゃえばいいじゃないか」ということなんです。

ハロウィンもクリスマスも、余計なことは考えず、「おいしいものを食べる機会」くらいに考えて、テケトーに食を楽しんでおしまい、って方が精神衛生上いいと思うんです。

ボクは昨日、カボチャのタネが使われているパンを食べて、「野菜一日これ一本」のパンプキン味を飲みました(安かったんだもん)。今日は献立の都合上カボチャは出ませんがね。

クリスマスの前後も、ぶっちゃけボクの中では「うまいもの食べるウィーク」みたいになってるのが現状です。冬至だからカボチャ、クリスマスだからケーキ、そして中国の一部地域では冬至に餃子食べるとか聞いたのでそれにかこつけて餃子、とか。

まあそんな風にさ、余計なこと考えないでなんか食っとけ、って感じ。

まあ早い話が、この季節においしいもの食べに北海道来てくださいってことです。

この時期なら、どこに行ってもご飯がおいしいと思います。もちろんお店には当たり外れがありますが、いいお店ならしっかり満足いただけると思います。

道内の移動は、JRのご利用が便利です。この時期だと車に乗ったら落ち葉踏んでクルー、なんてことがないとはいえません。いわんや冬の積雪期をや。また、日照時間も短いので、夜道で怖い思いをしながら車に乗る時間が長くなりますから、生産的ではありません。ガソリン代払わなくても暖房の恩恵にあずかれて、速くて快適なJRがおすすめです。

当サイトにもいろいろ耳よりな情報がありますので……と、言いたいところなんですが、当サイトはまだ発展途上で、まだ「情報サイト」とはいえません。ただ、秋に旅行した旅行記がいくつか「乗り鉄な旅行記」のコーナーにありますので、そちらは参考にしていただけるかと。

なんか思いのほかカタい話になっちゃったので、強引にJRと当サイトの宣伝に結び付けてオチを付けてみました。スマン、ボクは頭湧くとこういう変な記事書くんだ。

ともあれ、皆さんもこの時期はとにかく心身の調子に気を付けてくださいね。

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